コラム
土間のある家の間取りとは?
おしゃれな活用方法や注意点を紹介
家づくり
2025.02.08

近年では収納や趣味のスペースとして、マイホームに土間を採用する家庭が増えています。土間のある家が気になっているものの、どのように取り入れたら良いかわからなかったり、デメリットが気になったりしている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、土間のある家のメリットやデメリットに加え、土間の活用方法や注意点などについて解説します。併せてコラボハウスの建築事例も紹介しているので、家づくりを検討している方はアイデアやイメージづくりの参考にしてください。
土間のある家とは
土間は屋内の土足で歩けるスペースを指します。昔ながらの日本家屋では、土間のある家が一般的でした。土間スペースは、雨風をしのぎつつも屋外のように作業したり、ご近所さんとのコミュニケーションができたりする場所として活用できます。
昨今では、注文住宅を建てる際に土間を採用するケースが多いです。土間を設けることで、ベビーカーや自転車、アウトドア用品などを収納できるほか、おしゃれで開放感のあるつくりにできるなど、多くのメリットを得られます。
土間のある家のメリット
土間のある家のメリットは主に以下の4つです。
- 汚れが気にならず掃除しやすい
- 夏は涼しく過ごせる
- 空間に個性が出る
- 多目的に利用できる
それぞれ詳しくみていきましょう。
汚れが気にならず掃除しやすい
土間は玄関と同様、デッキブラシやモップなどで手軽に掃除できます。特に、小さな子どもやペットがいる家庭では、汚れが気になりにくい点は大きなメリットといえるでしょう。
また、土間は水濡れに強いことから、洗濯物を干したり傘置き場として利用したりすることも可能です。ただし、水分をそのままにしておくとカビの原因となりやすいため、掃除の際にできるだけ水分を拭き取るようにしましょう。
夏は涼しく過ごせる
土間はコンクリートやモルタルなどの素材でできているため、地面からの冷気が伝わりやすいという特徴があります。そのため、夏場は室内にひんやりとした空気が伝わり、エアコンを使わなくても涼しく過ごせることがメリットです。
詳しくは後述しますが、冬の寒さが気になる場合は、土間に断熱材を入れるなどの対策をするようにしましょう。
空間に個性が出る
土間は古民家で見かけることは多いものの、一般的な住宅で広い土間をつくることはまだ多くありません。土間を取り入れることで、個性的な空間づくりを実現できるでしょう。
また、土間は床材によって雰囲気を変えられることも特徴です。コンクリートにしてクールな印象にしたり、明るい色のタイルにしてナチュラルな印象にしたりするなど、家のテイストに合わせて素材を選べます。あえて柄のあるタイルを選び、空間のアクセントとして取り入れる方法もおすすめです。
多目的に利用できる
土間のスペースはさまざまな用途に活用できます。玄関の土間部分のように靴や傘を置けることはもちろん、子ども用品の収納や趣味の作業スペースとして、ある程度の広さがあれば家族全員で利用可能です。また、天候の悪い日に子どもが遊ぶスペースとしても利用できるでしょう。
土間のある家は、部屋が1つ増えたような感覚で生活できることがメリットです。土間の詳しい活用方法については後述します。
有効な土間の活用方法
ここでは、具体的な土間の活用方法を4つ紹介します。土間のある家づくりを検討している方は、イメージを具体化するための参考にしてください。
趣味スペース
土間は、趣味を楽しむスペースとして活用できます。自転車やバイク、サーフィンなどの屋外で楽しむ趣味の場合、室内でメンテナンスや作業ができる点も嬉しいポイントです。
その他、アトリエやガーデニングなどの趣味スペースとして活用すれば、室内にアートや植物を取り入れることができ、家全体の雰囲気がより魅力的になります。
収納スペース
従来の日本家屋のように、収納スペースとして活用するのも一つの方法です。家族全員の靴や傘、自転車、アウトドア用品など、外の汚れが付いているものでも玄関から入ってすぐに収納できます。本来であれば外に置く物を、室内に置くことで盗難防止にも役立ちます。
外で使う物以外にも、日用品やペット用品、食品などのストックを収納する場所として活用できるでしょう。
コミュニケーションスペース
土間は気軽なコミュニケーションスペースとしても使えます。「室内に上がるほどではないけれど、玄関で立ち話はちょっと」という場合でも、土間であればお互いに気を使うことなく交流を楽しめるでしょう。
土間にテーブルや椅子、観葉植物などを置き、カフェのようなおしゃれな空間に仕上げるのもおすすめです。
風通し用
土間は室内に風を通す役割としても有効です。例えば、玄関を開けても土間から室内が見えない間取りにすれば、プライバシーを守りながら外の空気を取り入れられます。
また、玄関からキッチンやリビングなどの室内につながる「通り土間」を設ければ、家の中に空気の流れが生まれ、湿気対策にもつながるでしょう。
土間のある家を建てるときの注意点
土間のある家は便利で快適に過ごせる一面もありますが、いくつか注意点もあります。押さえておきたいポイントは以下のとおりです。
- 土間の活用方法を決めておく
- 寒さ・湿気対策を考える
- 適切な広さと動線にする
- 土間の素材を考える
上に挙げたポイントについて、それぞれ解説していきます。
土間の活用方法を決めておく
家づくりの際にそれぞれの部屋の用途を考えるように、土間の用途もあらかじめ考えておくとメリットを享受しやすくなるでしょう。土間の活用方法によって、必要な機能や広さ、採光の重要度などが異なるからです。
例えば、ガーデニングスペースにしたい場合は、採光性の良いつくりにする必要があるでしょう。コミュニケーションスペースにしたい場合は、薪ストーブを置いたり、おしゃれな照明を設置したりするなどの工夫を凝らせます。
寒さ・湿気対策を考える
土間は夏場に涼しく過ごせる点がメリットである一方、冬場は冷えやすく、寒く感じやすいことがデメリットです。また、室内との気温差によって、床に結露が発生しやすいことも懸念点といえます。
土間のある家で冬も快適に過ごすには、土間部分に断熱材や床暖房を入れたり、家全体の気密性・断熱性を高めたりすることが有効です。除湿機を設置して、結露による湿気も解消しましょう。
適切な広さと動線にする
土間は、目的に合った広さや動線を確保することが大切です。広さを十分に確保できれば活用の幅が広がりますが、一方で、リビングなどの居住スペースが狭くなる可能性があるため注意が必要です。
土間があることによって家全体の動線が悪くなるようでは本末転倒なので、実際に生活が始まってからの動線を十分考慮するよう心がけましょう。
土間の素材を考える
土間は、選ぶ床材によって見た目や機能性、費用などが異なり、それぞれにメリット・デメリットが存在します。例えば、コンクリートは目地や凹凸がなく掃除がしやすい分、滑りやすいことがデメリットです。
その他、価格の安い床材はメンテナンス費用が高額になりやすく、デザイン性の高い床材は高額な割に機能性が低かったりと、素材ごとに特徴があります。重視したいポイントに優先順位をつけたうえで、用途や予算に合った素材を選びましょう。
土間のある家を建てた施工事例
ここでは、コラボハウスで建築した土間のある家の施工事例を紹介します。土間の広さや間取りを考える際の参考にしてください。
海と暮らすL字の平屋
広々としたリビング・ダイニングに接するように土間を設けた、開放的な空間が印象的です。室内と土間の間に段差をつくったり、床材を変えたりすることで、ゆるやかな区切りをつけています。ソファやテーブルも設置されており、家族や来客のくつろぎの場として活躍する空間です。
猫と暮らす薪ストーブのある家
テラス、土間、キッチンがフルフラットでつながった、広く見えるつくりが印象的な家です。土間があることで薪ストーブを置けるだけでなく、雨に濡れたくないものを室内で管理できることもメリットでしょう。土間を介してキッチンとテラスがつながり、テラスでの食事も気軽に楽しめる間取りとなっています。
田んぼの中に建つ黒い平屋
家の中から田んぼや畑をいつでも眺められるよう設計された、大きな土間が印象的です。土間の薪ストーブの周りには家族が集まり、団らんの場としても重要な役割を果たしています。ウッドデッキと土間がつながっているため、そのまま外に出られることも嬉しいポイントです。
土間のある家づくりは実績豊富な建築会社に相談しよう
土間は用途が豊富で、収納などの実用性を求める方や、自然が好きで身近に感じたい方など幅広い層の方の要望に応えられる間取りアイデアの一つです。土間を取り入れる際の注意点を踏まえたうえで、ぜひ家づくりに取り入れてみてはいかがでしょうか。
コラボハウスでは、設計士と直接打ち合わせを行うことにより、かっこよさと住みやすさを両立させた家づくりを提案しています。土間のある家などデザインにこだわった住宅を建てたい方は、ぜひお気軽に無料相談にお越しください。
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