コラム
ナチュラルな外観が魅力の家
デザイン決めのポイントや注意点とは
家づくり
2025.08.07

家づくりを検討する際、「ナチュラルで温かみのある外観にしたい」「自然素材を使った優しい印象の家にしたい」と考える方は多いのではないでしょうか。しかし、実際にナチュラルな外観を実現するために、どのような家づくりをすれば良いのかわからないという方も少なくありません。
本記事では、ナチュラルな外観の特徴や施工事例をわかりやすく解説します。建築時の注意点やデザインのコツも紹介するので、自然の温かみを感じる理想の家づくりを目指している方は、ぜひ参考にしてください。
ナチュラルな家の外観の特徴
ナチュラルな家の外観は、シンプルな形状でありながら温かみを感じられる印象が特徴です。白やベージュなどの明るい色を基調とし、アクセントとして木材や自然素材を採用するケースが多く見られます。
また、流行に左右されにくいデザインのため、長年にわたって愛され続ける外観を実現できます。凹凸の少ない直線的なフォルムながら、素材や色使いによって、冷たい印象ではなく、居心地の良さや親しみやすさを演出できる点が魅力といえるでしょう。
ナチュラルな外観の家の施工事例
ここからは、ナチュラルな外観の家の施工事例を紹介します。それぞれ異なるテイストながら、自然の温かみを感じられる魅力的な外観に仕上がっています。
薪ストーブ×アーチ土間の平屋
白で統一した建物が特徴的な平屋住宅の事例では、薪ストーブを設け、切妻屋根の一部に煙突があるのがポイントです。また、庭部分を囲うように設けたフェンスは、濃いめの木目調の素材・色となっていますが、スリットタイプで程良く抜け感を演出しています。植栽や芝生、自然石がアクセントとなり、建物と調和したナチュラルな印象を与える外観を実現しました。
三角屋根が並ぶナチュラルインテリアの家
こちらは、雑貨店のような可愛らしい三角屋根が印象的な外観です。グレーと白のツートンカラーでまとめられた、シンプルながらもメリハリのあるデザインが特徴で、木製の窓枠がアクセントとなっています。周囲の植栽との相性も良く、まるで絵本の中に出てくるような愛らしい外観に仕上がっています。
木が薫る和モダンな家
和の要素とナチュラルなテイストが見事に馴染んだ外観の事例です。塗り壁と木材を組み合わせることで、現代的でありながら日本の伝統美を感じられるデザインに仕上がっています。片流れ屋根がスタイリッシュな印象を与え、大きな開口部が室内と外部をつなげる役割を果たしています。自然素材の経年変化も楽しめる、時間とともに味わいを増していく外観です。
縦長窓に小麦畑が映るグレージュの家
グレージュカラーでまとめられた、洗練された外観が印象的な住宅の事例です。3つのボックスを組み合わせたような立体的なフォルムが特徴で、モダンでありながら温かみを感じられるデザインになっています。縦長の窓と木製の窓枠が外観にリズム感を生み出し、周囲の自然景観との調和も美しく実現しています。シンプルながらも個性的な外観は、ナチュラルモダンな家の良い例といえるでしょう。
ナチュラルな外観の家を建てる際の注意点
ナチュラルな外観の家を建てる際には、いくつかの注意点があります。事前に把握しておくことで、理想の家づくりができるでしょう。
定期的なメンテナンスが欠かせない
ナチュラルな外観の家では、明るい色の外壁を採用するケースが多い傾向にあり、汚れが目立ちやすくなります。メンテナンスを怠ると、日々の汚れが蓄積する・塗装が剥がれるなどして、外観が損なわれる可能性があります。特に、スレート屋根を採用すると、耐久性が高いもののズレや割れが発生する恐れがあるため、こまめな清掃や補修が必要です。美しい外観を保つために、定期的な手入れを心がけましょう。
湿気対策が必要になる
ナチュラルな家では木材を使用するケースが多く、劣化を防ぐためには湿気対策が必要です。木材は湿気に弱く、適切な対策をしないとカビや腐食の原因となってしまいます。一箇所に水が溜まらないよう傾斜をつけたり、周囲に排水路を設けたりするなどの工夫が必要です。適切な換気システムを導入すれば、長期間にわたって美しい外観と快適な住環境を維持できます。
デザイン・色は周辺環境とのバランスを考慮する
ナチュラルな外観の家を建てる際は、建物の外観を、周辺環境(景観)と調和させるのも大切なポイントです。自然が多い環境では、木目の素材を採用してナチュラルさを全面に出したり、都市部ではスタイリッシュな雰囲気を強調したりするなど、バランスを考える必要があります。周囲の建物や街並みとの調和を図ることで、地域に愛される住まいとなり、資産価値の維持にもつながります。
建築コストが高くなりやすい
ナチュラルな外観のために、自然素材を多く採用したり、特徴的なデザインを設計したりすると、一般的な住宅よりも建築コストが高くなりがちです。これらの住宅は高品質な分、建築コストに影響しやすいため、予算を考慮して資金計画を立てることが重要です。どの部分にこだわりを持つか優先順位を決めたうえで、予算内で理想を実現できるように施工会社と十分な打ち合わせを行いましょう。
ナチュラルな外観の家にするためのコツ
理想のナチュラルな外観を実現するためには、いくつかのポイントを押さえることが大切です。ナチュラルな外観の家を検討している方は、以下のコツを参考にしてください。
落ち着いた配色にする
外観をシンプルで落ち着いた色でまとめると、ナチュラルな雰囲気に仕上がります。アイボリー、ベージュなどの淡い色や、土や木、石などの自然界にある色(アースカラー)は、庭・外構を含めた全体と調和しやすいです。色の組み合わせを3色程度に抑えれば、統一感のある美しい外観を実現できます。また、ツヤのある色よりもマットな質感の色を選ぶことで、より自然な印象を演出できるでしょう。
木目・自然素材を採用する
木目調の建材や無垢材などの自然素材をふんだんに使うと、自然の温かみを感じやすいほか、美観も保てます。ナチュラルな外観は、親しみやすさや居心地の良さを与えることも可能です。玄関ドアや窓枠、軒下などのアクセント部分に木材を使用するだけでも、大きく印象が変わります。また、漆喰や珪藻土などの自然素材を外壁に使用すれば、より本格的なナチュラルテイストな外観に仕上がります。
庭・外構にこだわる
庭や外構もこだわってつくることで、よりナチュラルな魅力を高められるでしょう。庭や外構のデザインを設計する際は、建物とテイストを合わせてデザインを考えるのがポイントです。自然石やレンガを使ったアプローチ、木製のデッキやフェンスなど、建物と同じ素材感を取り入れ、植栽の配置までこだわることで、統一感のある美しい外観を実現できます。
窓を規則的に配置する
窓のサイズや配置は、室内の通気性・採光性に影響するだけでなく、外観を考えるうえでも重要です。窓の機能性もしっかり確保しつつ、外からの見え方を考慮して、リズム感を持たせた規則的な配置にすると、おしゃれな印象の外観に仕上がります。また、窓の形状を正方形や縦長に統一することで、より洗練された印象を与えられるでしょう。
片流れ屋根や切妻屋根を採用する
ナチュラルな外観の家をつくる場合、片流れ屋根や切妻屋根を採用するケースが多くあります。このような屋根形状は、シンプルでありながら風格のある印象が魅力です。片流れ屋根はモダンな印象を与え、切妻屋根は親しみやすい印象を演出できます。どちらも雨水の排水性に優れており、機能性とデザイン性を両立できる屋根形状です。
植栽で彩る
ナチュラルな外観は、植栽との相性が良いのも特徴のひとつです。植栽は、建物と自然をつなげる重要な役割を果たすため、植物を決める際は、地域や気候に合った種類を選ぶようにしましょう。シンボルツリーとなる大きな木を一本植えるだけでも、外観の印象は大きく変わります。また、季節ごとに楽しめる植物や、常緑樹を組み合わせることで、一年を通して美しい外観を維持できるでしょう。
ナチュラルな外観の家づくりは複数の事例を参考にしよう
ナチュラルな外観の家は、自然素材を使用することで、温かみのある印象に仕上がるのが魅力です。メンテナンスや建築コストなどの注意点を理解したうえで、落ち着いた配色や木材などを活用した理想の外観を実現しましょう。
コラボハウスでは、設計士が直接お客様のご要望をお聞きし、理想のナチュラルな家づくりをサポートします。理想の家を建てたいとお考えの方は、ぜひ無料相談会にお越しください。
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