腕きき職人ルポ
子どもや孫の代まで受け継がれる
大切な場所を作り上げる
大工/佐々木 大輝

高校卒業後は、内装業に従事していた佐々木さん。壁や天井、床など建物の最終仕上げを行っていく内装工事だが、現場に行く度、大工仕事の凄さに圧倒されていたという。
骨組みの組み上げに始まり、外壁や内壁、床の下地をつくるなど設計図をもとに、建築材料を加工し、木造建築物をつくり上げる技術を身につけたいと、転職を決意。親方に怒られてばかりの日々で、仕事ぶりだけではなく、掃除のことまで事細かに叩き込まれた。そのおかげで、6年前に独立。その後、実弟も入社した。意思疎通のスムーズさは、家族ならでは。少し話せば理解してくれるため、”あうん”の呼吸で年間12~14棟の家づくりを行っている。
コラボハウスとは、秋田スタジオがオープンして以来の付き合いだが、使用する材料やデザイン性などほかの現場では見ない作業が多いとか。間違えることがないよう図面を何度も確認することはもちろん、何より新しい挑戦は勉強になるそう。
「当たり前ですが、手を抜かないこと。一生懸命に一つひとつの物件に取り組むことを大事にしたいです」。
その実直さこそ、「ありがとう」「建てて本当に良かったです」の施主様の満足度に反映されている。
大工
佐々木 大輝 Sasaki Daiki
1994年生まれ。秋田県秋田市出身。(株)(有)佐々輝建設代表取締役。高等専修学院秋田クラーク高等学院普通科卒業。大工の職人技に魅了され、内装業から転職。4年半の修行を経て、現在は実弟とともに年間12~14件の受注棟数を請け負う。休日は、小・中学校時代の幼馴染とともに、バーべキュ―を楽しむなどリフレッシュしている。