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先輩ルポ

愛媛県東温市 A様邸

#08

住んで4年、家じゅう心地よい居場所がある
「座る」を楽しむ家

今回訪れたのは、愛媛県東温市。緑豊かな田園風景に、時を重ねて育まれた穏やかな街並みが寄り添うエリアです。
昔ながらの細道を抜けた先に現れたのは、品のよい塗り壁と縦に伸びる大きな窓が印象的な、周りの景観に溶け込みながらも静かな存在感を放つ家でした。

緑豊かな山景を背にした
くつろぎのマイホーム

現れたのは、コの字型の2階建て住宅。住宅密集地の奥にありますが、後ろは田畑。遠くには皿ヶ嶺(さらがみね)連峰をはじめとした愛媛の山々が見渡せます。空のコンディションがよいと、四国屈指の名峰・石鎚山(いしづちさん)も望めるのだとか。

外観をよく見ると、なぜか右側が少しだけ、外に開いた形をしています。

その右側部分は、家族団らんのひとときを過ごすLDK
まず目を引くのは、ゆるやかな勾配天井の一面に広がるアコーディオンのような美しい見せ梁。大きな掃き出し窓と出窓からは、温かな陽光がたっぷりと差し込みます。一段下がったピットリビングでは、お子さんたちがおもちゃを片手にはしゃいだり、出窓に腰掛けて絵を描いたり、思い思いの姿で遊んでいました。

A様ご家族が住み始めたのは、今から4年ほど前。
引き渡し時は3人家族でしたが、お子さんが1人増えて、4人家族になりました。

友人から家族まで
コラボハウスのファン包囲網

上のお子さんが生まれたのをきっかけに、家づくりを考え始めるように。当時、仲の良い友人がコラボハウスで家を建てたばかりで、泊まりに行って「素敵だな」と思った体験も後押しになりました。

さらに、施主の姉は、なんとコラボハウスの設計士。家を建てようと思い立つ以前から、コラボハウスの魅力や強み、良さをたっぷりと聞かされていたそう。比較検討のため大手ハウスメーカーや住宅展示場にも足を運びましたが、「私のなかでは、コラボハウスしかないかなって思っていました」と言います。

おふたりのイメージを
信頼できるプロが形に

担当設計士も姉が務めることに。来店する以前からプライベートで、家づくりへの憧れや思いを話し合っていたので、打ち合わせはとてもスムーズでした。

「ホームパーティができるような大人数が集まれる家にしたい」
「憧れのカフェの雰囲気に近づけたい」
「集中して籠れるアトリエのようなスペースがほしい」…。

おふたりそれぞれのやりたいことを、担当設計士である姉が上手くとりまとめる形で、家づくりは進みました。家族としてだけでなく、一級建築士の資格を持つ住宅設計のプロとしても全幅の信頼を寄せていたため、お任せにした部分も多いのだとか。「私たちだけでなく、姉のやりたいことも、この家には詰まっていると思います。」

LDKが斜めになっている理由

家づくりで一番苦労した点を聞くと、しいて挙げるなら土地探しだったといいます。
高台からの絶景が眺められる祖父母の家と、大開口の窓から伊予灘まで見渡せるお気に入りのカフェがイメージの根底にあり、自然と景色のよい土地を求めていました。

見晴らしのよい田畑、軽快なリズムを刻みながら通り過ぎるオレンジ色の電車、後ろにそびえる愛媛ならではの山々。
LDKが少しだけ外に開いた形になっているのは、この景色を十二分に楽しむためでした。

A様「この土地を見て、『少し斜めにしたら、石鎚山もリビングの窓から見えるようになるね』って、姉が気付いてくれたんです。」

コーヒーを片手に出窓に腰掛け、ふと見上げた視線の先に、石鎚山の山頂が目に入ります。はじめて気付いたとき、「本当だ」と、驚きと感動を覚えたとか。とくに冬の澄んだ空気のなかだと、真っ白な冠雪をまとった姿が際立つといいます。

シンボリックな
階段らしくない階段

取材したのは3月。階段には、お雛様が飾られていました。
大小組み合わせたユニークな階段は、高知県にある「雲の上の図書館(梼原町立図書館)」をオマージュして作ったもの。端午の節句の兜、お気に入りの本、クリスマスツリー。季節の移ろいとともに、飾るアイテムを変えて楽しんでいます。

階段らしくない、スッキリとした見た目の理由は、踏み板と背板の素材をそろえ、角がピタリと一致しているから。箱を積み重ねたように見え、インテリアの一部のように室内にしっくりと馴染みます。これも、おふたりの要望をもとに担当設計士が編み出しました。

「おうち図書館」として、家族みんなが好きなように腰掛けて、ここで読書を楽しむのが、一番多い使い方だそう。

念願の「座る」を楽しむ暮らし

A様「もともと実家で、階段に座って過ごすのが好きやったんですよ。そういう“場所じゃない場所”みたいなところにパッと座って過ごすのが、僕のなかで『いいな』って、ずっと思っていたんです。」

一段下がったピットリビングの周りには造作のベンチ、ポーターズペイントを施したオープンラック、大きな出窓、段違いになった階段、壁一面の本棚にカウンターデスクなど、家じゅういたるところに、“ちょっと腰掛けて落ち着ける”スペースが設けられています。

一緒に住んでいた頃の弟の姿や過去の思い出も、姉の設計イメージのなかにあったのかもしれません。家を建てたあと、仕事のみならずプライベートでもたびたび遊びにきていて、この年末年始に泊まりに来たばかりだとか。
気心の知れた仲のよい姉であり、プロの設計士。その2つの視点が重なり昇華されたからこそ、家族の“好き”や“心地よさ”が、この家のすみずみまで確かな形となって息づいています。

House Gallery

「座る」を楽しむ家

愛媛県

「座る」を楽しむ家