コラム
中庭のある家の実例10選
世帯・住宅形状・インテリア別に紹介
家づくり
2025.11.21
新築・リフォームに限らず、中庭のある家に魅力を感じて、取り入れてみたいと本格的に検討している方もいるでしょう。
本記事では、中庭のある家の実例を家族構成・住宅構造・インテリア別に紹介しています。
実例は、デザイン性だけでなく、中庭が生活の中でどのように扱われているかも併せて解説しています。中庭設計時のポイントも紹介していますので、ぜひお役立てください。
中庭のある家の間取り実例10選
中庭のある家の間取り実例を、家族構成や住宅形状、インテリア別に紹介します。実用性におけるポイントもそれぞれ解説していますので、参考にしてください。
子育て世代の中庭|家中が見渡せて子どもを見守れる
子育て世帯のこちらの住まいでは、中庭と和室・リビング・ダイニングをつなげて、どこからでも外の様子や家族の気配を感じられるように設計しました。
中庭にはウッドデッキを設けているため、室内外を自由に行き来でき、子どもの遊び場としても使えます。
大開口を通して中庭から風や光を室内に届けられ、清々しく快適に過ごせるのもポイントです。
夫婦世帯の中庭|2つの中庭で静かにゆったり過ごせる
夫婦世帯の例として、中庭を2つ設けた住まいがあります。メインの中庭はウッドデッキとしてリビングの延長のように利用でき、もう一つは植栽メインの坪庭として、生活に彩りを加える役割を担っています。
中庭が重なり合うことにより、室内にいてもまるで林の中にいるような感覚で、静かにゆったりと過ごせるのが魅力です。両方の中庭に面している室内の廊下は、ホテルライクな印象の非日常的な空間に仕上がっています。
ペットがいる家の中庭|中庭からの光で気ままにひなたぼっこができる
ペットがいる世帯は、ペットがストレスなくくつろげる空間づくりのために中庭を採用するのもおすすめです。こちらの住まいは、中庭をLDKに隣接させ、大開口窓を通して室内に柔らかな光が差し込むように設計しました。猫が自由に行き来でき、外でも室内でものんびりとひなたぼっこをして過ごせます。
ダイニングに入る光で室内が明るく見え、ペットだけでなく人にとっても居心地が良く、自然と会話が弾む空間になりました。
ねこを眺めねこと暮らすピットリビングのある家の施工事例を見る
コの字の平屋にある中庭|外を眺めながら家事ができる
コの字の形状をしたこちらの平屋では、中庭を取り囲むようにLDKを配置し、大きなはめ込み窓によって実際よりも広く感じられる空間をつくりました。
キッチンで料理をしながら外を眺められるほか、ウッドデッキを敷いた中庭では家族でブランチも楽しめます。中庭の適度なおこもり感によって、過ごし方のバリエーションが広がります。
ガレージハウスにあるロの字中庭|人目を気にせずリラックスできる
ロの字の形状をした平屋では、中庭を家の中心に据える設計が可能です。
リビングに設置した大開口と中庭をつなげ、中庭自体をタイル張りにすることで、室内の延長として活用できます。中庭にはアウトドア家具も配置し、外からの視線を気にせずランチやティータイムを満喫できます。
こちらの住まいは、中庭と別にウッドデッキも設けており、2方向からの採光で開放感も抜群です。
2階建ての家にある中庭|回遊しやすい間取りを実現
こちらは、中庭を中心にレイアウトした2階建ての実例です。中庭をぐるりと回遊できる設計にしており、動線を妨げません。LDKと隣接させたことで、家族が集まっても圧迫感がなく、視線の自然な広がりを得られます。
中庭は掘りごたつスタイルで座れるようにしているため、家族で団らんしたり、ちょっとしたワークスペースにしたり、と思い思いの時間を過ごせます。
アンティークナチュラルな家にある中庭|室内の照明がやさしく明かりを灯してくれる
家の中心部に中庭を設置し、LDKと隣接させた住まいの実例です。日々の生活に外の自然が溶け込むよう、住まい全体のインテリアは白と木目で統一し、ナチュラルな雰囲気に仕上げています。
中庭はウッドデッキを設けてくつろげるようにし、植栽や室内の照明が空間をやさしく照らしているのが魅力です。中庭に面している室内の一角には、差し込む自然光で明るく作業ができるカウンターを配置し、スタディコーナーとして活用しています。
和モダンな家にある中庭|室内の和紙や畳をさらに引き立てる
住まい全体を和モダンな雰囲気で統一し、その世界観をさらに豊かにするパーツとして中庭を利用している実例です。室内の吹き抜けやピットリビングともマッチしており、縦の広がりによる開放感と視線の抜けが、心地良さをもたらしています。
中庭の周りは回遊できるようになっており、動線を邪魔しません。ウッドデッキを敷いているため、通り抜けも可能です。
シックな雰囲気の家にある中庭|非日常的で生活感を軽減できる
くの字型の住宅に、2つの中庭を配置した住まいの実例です。中庭の一つは、室内の趣味室と隣接させています。床・装飾梁・造り付け収納など、すべてのインテリアを木の風合いで統一し、シックな印象です。
室内の雰囲気を乱さないよう、中庭からの採光は抑え、適度な明るさでゆっくり落ち着ける大人のための非日常空間に仕上げました。
ホテル・旅館ライクな家にある中庭|海・空の眺望を楽しめる
こちらの住まいでは、どこにいても景色を楽しめるようにと中庭を採用しました。中庭からは美しい空と海の眺望が広がり、まるでホテルや旅館のような上質な佇まいです。
ウッドデッキを敷いて椅子やテーブルを設置しているため、肩の力を抜いてリラックスしながら景色を楽しめます。また、ダイニングからそのまま外に出られるため、アウトドアリビングのように活用でき、生活の幅も広がっています。
中庭の活用アイデア3選
中庭を設置すると、さまざまな用途での利用が可能です。たとえば、以下のような活用方法があるでしょう。
アウトドアリビングとしてリラックスできる空間に
中庭内に屋根付きのテラスを設置し、アウトドア家具を準備しておけば、リビングの延長空間として使えます。
たとえば、ソファやテーブルを設置すると、屋外にいながら読書やティータイムを楽しむテラスカフェのような感覚で利用できるでしょう。
屋根があれば雨天時に家具をすぐ移動できるため、家具の劣化や汚れを軽減できます。
遊具を置いて子どもの遊び場に
公園などの気軽な外遊びが難しい環境であっても、中庭があれば遊具を置いて、子どもたちの遊び場にできます。
目の届く範囲に子どもがいるため、1人にさせても安心です。LDKと隣接させて大開口を設けておけば、室内で家事をしながら子どもを見守れて、なにかあったときはすぐに駆けつけられます。
子どもからも室内の様子が見えるため、安心してのびのびと遊べるでしょう。
緑に癒やされながら花・野菜を育てる空間に
中庭は、光や風が十分に届く場所のため、植物を育てやすい環境です。たとえば、花や野菜を植えて家庭菜園を楽しんだり、植栽を置いてインテリア性を高めたりできます。
屋外の利点を活かせば、都市部や狭小地であっても、いつでも緑を感じられる癒やし空間をもてるでしょう。
中庭のある家を設計する際の間取りポイント
中庭のある家で満足度の高い設計をするには、以下のポイントを意識してみるとよいでしょう。
中庭の活用目的に応じて必要な設備を考慮する
中庭をどのような用途で利用するかによって、事前に準備すべき設備も変わってきます。たとえば、バーベキューなどのアウトドアに利用する場合は、水道や屋外コンセントが必要です。子どもの遊び場にする場合、遊具の設置はもちろんのこと、転んでもケガをしにくい芝素材が最適です。
居住後に中庭の利用目的が変わってリフォームする可能性も想定しながら、長期的な視点で必要な設備を考えておきましょう。
排水設備を整えて水はけを良くする
中庭は家の中心部に設けるのが基本のため、十分な排水計画を立てておかないと、豪雨のときなどに家の中まで水が入ってきてしまう可能性があります。
水はけを良くするための対策として、中庭に勾配をつける、排水溝・集水マスを設置する、といった設備対応が求められます。
虫・湿気によるカビ対策を入念に行う
中庭に植栽を設置すると、虫が寄ってきやすくなるため注意が必要です。また、中庭自体が湿気のこもりやすい場所であるため、カビの発生にも注意しなくてはいけません。
虫の寄りつきを防ぐには、植栽に虫が嫌がるハーブを取り入れる、室内の大開口に網戸を設置するなどの対策が有効です。湿気・カビ対策には、水はけの良い地面素材を選ぶことや、外壁の一部に隙間をつくり、湿気・熱を外へ逃がす構造にする設計が役立ちます。
中庭のある家の実例をもとにデザイン・機能性抜群な間取りを考えよう
家族構成やライフスタイル、住宅形状によって、中庭の扱いや間取りは大きく変わります。
中庭のある家を検討する際は、実生活で利用する場面をしっかりとイメージし、見た目のデザイン性だけでなく、機能性も考慮した上で間取りを決めましょう。特に、排水設備や湿気対策は住宅環境によって最適な選択が変わってくるため、専門家に相談しながら選定していくのがおすすめです。
コラボハウスは、中庭のある家を手掛けた経験も豊富で、お客様のライフスタイルや家族構成に沿ったベストなご提案をいたします。「こんな中庭がほしい」「こんな使い方がしたい」などのざっくりとしたアイデアからでも問題ありませんので、まずはお気軽に無料相談で理想のイメージをお話しください。
中庭のある家の実例に関するよくある質問
中庭のある家はどんな暮らしができますか?(実例で多い声)
中庭を採用したご家庭からは、以下の声が多くあります。
・リビングが明るくなり「朝の気分が良くなった」
・外からの視線を気にせず“外時間”が楽しめる
・洗濯や布団干しが圧倒的にラク
・子どもやペットが安心して遊べる
・家族が自然とリビングに集まるようになった
“開放感 × プライバシー × 家事ラク”がそろう点が、実例で圧倒的に支持されています。
中庭のある家はどれくらいの広さがあれば快適ですか?
実例で最も多いのは以下の広さです。
・小さめ(3〜6㎡):採光・通風・坪庭として
・中サイズ(6〜10㎡):アウトドアリビングとして
・大サイズ(10〜15㎡):BBQや家族団らん向き
延床30〜35坪の家なら 6〜8㎡(約3〜4畳) がバランスが良いという実例が多いです。
中庭のある家の実例で、人気の間取りパターンは?
人気の間取り構成は以下の3つです。
・コの字型(採光・プライバシーに強い):LDK+洋室+廊下の3方向から光が入りやすい
・ロの字型(完全プライベート型):隣家が近くても中庭に光が落ちる
・L字型(狭小地向け):都市型で使われることが多い
最近の実例は、リビングと連続する“ウッドデッキ一体型”が主流です。
実例で多い、中庭の用途は?
・リビングの延長として使う
・子ども・ペットの遊び場
・洗濯・布団干しスペース
・コーヒータイム・ワークスペース
・ガーデニング
・夜のライトアップで雰囲気づくり
用途の多さが、中庭が人気の理由の一つです。
中庭のある家の実例では、採光はどれくらい改善されますか?
実例では、LDKの日当たりが以下のように改善されています。
・中庭なし → 午前しか光が入らない
・中庭あり → 一日を通して光が安定
・隣家が近い土地でも採光が確保できた事例多数
特に“北向きリビングでも明るい家”として紹介される実例が多いのが特徴です。
中庭のある家は防犯面で不安はありませんか?(実例での対策)
実例の防犯対策としては:
・外から見えない設計(フェンス・壁)
・中庭側を電動シャッターに
・人感センサーライトの設置
・中庭を囲む建物を“閉じる”設計にする
“外から見えない空間=侵入されにくい”ため、防犯性はむしろ高いと評価されることが多いです。
中庭の施工費用はどれくらい?(実例平均)
よくある実例の費用目安は:
・ウッドデッキ:20〜60万円
・タイルデッキ:30〜80万円
・外構(植栽・照明など):10〜30万円
・ロの字型の形状変更:+20〜50万円
ただし、中庭によって「リビングを広くしなくても体感が広くなる」ため、トータルでは費用対効果が高いという声が多くあります。
狭小地や変形地でも中庭のある家は可能ですか?(実例あり)
問題ありません。実例では以下のような工夫が見られます。
・2〜4㎡のライトコート(小さな中庭)
・2階リビング × 中庭
・ルーフバルコニーで代用
・スキップフロア+吹き抜けで光を採り込む
特に都市型住宅の実例では、「小さな中庭でも生活の質が大きく上がった」という声が多くあります。
中庭のある家は雨の日でも使えますか?
庇を深くしたり、軒を伸ばすことで半屋外空間として利用できる実例が増えています。
改善策の一例:
・庇の奥行き60cm前後
・中庭の半分を屋根付きにする
・透明のポリカ屋根で採光性を確保
雨の日の洗濯物干し場として重宝されます。
中庭のある家の実例で、後悔しやすいポイントは?
実例から見える“ありがちな後悔”は以下です:
・広さが足りず、ただの空きスペースになった
・排水計画が不十分で水溜まりができた
・メンテナンス方法を決めていなかった
・夜の照明計画がなく、暗くて使えない
逆に言えば、「広さ・排水・照明」を押さえることで中庭は成功しやすくなります。
中庭のある家の実例で人気のデザインは?
以下のデザインが特に人気です。
・ウッドデッキ × LDKつながり
・タイルデッキ × 植栽 × 間接照明
・コの字型で囲うリゾートスタイル
・大開口サッシで外と中がシームレス
・スキップフロア × 中庭
写真映えするうえ、生活利便性も高いのが特徴です。
中庭のある家は、メンテナンスが大変ではありませんか?
実例の声では「思ったほど大変ではなかった」という意見が多いです。
理由は:
・樹脂木デッキで掃除が簡単
・タイルデッキは汚れに強い
・水栓が近くにあれば掃除が楽
・植栽は“鉢植え”にすることで管理しやすい
設計段階で工夫すれば、メンテの手間は大幅に減らせます。
▼関連する記事
中庭のある家のつくり方メリット・デメリットや間取りのポイントを解説
おしゃれな中庭がある暮らし洗練された印象になる効果的な仕上げ方
中庭のある平屋の間取りは後悔する?メリットや注意点、施工事例を紹介
Same Category












