腕きき職人ルポ
電気が灯る最後の瞬間まで
携われることが誇り
電気工事/篠浦 高志

コンセントや照明器具の取り付けなど電気にまつわるさまざまな工事を担っている篠浦さん。実父や親戚も同じ業界で働いていたことから自然と同じ道を志した。専門学校卒業後は地元の会社へ就職したものの、現場では戸惑うことばかりだったという。
「技術はもちろん、知らない言葉ばかり飛び交っているんです。まずは工具や資材の名前を憶えていくことからのスタートでした」。
2年ほど経ち、一人で現場を任されたことで、評価が高まってきたことを実感した。ほかの業者と異なるのは、仮設電気を設置するところから建物に光が灯るまで携われるということ。
「家が完成するまで大工さんをはじめ、内装業、水道工事、美装業などあらゆる分野の職人さんと顔を合わせます。最新の住宅づくりからプライベートなことまで話せるのは、楽しいだけではなくプラスに作用しています」。
コラボハウスの家づくりは、床や天井高の工夫や、造作の棚やカウンターが多く、学びが多いそう。自ら配線した箇所に電気がつく達成感は何ものにも代えがたい。篠浦さんの灯す明かりが素敵な暮らしをつくり上げていく。
電気工事
篠浦 高志 Shinoura Takashi
1987年香川県綾歌郡綾川町生まれ。株式会社エーテック勤務。実父や親戚も電気工事業に従業していたことから同じ道へ。プライベートでは、三児のパパ。休日は、お子さんと公園に行ったり、友人とフットサルをして汗を流したり、外遊びを満喫している。