腕きき職人ルポ
必要なものを、必要なときに
黒衣として貢献したい
建築資材御/西村 翔太

大学卒業後、音楽の道に進むことを夢見ていた西村さん。各地で大好きな音楽活動をしながらも現実を受け入れ、「存分にやり切った」と地元へ帰ることを決意。家具店勤務を経て、現在の会社へ入社。
「建築のいろはを全く知らなかったので、大工さんをはじめ、業者、商社、メーカーなどあらゆる人から多くのことを教えていただきました」。
道具や技術、知恵を持ち寄って一緒に家づくりをしていく、クリエイティブな世界だと知った。
そんな西村さんの仕事は、時間との勝負。タイミングを見て材料を搬入し、必要な道具を用意する、素早く動ける黒衣みたいな役割。
「家づくりの要でもある大工さんから感謝されたときは、無事に一棟が完成して良かったと安堵する瞬間です」。
コラボハウスの家づくりは、木材や無垢材など素材へのこだわりが強く、一棟一棟の図面からお客様に寄り添う心意気が伝わってくるそう。
「より一層知識を深め、引き出しの多いプロフェッショナルを目指したいです。ものづくりは楽しい、建築がどんどん好きになります」。
建築資材御
西村 翔太 Nishimura Shouta
1988年愛媛県大洲市生まれ。伊予木材株式会社建材部松山支店係長。徳島文理大学卒業後、音楽の道を目指すも現実を知る。地元に帰る前に、「人生一度きり」と徳島から函館まで自転車旅行をしたというダイナミックな冒険の経験もあり。アクシデントに見舞われたことも今に活かされているという。