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今回の舞台は、愛媛県今治市。
近年は移住先として人気が高く、県内外から注目を集めるエリア。サイクリストの聖地としても名高いしまなみ海道の玄関口であり、造船業今治タオルで知られる産業の街でもあります。
瀬戸内海と緑豊かな山々を横目に車を走らせると、やがて閑静な住宅街のなかに、ひと際目を引くスタイリッシュな黒い平屋が見えてきました。

引き渡しから6年経ち、
家族がひとり増えました

黒のガルバリウム鋼板をキャンバスに、色とりどりの植栽がよく映える外観。引き渡し直後の写真と比べると、庭木がずいぶんと増えています。
取材したのは1月。夏にはアオダモなど落葉樹の葉も茂り、生き生きとした表情を見せてくれるといいます。

中に入ると、明るい光が降り注ぎ、開放感にあふれたLDKが目の前に広がります。
おそろいのユニフォームを着た家族写真、お子さんの描いた絵と賞状、結婚10周年記念で作ったご夫婦のアルバム。いたるところに家族の思い出が飾られ、室内はほんわかとした温かな空気に包まれています。

「実は、家族が増えたんです」と、笑顔で出迎えてくれたのは、この家に住むM様ご一家。引き渡し当時は2人だったお子さんが、3人になりました。

ダイニングキッチン中心の
親も子どもも快適な動線

室内は、子育て世帯ならではの賑やかさがありますが、不思議と散らかっている印象はありません。その秘密のひとつが、小上がりの和室。入り口側の壁面と畳の下にたっぷりの収納があるので、細々とした物はこの中にスッキリと収められています。
ベンチ代わりやキッズスペースとして、日常も来客時も大活躍してるのだとか。

横並びになったダイニングテーブルとキッチンは、コラボハウスでも人気の組み合わせ。裏手には、家族で使える大容量のウォークインクローゼットと洗面脱衣室があり、キッチンからぐるりとまわれる回遊動線になっています。ガス衣類乾燥機「乾太くん」もあり、洗う・干す・しまうが数歩の間で完結できます。

ダイニング側の廊下を奥へ進むと、ご夫婦の寝室と子ども部屋、トイレがあります。子ども部屋でひと際存在感を放つ本棚階段は、ロフトへの通路も兼ねていて、限られたスペースを有効活用しています。傾斜がキツいので、お子さんたちが小さいうちは、あえて物を置いて登れないように。ロフトには、クリスマスツリーなどの季節ものや、思い出の品がしまわれています。

快適さを生む、コラボハウスでも人気の間取りと仕様

ご夫婦が絶対に欲しかった希望を並べてみると、ほかのお客さまからもリクエストの多い、人気のポイントばかり。これらをしっかり押さえたからこそ、6年経った今でも快適に暮らせていると言えます。

「LDKを広くして、居室は必要な分だけ」
「キッチンと横並びのダイニングテーブル」
「収納付きの小上がり」
「便利な回遊動線」
「洗面脱衣室の隣りにウォークインクローゼット」
「夏涼しくて、冬暖かい快適な住まい」…。

キッチンの前面にモールテックス(鉱物性左官塗材)をあしらったのも、絶対にやりたかったことのひとつ。キッチン前カウンターを作業中の手元を隠せる高さに上げるか、フルフラットにするか、ご夫婦で意見が分かれたそう。玄関側から見たときの開放感を優先し、キッチンと高さをそろえました。

住んでみて気付いたのは、洗面脱衣室で意外と小型家電を使うこと。さらに、お子さんたちも成長するにつれて、身だしなみやオシャレに気をつかい始め、朝の洗面台とコンセントが混み合うように。「これからさらに渋滞しますね」なんて笑います。女の子が多いご家族ならではの悩みですね。

住んだあとの2つの変化

6年の間に、ご家族にとって大きな変化が2つありました。

1つ目は、お子さんが1人増えたこと。
今は、上の子2人が本棚階段のある子ども部屋を使い、末っ子はご夫婦と一緒に寝起きしています。コンパクトながら可変性とゆとりがあるので、お子さんが1人増えても柔軟に受け止められています。

2つ目は、ご主人が転職したこと。
引き渡し時は小学校教諭だったご主人。なんと数年前に転職し、現在はFC今治高校の“コーチ(数学教師)”として活躍しています。

全国から応募が殺到したという難易度の高い採用試験を突破できた理由は、ご主人の並々ならぬ熱意と努力、奥さまのサポートに加えて、家の存在も大きかったといいます。帰る場所ができた安心感と、「家族と家を守りたい」という責任感が芽生え、“ホーム”が心の支えになりました。

大きな決断を経て、「人生が変わりました」と、晴れやかな笑顔を見せてくれたご主人。執筆、ラジオパーソナリティ、起業…。教育を基点に、いち教師の枠を越え、マルチに活躍の場を広げています。

「こちらのお願いに対して、精一杯やってくれそう」

家づくりを検討していたのは、およそ10年前
大手ハウスメーカーから地元工務店まで、数社をひととおり訪れた上で、一番いいと思ったコラボハウスを家づくりのパートナーに選びました。

担当設計士は、フレッシュな若手のスタッフでした。
一所懸命な姿を見て、「こちらのお願いに対して、精一杯やってくれそう」と、第一印象で感じたといいます。打ち合わせを重ね、要望を伝えるうちに、担当設計士との信頼関係も少しずつ育まれていきました。

コラボハウスのサポートのもと、希望エリアで見つけた土地は、もともと畑。農地転用の手続きや造成工事が必要で、住宅用地として家を建てられるようになるまで、1年ほどかかりました。
打ち合わせを進めながら土地の準備ができるのを待つ間、なんと担当設計士が高松スタジオへ異動に。普通なら、別のスタッフが後任につくものですが、「これまで話を聞いてもらっていたから」と、ご夫婦の強い希望で、担当を据え置きにしてもらいました。

高松スタジオでパワーアップした担当設計士の自信作

10年前の愛媛県では、新築戸建てと言えば、2階建ての家が主流でした。

一方、おとなりの香川県では、平屋ブームが始まった頃。“平屋と言えば、広い敷地に昔ながらの立派な和風建築”といった従来のイメージが覆され、今やおなじみとなった“ちょうどいいサイズのオシャレな平屋”のニーズが高まっていたのです。
もちろん高松スタジオでも、平屋のオーダーが続々と届いていました。

そんな高松スタジオでの経験と実績を、愛媛に持ち帰ってきた担当設計士。
「このプラン、どうでしょう!」と、言われたときを振り返ると、「あれは絶対、決めにきてたよね」なんて、ご夫婦が思い出し笑いするほど。とても自信たっぷりの表情を浮かべていたようです。

M様「それまでに希望や優先順位をしっかりと伝えていたので、私たちの好みを分かってくれていたのも大きかったと思います。」

その時のプランが、ほぼそのまま採用されているそうです。

これからコラボハウスで家を建てる人へ

ほかのおうちに招待されて、「いい家やね」って言いながら、帰りの車ではふたりそろって「でも、やっぱり我が家が一番いいよね」って言い合うほど、今でもお気に入りのマイホームだと、ご夫婦は口をそろえます。
15年書き続けているという日記、結婚10周年記念で作ったオリジナルのフォトアルバムにも、数ページにわたって家づくりの思い出が綴られていました。

 

――これからコラボハウスで家を建てる人へ、アドバイスはありますか?

自分のやりたいこと、「こうしたい」っていう気持ちにとことん向き合って、設計士の方々とも、時間をかけてでも、とことん話し合ってほしいなって。「こんな家に住みたい」とか「ここが大事だよね」っていうのを、ひたすら向き合って、設計士に話したからこそ、今の家があると思います。

House Gallery

本棚階段のある陽だまり平屋

愛媛県

本棚階段のある陽だまり平屋