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平屋の坪数平均とは?
家族の人数別に必要な広さや建築時のポイント

家づくり

2025.05.05

平屋の坪数平均とは?家族の人数別に必要な広さや建築時のポイント

家を建てる際、「何坪あれば快適に暮らせるの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。家族の人数やライフスタイルによって、最適な広さは異なります。特に平屋の場合は、坪数だけでなく間取りや収納の工夫も重要です。

本記事では、家族構成ごとの適切な平屋の坪数や、限られた広さでも快適に暮らせるポイントを解説します。おしゃれな平屋の施工事例も紹介しますので、理想の平屋暮らしを実現する際の参考にしてください。

【家族構成別】平屋の平均的な坪数

【家族構成別】平屋の平均的な坪数

どのくらいの広さがあれば住みやすいのか判断するには、計算式を用いて算出することが可能です。広さの基準には「最低居住面積水準」と「誘導居住面積水準」の2つがあり、いずれも人が豊かな生活を送るために必要な居住面積の水準を示しています。それぞれ計算式は以下のとおりです。

最低居住面積水準

  • 単身者: 25㎡
  • 2人以上の世帯:10㎡×世帯人数+10㎡

誘導居住面積水準

  • 都市居住型
    • 単身者: 40㎡
    • 2人以上の世帯: 20㎡×世帯人数+15㎡
  • 一般型
    • 単身者: 55㎡
    • 2人以上の世帯:25㎡×世帯人数+25㎡

※参考:厚生労働省|住生活基本計画における居住面積水準

次に、家族構成別(人数別)の平屋の平均的な坪数と、間取り・レイアウトの事例を紹介します。

​​​​1人暮らしの場合:12~16坪程度

1人暮らしの場合、平屋の平均的な坪数は12〜16坪程度です。間取りは1LDK〜2LDKが一般的で、リビング・ダイニング・キッチン(LDK)を中心に、寝室や収納スペースを設けられます。リビングと寝室を分けたレイアウトや、仕事部屋として使えるスペースを確保することも可能です。限られた空間をいかに効率的に使うかが、快適性を得るためのポイントになるでしょう。

2人家族の場合:16~22坪程度

2人家族の平屋は16〜22坪程度が適した広さとされ、間取りは2LDK〜3LDKが一般的です。LDKを中心に主寝室ともう1部屋を確保し、書斎や趣味部屋として活用できます。収納スペースを十分に設けることで、快適な生活が可能になります。将来的なライフスタイルの変化を考慮し、可変性のある間取りを採用するのもおすすめです。

3人家族の場合:19~30坪程度

3人家族の平屋は19〜30坪程度が目安で、3LDK〜4LDKの間取りが一般的です。LDKを広めに確保し、主寝室、子ども部屋、ワークスペース・趣味部屋を設けるレイアウトが人気です。収納を充実させることで、限られたスペースでも快適に暮らせます。家族の成長に合わせ、仕切りを変えられるフレキシブルな設計も効果的です。

​​​​4人家族の場合:25~37坪程度

4人家族が暮らす平屋の平均的な広さは25〜37坪程度で、広めの3LDK以上の間取りをつくるのが一般的です。例えば3LDKの間取りでは、LDKを中心に主寝室と子ども部屋2室を配置し、家族が集まりやすい空間を確保できます。4LDKの間取りでは、上記に加えて書斎を設け、テレワークや趣味の空間として活用できます。

平屋のおしゃれな外構のつくり方|家を活かせるポイントを紹介は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
平屋のおしゃれな外構のつくり方|家を活かせるポイントを紹介

平屋の坪数を考えるときに重要な2つの要素

平屋の広さを決める際、単に坪数だけでなく「建ぺい率」と「容積率」の理解が不可欠です。法律を守りつつ理想の住まいを実現するためにも、以下で重要なポイントを解説します。

建ぺい率

建ぺい率とは「敷地面積に対する建築面積(建物を真上から見たときの面積)の割合」を指し、法律で上限が定められています。計算式は以下のとおりです。

建ぺい率(%)=(建築面積÷敷地面積)×100

平屋はワンフロアで広い建築面積が必要なため、建ぺい率の上限に注意が必要です。庭や駐車スペースとのバランスを考えたプランニングが重要になるでしょう。

容積率

容積率とは「敷地面積に対する延床面積(建物の全フロアの合計面積)の割合」を指し、以下の式で計算します。

容積率(%)=(延床面積÷敷地面積)×100

平屋は1階建てのため十分な広さの敷地でなければ床面積を増やしにくく、建ぺい率・容積率のバランスを考慮して居住空間を確保しなければなりません。間取りの工夫や、天井を高くするなどの設計がポイントです。

平屋のメリット・デメリット

ここでは、平屋のメリット・デメリットを紹介します。

平屋のメリット

平屋の最大のメリットは、生活動線がシンプルになりやすい点です。例えば、リビングからキッチン、寝室までの移動が短く、家事や育児が効率的に行えます。また、家族間でのコミュニケーションが取りやすく、子供たちの様子を常に把握しやすい環境を提供します。さらに、平屋はバリアフリーに対応しやすく、高齢者や障害者に優しい設計が可能です。加えて、階段がないためメンテナンスコストを抑えられ、屋根や外壁の点検や修理も容易です。

平屋のデメリット

平屋にはいくつかのデメリットがあります。まず、防犯対策が必要です。特に周囲に高い建物がない場合、窓やドアが狙われやすくなります。次に、広い敷地が求められます。2階建てに比べて同じ面積を確保するためには、土地の面積が必要です。また、採光や通風の確保も重要です。平屋では周囲の環境に依存するため、周囲に高い木や建物があると、日光や風が入りにくくなります。最後に、水害に弱い点も考慮が必要です。平屋は地面に近いため、浸水のリスクが高まります。これらの点を考慮し、計画を立てることが大切です。

コストがかかりやすい

中庭を設ける際には、凹凸のある形状が多くなるため、シンプルな形状の建物と比べて建築コストが高くなることがあります。また、建物の角を補強する必要が生じるため、追加の費用が発生します。さらに、中庭のメンテナンスも定期的に必要となり、維持コストがかさむことも考慮しなければなりません。

限られた坪数で平屋を建てるポイント

限られた坪数で平屋を建てるポイント

限られた広さで快適に暮らせる平屋を建てるには、以下のような工夫が必要です。

  • デッドスペースを活用する
  • 無駄なスペースを極力減らす
  • 天井高を活かす

それぞれの施策のポイントを解説していきますので、参考にしてください。

デッドスペースを有効活用する

限られた坪数で平屋を建てる場合、生活スペースや収納スペースが不足する場合があるため、デッドスペースを有効活用すると良いでしょう。例えば、壁面に収納を設けたり、スキップフロアを利用して床下スペースを収納スペースとして活用することで、余ったスペースを最適化できます。限られた面積でも十分な収納や機能性を確保し、快適な生活空間をつくることが可能です。

無駄なスペースを極力減らす

平屋は動線が確保しやすいですが、面積が限られている場合は無駄なスペースの省略が大切です。使用頻度が低い部屋は広さを必要最低限に抑えたり、廊下や通路を減らしたりする方法によって、効率的に空間を活用できます。限られた坪数でも工夫次第で、快適かつ機能的な生活空間を実現できるでしょう。無駄のない設計が、平屋のメリットを最大限に引き出すポイントです。

天井高を活かす

平屋は2階がないため天井を高くして縦の空間を広げれば、実際の面積以上に広がりを感じられます。開放感が生まれ、圧迫感のない快適な空間になるでしょう。また、スキップフロアやロフトの設置により、限られた面積でもより効率的にスペースを活用可能です。天井高を活かした設計は、平屋での暮らしを豊かにしてくれます。

【坪数別】おしゃれな平屋の施工事例

平屋を建てる際には広さ(坪数)だけでなく、デザインやおしゃれさも重要な要素です。デザインにこだわることで、住む人のライフスタイルや好みに合った快適な空間をつくり出せます。坪数別におしゃれな平屋の施工事例を以下で紹介します。

【31.31坪】外に閉じて内に開く三角ハウスの平屋

【31.31坪】外に閉じて内に開く三角ハウスの平屋の外観

ガルバリウムの横板が四方を囲む三角ハウスの平屋です。レンガ色で統一された屋根と壁が三角形のフォルムを引き立てる個性豊かな外観は、周囲にも溶け込み、経年変化でさらに魅力を増しています。中庭を中心とするコの字型の間取りはプライバシーを守りながら、自然光と緑が溢れる心地良い空間を提供してくれます。

【31.31坪】外に閉じて内に開く三角ハウスの平屋の施工事例を見る

【31.74坪】真四角の出窓が絵になる寄棟屋根に平屋

【31.74坪】真四角の出窓が絵になる寄棟屋根に平屋の内観

のどかな田園風景の中に佇むスケール感を持った寄棟屋根の平家です。和の趣と現代的な要素を適度に配した、バランスの良い外観デザインが上品に冴えわたります。壁中央には真四角の出窓を配置し、内側からのぞくと外の田園風景が一枚の絵のように切り取られ、ギャラリーのような空間をつくり出します。余裕があるのに無駄が一切ない、洗練された住まいです。

【31.74坪】真四角の出窓が絵になる寄棟屋根に平屋の施工事例を見る

【36.07坪】田園風景とともに過ごすサロン付き平屋

【36.07坪】田園風景とともに過ごすサロン付き平屋の内観

グレーのガルバリウムと塗り壁が織りなす、シンプルモダンな外観が洗練された印象を与える平屋の施工事例です。LDKの南側には大きなL字型の窓が配置され、田園風景を存分に楽しめるタイルデッキが広がります。季節ごとに変わる風景とともに、優雅な時間を過ごせる住まいが魅力です。併設されたサロンは専用のトイレを完備しており、まるでホテルのようにラグジュアリーな空間を演出します。

【36.07坪】田園風景とともに過ごすサロン付き平屋の施工事例を見る

【40.33坪】田んぼの中に建つ黒い平屋

【40.33坪】田んぼの中に建つ黒い平屋の内観

「自然と暮らす生活」を目指したシンプルモダンの黒い平屋は、外観もさることながら、ロケーションの活用が見事です。家の前は田園風景となっており、大きく開けた土間リビングの障子戸を開くと、一面に豊かな風景が広がります。縦に開放感のある片流れの天井の効果も手伝って、内と外が一体となる空間デザインが暮らしに豊かさを提供します。

【40.33坪】田んぼの中に建つ黒い平屋の施工事例を見る

【51.6坪】スキップフロアでゆるやかにつながる平屋

【51.6坪】スキップフロアでゆるやかにつながる平屋の内観

派手さを抑えたオフホワイトの外観が魅力的な平屋の施工事例です。スタイリッシュな仕上がりながら、片流れ屋根が加わることで、ダイナミックな印象も与えています。内観は美観性と利便性の両立を実現しました。特に、床の高さを変えたスキップフロアの配置により、空間の区切りを設けつつも家全体にはつながりが感じられ、それぞれのエリアが程良く独立しています。

【51.6坪】スキップフロアでゆるやかにつながる平屋の施工事例を見る

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家族に必要な坪数を計算して住み良い平屋づくりが実現可能

家族に必要な坪数を計算して住み良い平屋づくりが実現可能

平屋を建てるときに必要な坪数は、家族の人数やライフスタイルによって異なります。限られた広さでおしゃれかつ快適な平屋を建てるためには、デッドスペースや天井高の活用、無駄なスペースの削減などが有効な方法となります。

コラボハウスは、機能性とデザイン性をバランス良く追及した設計が得意なため、家族に必要な坪数を計算した住み良い平屋づくりが実現できます。無料相談もできますので、お気軽にご利用ください。