家づくり先輩ルポ
愛媛県松山市、幹線道路から側道へ抜けると広がるのは、緑景に包まれた閑静な住宅街。上品な雰囲気の街並みのなかに凛と佇む家が、今回の舞台です。烏の濡れ羽色を思わせる焼杉の外壁をキャンバスに、植栽の緑と入り口にある白いのれんが、やわらかな風に揺れながら訪れる人を中へと誘います。
この家に住むのは、
サウナを愛してやまないご夫婦
この家に住んで1年ほどになるT様は、ご夫婦と小さなお子さんの3人家族。
ご主人は9年ほど前から、奥さまも4年ほど前に付き合い始めて以降、ご主人に感化されてハマったというサウナ好きのご夫婦。とくにご主人が筋金入りのサウナ好きで、おふたりの初デートも、なんと松山市内にある温泉施設。一緒に行って、エントランスで「じゃあね」と別れて、それぞれ温泉やサウナを堪能したあと、1時間半後に再会したんだとか。
お子さんが生まれる前は、サウナの名店を目的地に、おふたりで全国を旅行していました。たとえば、静岡県にある有名店へ行ったときは、約600kmの道のりを車中泊しながらドライブしたそう。
新婚旅行も、サウナの本場・フィンランド。当時はまだ、家づくりをまったく考えていなかったのに、「いつか自宅にサウナを建てたら使いたい」と、サウナマットを5枚購入して帰ってきたといいます。
結婚という一大イベントがひとしきり終わり、次は家づくりに取り組み始めたおふたり。
家づくりの条件は、本格的なフィンランド式サウナを作ること。主役のサウナと、それを引き立てる住まい、という「家付きサウナ」がコンセプト。今までに巡った有名店やお気に入りの店を彷彿とさせる“サウナ施設っぽい北欧テイストの家”を目指しました。
あこがれを、わずか半年で形に

コンセプトこそ「家付きサウナ」ですが、あくまで建てるのは、日々を暮らすための自宅。居心地のよい快適な住宅を作ること、おふたりのこだわりを叶えること。担当設計士が、「住宅のプロの目線から上手にバランスを取ってくれた」といいます。
住宅会社をまわり始めたのが3月、コラボハウスで家を建てようと決めたのが6月、プランや仕様が確定したのが10月。約半年で、ここまでのあこがれとこだわりを、完成度高く具体化されたご夫婦のスピード感に驚きます。
「家づくりは楽しいけど、しんどい」と、話すご夫婦。だからこそ短期決戦で、すべてを決めたといいます。共働きで日々忙しいおふたりですが、家づくりの動画を見て研究したり、好きなサウナのドラマを見返してイメージを膨らませたり。多いときは毎週1回打ち合わせをして、電話やLINEで担当設計士とこまめに連絡を取り合いながら、テンポよく進めていきました。
これまでに巡った全国津々浦々のサウナ施設をもとにした、明確なイメージと基準がおふたりのなかにあり、判断が早かったことが、短期間で最高の家ができた理由かもしれません。
コラボハウスを選んだ理由は
「一緒につくるイメージが一番しやすかった」から
大手ハウスメーカーから地元工務店まで、愛媛県内にある好みのデザインテイストの家が建てられそうな建築会社は、ひととおり訪れたといいます。そのなかで、コラボハウスを選んだ理由は2つ。
1つ目は、「施主と建築会社が二人三脚で家づくりをする」イメージが湧いたから。さまざまな建築会社の担当者と打ち合わせをしてみて、コラボハウスの担当設計士が一番、「施主の意見をしっかりと聞いて、きちんと反映してくれる」と思えたそう。
2つ目は、地元工務店らしい自由度の高さときめ細やかなサービスに、ハウスメーカー並の豊富な施工実績と充実したアフターフォローを兼ね備えているから。いいところどりのサービスが受けられることに魅力を感じ、家という“人生で最大級の買い物”を任せられる信頼と安心感を抱いたのも、大きな理由でした。
コラボハウスと二人三脚で作り上げた本格的なサウナ

念願の本格的なフィンランド式サウナを作るにあたって、まず参考にしたのは、プロの意見。
新潟県や高知県にいるサウナの専門家たちに直接連絡してアポイントをとり、施主、コラボハウス、サウナの専門家が一同に会した打ち合わせが実現。そこで受けたアドバイスをもとに、施主とコラボハウスが逐一相談しながら、空気や蒸気の通り道、配管、屋根の角度、座面の高さといった細かなポイントまで突き詰めて検討していきました。
本格的なサウナの建築は、コラボハウスとしても初の取り組み。まったく前例のない工事でした。しかし、おふたりの強い想いが、コラボハウスのスタッフ一同に伝わり、熱意がみなぎったといいます。担当者が全国各地へ出張に行き、研修や勉強会に参加して知見を増やし、施主の理想とする本格的なサウナを実現しようと、まさに東奔西走しました。
「ときには、私たちよりも前のめりでした」と、当時を振り返りながら、思い出し笑いがこぼれるほど。
T様「家づくりの打ち合わせだけでも結構大変なので、それと並行して、サウナの建築も一緒に、同じ人に相談できるのは、本当にありがたかったです。」
自宅でロウリュが楽しめる
“サウナー”あこがれの暮らしが現実に


中庭の一角に建てられた家とおそろいの焼杉の外観でシックな印象のサウナ。自分の好きな香り、好きなタイミングで、セルフロウリュが気兼ねなく楽しめます。裏手にあるシャワーや水風呂を浴びてクールダウンしたり、中庭のタイルデッキで外気浴をしたり。
中庭に面した洗面所の一角には、冷たい水がすぐに飲める内気浴スペース。“施設っぽさ”を高めるため、オリジナルロゴの入った館内着っぽい服やのれんをオーダーメイドで制作するほどのこだわりぶりです。もちろん、新婚旅行で買ったあのサウナマットも活躍しています。
室内は、サウナ施設にある休憩スペースのような、心地よくリラックスできる空間がテーマ。
全国にあるサウナのなかでも、佐賀県・武雄温泉にある施設が、おふたりのお気に入り。シックなカラーに、目にやさしくほどよい明るさの光。無垢の木やアロマの香りがふわりと鼻腔をくすぐる、安らぎと落ち着きの感じられる空間。そのイメージをベースに、今までに巡ったさまざまなサウナ施設の“いいところ”を取り入れていきました。
どんな名店よりも「うちのほうがいい」と思える家


週に3~4回くらいサウナを堪能していて、朝にはシャキっとした覚醒を促したり、夜には汗とともに一日の疲れを洗い流したり、時間帯によって入り方を変えて、心と体のコンディションを整えているといいます。
一戸建てが欲しかった理由は、かねてより“人が集まる家”にあこがれを抱いていたから。マイホームの建築をきっかけに親族や友人、同僚たちが、このサウナを目当てに訪れることが増え、オンもオフも充実した日々を送っています。
この家の担当設計士も「遊びに来ました!」なんて、後輩を連れて“ととのい”に来るんだとか。今でも連絡をとっていて、あだ名で呼ぶほど仲良しに。家づくりを通して、深い信頼関係を築けたことがうかがえます。
新居に住み始めてから、出張先で全国各地にあるサウナの名店に行っても「うちのほうがいい」と、つい思ってしまうのだとか。「出張での楽しみが、ちょっと減ってしまいました」なんて、自宅の居心地がよすぎて、贅沢な悩みが増えたみたいです。
House Gallery
こちらのお客さまの
施工実例
愛媛県
365日サウナが楽しめる家
