コラム
新築平屋を建てるときの価格相場は?
土地あり・土地なしのケース別に紹介
家づくり
2025.02.08

子育て世代からシニア世代まで、幅広い層から支持を集めるのが平屋住宅です。階段の上り下りがなく、家事動線も効率的なため「将来も安心して住める家」として人気があります。
しかし「平屋は2階建てより高い?」「どのくらいの予算が必要なの?」「土地を持っていない場合の相場はいくら?」など、価格面での不安から踏み切れない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、土地の有無別の価格相場や間取り別の価格目安、地域による違い、コストを抑えるポイントを紹介します。マイホームの購入を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
平屋を建てる際の価格相場
平屋の建築費は土地の有無や間取り、建てる地域によって大きく異なります。ここでは、各ケース別の価格相場を具体的な数字とともに詳しく解説していきます。
土地ありの場合
すでに土地を所有している場合は平屋建築にかかる費用は建築費のみであり、新築平屋の価格相場は3,000万円前後です。30~40坪程度の平屋では、坪単価約75万~100万円が目安です。
ただし、前述の金額はあくまでも目安であり、建築地域や住宅設備のグレード、建築会社によっても価格は変動するので、間取りプランは予算と相談しながら考えましょう。
参考:『SUUMOリサーチセンター』の2024年注文住宅動向・トレンド調査
【間取り別】広さ・価格相場
間取り別の平屋建築の価格相場は、下記の表のとおりです。
間取り | 広さ | 価格相場 |
1LDK | 10〜15坪 | ~1,000万円前後 |
2LDK | 15〜20坪 | 1,000万~1,500万円前後 |
3LDK | 20〜25坪 | 1,500万~2,000万円前後 |
4LDK | 25〜30坪 | 2,000万~3,000万円前後 |
上記の価格は一般的な目安となります。実際の建築費は建材のグレード、設備の仕様、デザインの複雑さによって大きく変動します。
また、住宅会社によって、提案される価格には幅があります。外構工事や太陽光発電システムの有無なども総額に影響するため、予算に応じた建築プランを立てることが大切です。
なお、コラボハウスでは、お客さまのイメージやご予算とのバランスを見ながら、設計士が間取りや素材を提案・設計をしていきます。その場で概算のお見積もりを出すことが可能なので、実際の費用を知りたい方はお気軽に無料相談会にお越しください。
土地なしの場合
土地を所有していない場合は、建築費に加えて土地取得費用が必要です。土地代は地域や立地条件によって異なります。平屋に限ったことではありませんが、株式会社リクルートの2024年注文住宅動向・トレンド調査によると、住宅用の土地代の全国平均は2,331万円です。
建ぺい率60%の地域で30坪の平屋を建てるには、50坪の土地が必要であることを考えると、土地代+建築費で5,000万円前後かかるのが相場といえるでしょう。
2階建てと平屋の坪単価の違い
同じ延床面積の場合、平屋は2階建てと比べて坪単価が高くなる傾向にあります。主な要因としては、コストのかかる基礎や屋根の面積が大きくなるためです。
ただし、住宅仕様や建築会社によって価格は異なります。下記のような工夫を凝らすことで、平屋でも価格を抑えることは可能です。
- シンプルな形状にする
- 間仕切りの壁を減らす
- 設備のグレードを見直す
- 不要なオプションをつけない など
2階建てと平屋のどちらを選ぶかは、コストだけでなく、ライフスタイルや将来の暮らし方も含めて検討しましょう。
平屋の価格に影響する要素
平屋の建築費は、いくつかの要素によって大きく変動します。ここでは主な価格変動要因を見ていきましょう。
土地面積
平屋は、2階建てと比べて必要な土地面積が大きくなります。例えば、延床面積30坪の平屋を建てたい場合、建ぺい率60%の地域では最低でも50坪以上の土地が必要です。土地面積が大きくなるほど、土地取得費用も高額になります。
また、広い土地は固定資産税も高くなりやすいため、維持費の面でも考慮が必要です。土地選びの際は必要な建物面積から逆算し、適切な土地面積を検討しましょう。
家の形状・間取り
建築費は、建物の形状が複雑になるほど高額になります。例えば、L字型やコの字型の間取りは、正方形や長方形の間取りと比べて基礎工事や屋根工事の手間が増え、その分高額です。
また、室内の間仕切り壁や建具の数が増えるほど、費用もかさみます。シンプルな形状でありながら暮らしやすい間取りを実現するには、知識と経験を持った設計士のアドバイスを参考にするのがおすすめです。
採光・通風
平屋は2階建てと比べて、日当たりや風通しが重要な要素となります。日当たりが良い土地は、日当たりが悪い土地に比べると費用が高い傾向にある点も頭に入れておきましょう。採光・通風を確保するために窓を多く設置したり、大きなサイズの窓を採用したりすることも建築費に影響します。
また、周辺に高い建物が多い場合は室内の採光・通風の確保に工夫が必要です。天窓やハイサイドライトの設置なども、費用増加の要因となるでしょう。
平屋を建てる際に価格を抑えるポイント
平屋は2階建てより割高になりがちですが、適切な工夫をすることで予算内に収めることが可能です。ここでは、建築費を抑えるための具体的なポイントを紹介します。
シンプルな形状・間取りにする
建物の形状は、正方形や長方形などのシンプルなものを選びましょう。凹凸の少ない形状にすることで、施工がスムーズになり、材料のロスも少なくなるため、建築費を抑えられます。
また、間取りはシンプルなプランにすることで飽きが来にくく、効率的な生活動線・家事動線を確保できます。リビングを中心に各部屋を配置する、共用スペースと私室をゾーン分けするなど、家族のライフスタイルに合わせた効率的で無駄のない間取りを心がけましょう。
住宅設備や素材のグレードを下げる
システムキッチンやユニットバス、洗面台などの住宅設備は、グレードによって大きく価格が変わります。加えて平屋は屋根や外壁の面積が大きいため、外壁材や屋根材、室内のクロス、大きいサイズの窓などが建築費に大きく影響します。
必要最低限の機能は確保しつつ、過度な設備オプションは避け、将来のリフォームも見据えて設備は標準グレードを選択するなど、優先順位をつけて検討することが賢明です。実際の生活で本当に必要な機能かどうかを見極めて選択しましょう。
仕切り壁を減らす
間仕切り壁を減らすことは、建築費の削減に効果的です。例えば、下記のような工夫によって壁の数を減らせます。
- リビングとダイニングを一体化させる
- スキップフロアを設ける
- 廊下をなくして部屋から部屋へ直接アクセスできる間取りにする
また、必要に応じて空間を仕切れるようにカーテンやパーティション、可動式の間仕切りを活用するのも一案です。開放感のある空間を実現しながら、プライバシーにも配慮した住まいを実現できます。
平屋づくりで価格を抑えるなら土地探しから工夫が必要
平屋建築では土地選びから建物の形状、間取り、設備までさまざまな要素が価格に影響します。理想の暮らしを実現しながら予算内に収めるには、設計士から直接アドバイスを受けることが大切です。
コラボハウスは設計士がお客さまと直接お話しする中で、イメージや予算をもとに間取りや素材を提案し、家づくりを進めていきます。営業スタッフもモデルハウスもない分、コストカットを実現しています。どのくらいの価格でどのような間取りの平屋を建築できるのか気になる方は、まずは無料相談会にお越しください。
Same Category