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#09

繊細な感覚を大切に
素敵な日常を体現したい

内装業/田川 智規

見る見るうちに、壁や天井が華やかに彩られていく。ローラーや地ベラ、ブラシなど自在に操りながら空間をデザインしていくその様は華麗そのもの。

そんな田川さんは、プロ野球選手を目指していた。スポーツ推薦で高校・大学と進学したが入学して間もなく初めての挫折を味わうことになる。
「周りのレベルが高すぎて、とてもじゃないがプロの道は難しいと思った」
と、潔く退学を決意。迷惑をかけてしまった両親に恩返しをしたいと地元へ戻り内装業の道を選んだ。職種にこだわりはなかったというが、自分の不器用さに落ち込み、何度も辞めようと思ったという。
「ここで野球経験が生かされたんでしょうね。諦めずにやり抜く、そんな強う気持ちで続けることができました」。

10年間の修行を経て、28歳で独立。人柄や丁寧な仕事ぶりが評価され、多方面からの受注が増えていった。
「足を踏み入れた瞬間、お施主様の表情がぱっと明るくなるのが分かるんです。喜びがダイレクトに伝わってくるのがこの仕事の醍醐味」。
そんな田川さんの装飾によって、一邸一邸から新しいストーリーが生まれる。

 

内装業

田川 智規 Tagawa Tomoki

1998年愛媛県松山市生まれ。田川内装代表取締役。野球を武器に順風満帆な学生生活を送るも、大学進学で挫折を味わい退学。未経験ながら内装業の世界に飛び込み17年、技術力とコミュニケーション能力の高さで着実に仕事の幅を広げる。趣味はゴルフ。