家づくり先輩ルポ
「この家は、珈琲焙煎所の中に住んでいる家です」——T様ご夫妻は、我が家をそう表現します。学生の頃から抱き続けてきた、珈琲のお店を持つという夢。「叶えばいいけど、叶わないだろうな」と思いながらも手放せなかったその夢が、住まいとお店がひとつになった家として形になりました。
一枚の設計図から、はじまった
はじまりは、ご自身で用意した店舗住宅の設計図をコラボハウスに送ったこと。住まいとお店をひとつにするという相談に、設計士も最初は少し驚いた様子だったそうです。それでも想いを汲み、「このプロジェクトに参加させてください」と力強く言ってくれた設計士に、T様は「間違いない」と確信します。打ち合わせでは、家のことだけでなく、どんなお店にしたいかという話にも親身に耳を傾けてもらえたそうです。お店の構想そのものが、家の設計を進める中で形になっていきました。
夜に届いた「ひらめきました」
設計士の提案はどれも一発で決まっていった中で、唯一悩んだのが階段です。外観が先に決まっていたため、どう納めるかがなかなか見つかりませんでした。そんなある夜、設計士から急な連絡が入ります。踊り場をお手洗いの天井として活かすアイデアに、ご夫妻も思わず「さすが」。出窓を使った奥行きのあるカウンター席は、外の木々が育つにつれて景色がパノラマに広がるフォトスポットになりました。冷蔵庫や食器棚をまるごと隠す黒板扉も、文字を書いたりマグネットで貼ったりと活躍しています。
遊びのスケッチが、お店のロゴに
「将来お店をするなら、ロゴがあったらいいよね」。打ち合わせ中のそんな会話から、家の形をそのまま描いた遊びのスケッチが生まれました。それを整えたものが、今のお店のロゴです。家づくりとお店づくりが、同じテーブルの上で一緒に育っていきました。
いちばんのお気に入りは、「夢が叶っていると実感できる」土間リビング。「恥ずかしいかな、妄想かなと思うことも、全部伝えてほしい。叶わないと思っていたことが叶ったりするので」と語るT様ご夫妻のインタビューには、「人生を変えてくれた会社」とまで言い切る、設計士との家づくりの物語が詰まっています。