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#03

決して華やかではないけれど
絶対的な仕事を担うプライドを胸に

基礎工事/中道 進

高校生のころから基礎工事をする父親を手伝っていたという中道さん。高校を卒業したら迷うことなく、父と同じ道を選んだ。

個然にも実兄も同じ道を目指し、会社は違うものの一つの現場に入り、共同で作業することも多々あるそう。基礎工事とは、型枠組みからコンクリート打設、乾燥後の型枠ばらしまでさまざまな仕事がある。当然ながら専門的な知識と技術がなければ、その上に建てた建物は不安定な状態になってしまう。
「目に見えない部分こそ、実はとても大事なんですよね。華やかな仕事ではないけれど、住まう方が一生安心して住まえるように支えていると思うと、とてもやりがいがあります」。

コラボハウスの工事は、中庭があったり、高低差があったり、技術的に難しい作業もあるが、困難な仕事を成し遂げたときは達成感があるという。
「私からしたら何百件という棟数を手掛けているけれど、お客様にとっては一生に一度と言っていいほど大きな決断。そう考えたら、一邸一邸はじめて向き合うくらいの気負いで礎を築いていきます」。
一度も辞めることなく進み続けてきた30年、穏やかな表情に本気を見せられた。

 

基礎工事

中道 進 Nakamichi Susumu

1974年生まれ。大阪府岸和田市出身。中道工業代表。プライベートでは双子のお嬢さんを持つ父親。「高校3年生になると、もう一緒に出掛けてくれなくなりました」と少し寂しさも感じつつ、奥さまと買い物に出かけたり、家でのんびり過ごしたり、家族の時間を大切にしている。