腕きき職人ルポ
「お施主様に喜んでもらいたい」
想いを大切に、家づくりに向き合う
大工/大崎 泰英

幼い頃から図工が得意で、特にものづくりが好きだったという大崎さん。卒業後は、外壁工事の仕事に就いていたが、カンナなど大工道具を使って建物を完成させる大工に強い憧れがあったそう。偶然にも、義父が大工職人だったことから転職を決意、6年ほど修業を重ね、独立。現在は、香川県全域の現場で活躍している。
なかでも、コラボハウスの家づくりは斬新なアイデアが多く、刺激を受けているという。
「YouTubeでコラボハウスのルームツアーを観るのが好きなのですが、そうくるか!と独自のこだわりやセンスには驚かされます」。
実際の現場でも、間接照明や建具のおさまりなど頭を悩ませる場面は多い。正解があるわけではなく、職人によってアプローチはさまざま。オーダーに応えらえた瞬間の達成感ややりがいは何ものにも代えがたい。
家が出来上がるのを楽しみにしているお施主さんに心から喜んでもらうことが一番。だからこそ、毎回初心に立ち返り、気が引き締まる。これからも”この人に任せていたら大丈夫”と、新たなつながりと頼関係を大切に、ぬくもりのある家をつくり続ける。
大工
大崎 泰英 Osaki Yashuhide
1982年生まれ、香川県坂出市出身。(株/有)大崎建築代表。大工職人の義父の元で修業した後、3年前に独立。30~50代の職人とともに行う家づくりは、さまざまな視点で意見交換ができ、スキルも磨かれるそう。趣味は、ゴルフ。太鼓台の運営業務も担っており、忙しくも充実した休日を過ごしている。