コラム
中庭のある家は後悔する?対策や快適性抜群の施工事例を紹介
家づくり
2025.02.08

注文住宅により開放感を持たせる方法の一つに、中庭を設けるという選択肢があります。中庭にはおしゃれなイメージもあり、近年では間取りに取り入れるケースも増加しています。
一方で「中庭をつくって後悔しないだろうか」と心配になる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、中庭のある家を建ててから後悔しないために、後悔しがちなポイントや事前に知っておきたい対策、さらに中庭のメリットを解説します。注意すべきことを把握し、中庭のある家での快適な暮らしを実現しましょう。
<このような方におすすめ>
- 中庭のある家は後悔する?よくあるケースと対策を理解したい方
- 中庭のある家のメリットは?魅力を知りたい方
- 中庭のある家って実際どう?施工事例から具体的にイメージしたい方
<この記事のまとめ>
- 中庭のある家は、費用や土地の確保、生活動線、断熱性能などで後悔が生まれやすい
- 中庭のある家は、ハウスメーカーに相談しつつ、予算や間取りなどを考慮することで後悔を減らせる
- 間取りや断熱性能を考慮して設計すれば、プライバシーや開放感を得られる理想の家づくりができる
中庭のある家とは?種類と選び方
中庭のある家とは、敷地内や間取りの中央などに庭を設ける住宅のことです。一言で「中庭」といっても、以下3つの種類に分かれています。
- ロの字型: プライベート空間を確保しやすい
- コの字型:快適性と費用のバランスが良い
- L字型:開放感のある空間を演出できる
ロの字型は、住宅の中央に配置する中庭です。四方が壁に囲まれているため、プライベート空間を確保しやすく、防犯性にも優れています。
コの字型は、周囲が3面の壁で区切られた中庭です。通風や採光を確保しやすく、費用とのバランスが良いという魅力があります。
ただし、ロの字型・コの字型は動線が長くなりやすく、生活しにくいと感じることもあるため、十分な間取り計画が欠かせません。
L字型の中庭は、建物が「L字」に見える形状です。四方のうち2面が建物に囲まれており、明るく開放感のある空間が魅力です。比較的取り入れやすい形状ですが、防犯性や建築コストを考慮して間取りを設計する必要があります。
中庭のある家で後悔しやすいポイント

中庭のある家を建てて後悔しないためには、まずどういった点が後悔につながるのかを知っておきましょう。
ここでは、費用面やメンテナンス、間取り、快適性などの観点から、後悔の原因となるポイントを詳しく解説します。
建築費用が高額になりやすい
中庭のある家で後悔しやすいポイントは、建築費用が高額になりやすい点です。具体的には、以下のような費用が要因で高額になる傾向があります。
- 設計費用
- 資材費用
- 外構費用
- メンテナンス費用
中庭の種類は複数ありますが、いずれも「中庭がない家」と比べて壁が増え、設計も複雑になりがちです。また、中庭をつくるための外構費用もかかります。
さらに、中庭を清潔に保つには、定期的なメンテナンスが必要であり、業者に依頼する場合は費用が発生します。
中庭は、必ずしも必要な間取りではありません。使用頻度が低くなるケースも珍しくなく、目的が明確でないと、建てた後に「必要なかったな」と後悔する場合もあるでしょう。
中庭を考慮した土地の確保が必要になる
「中庭のある家」を建てるには、庭部分を考慮した土地を確保する必要があります。限られた土地面積のなかで庭を設けると、中庭のない家と比べて居住スペースが狭くなり、快適性を損なう恐れがあります。
たとえば、狭小地に無理やり中庭をつくると、必要な部屋数を確保できなかったり、収納スペースが足りなくなったりする可能性があるため注意が必要です。
中庭のある家を希望する場合は、土地探しと費用とのバランスを考慮して計画を進めましょう。
メンテナンスの手間がかかる
中庭は、定期的な掃除やメンテナンスが欠かせません。メンテナンスを怠ると、以下のようなリスクが生じます。
- 湿気がこもり、カビ・苔が発生しやすくなる
- 虫が集まりやすくなる
- 浸水リスクが高まる
周囲が建物や壁に囲まれている中庭は、外庭よりも湿気がこもりやすい構造です。湿気がこもった環境は快適性を損なうだけでなく、カビや苔などが発生しやすくなる点に注意が必要です。
また、排水設備が詰まると、雨水が溜まり、虫も発生しやすくなります。浸水リスクも招くため、十分な排水計画だけでなく、こまめに掃除を行うことが重要です。ウッドデッキを設置する場合も、腐食を防ぐための定期的なメンテナンスが必須です。
間取り次第で動線が長くなる
中庭のある家は、間取りによっては動線が長くなる可能性があります。たとえば、ロの字型の中庭は、廊下や居住スペースをぐるりと一周する形になるため、室内の移動距離が長くなりがちです。
日々の掃除や洗濯を行う際にも中庭を回り込んで移動する必要があり、負担と感じる方も少なくありません。特に、高齢になったときに、より不便さを感じる可能性があります。
中庭で後悔しないためには、動線に配慮した間取り設計が欠かせません。
動線に関連するその他の情報は、こちらの記事で詳しく紹介しているので参考にしてください。
関連記事:家事動線のいい間取り!意識するポイントや人気の間取りアイデア
断熱性能の低下により快適性を損なう可能性がある
中庭の設置に伴い窓の数が増えると、冷暖房効率が下がり、快適性を損なう可能性があります。
たとえば、日差しが強い夏は暑さを感じやすく、冬はガラスから冷気が伝わって室内・体感温度ともに低下しやすくなります。快適性を優先しようとすると、光熱費の増加が懸念されるため、窓の断熱対策が不可欠です。
また、壁で囲まれている中庭は空気が滞留しやすいことから、近隣の飲食店や住宅から流れたニオイがこもる可能性もあります。ニオイがこもらないようにするには、風の通り道を確保できる間取りを設計することが重要です。
断熱性能やニオイに関連するその他の情報は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
関連記事:高気密高断熱の住宅とは?特徴やメリット・デメリット、建築時の注意点
関連記事:中庭のある家のつくり方メリット・デメリットや間取りのポイントを解説
デメリットだけじゃない!中庭のある家の魅力

中庭には後悔につながる要素がある一方で、魅力的なメリットも複数あります。
後悔しやすいポイントを押さえたうえで魅力を最大限引き出すために、中庭のある家のメリットもチェックしておきましょう。
採光・通風を確保しやすい
中庭を設けると、建物の中心部分にも開口部をつくりやすくなるため、自然光や風を取り込みやすくなります。
住宅が密接している都市部では隣家との距離が近く、採光や通風の確保が難しくなることが珍しくありません。
中庭をつくることで、周辺環境を気にせず好きなタイミングで窓やカーテンを開けることができ、採光や通風を確保しやすくなるほか、開放感も楽しめるでしょう。
プライバシーの確保・防犯対策になる
住宅に囲まれている中庭は、基本的に外からは見えにくい設計のため、通行人や近隣住民などの視線を気にする必要がありません。
洗濯物を干したり、子どもを遊ばせたり、デッキチェアを置いて昼寝したりと、さまざまな用途に活用できます。
また、DIYやガーデニングなどの趣味を楽しみたいときにもおすすめです。昨今では、庭や玄関先から植物や洗濯物などが盗まれる被害が各地で発生していますが、中庭であれば盗難のリスクを防ぎやすくなるでしょう。
おしゃれな空間を演出できる
中庭をつくることで空間にアクセントが生まれ、住宅全体がおしゃれな雰囲気になります。大きめの窓を設置すれば、中庭と部屋が一体化したようにも感じられ、明るく開放感のある空間で過ごせます。
また、季節や天候によって景観が変化し、自然を身近に感じられるため、眺めているだけでリラックスできる点も魅力です。
子どもやペットの遊び場になる
中庭は敷地外の道路などと接していないため、小さな子どもやペットを遊ばせてもいきなり道路に飛び出すようなことはなく安全です。
子どもやペットにとって庭は身近な遊び場ですが、道路と接している外庭の場合、遊ばせるのが心配と考える方も少なくありません。中庭であれば、安全性が高いうえに室内からでも目が行き届きやすく、元気な子どもやペットの遊び場にぴったりです。
中庭に関連するその他の情報は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
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中庭のある家づくりで後悔しないための対策
中庭のある家を建てて後悔しないためには、よくある後悔の原因を把握したうえで対策を練りましょう。ここでは、中庭のある家をつくって後悔しないために、具体的に何をすればよいのか解説していきます。
中庭の用途を明確にする
中庭をどのような用途で利用するのかを明確にすることで必要な広さがわかり、無駄を省きつつ有効活用できるようになります。中庭の用途として多いのは、「ガーデニング」「子どもやペットの遊び場」「観賞用」「アウトドアリビング」などです。例えばアウトドアリビングとして使いたい場合は植栽は控えめにし、テーブルやチェアを置けるスペースを確保するとよいでしょう。目的をはっきりさせることで無駄なく活用でき、満足感を得られます。
予算に合わせて構造を検討する
複雑なデザインは費用を押し上げる要因となるため、予算に合わせて構造を検討することが重要です。「予算が決まっている」「できるだけ建築コストを抑えたい」という場合は、四角や長方形などのシンプルな形状・構造に設計することで、建築費用を抑えられるでしょう。
シンプルな形状は施工が複雑になるのを防ぎ、全体的なコストダウンが期待できます。シンプルな構造にすれば、排水設備や通風の確保もしやすくなります。
中庭まわりの動線設計を工夫する
中庭が原因で動線が長くなるのを防ぐためには、設計段階からの十分な計画が重要です。
たとえば、家事動線をラクにしたいなら、中庭とランドリールームとファミリークローゼット、キッチンとパントリーを隣接させるなどの動線設計がおすすめです。
一周ぐるりと回る動線は「動線が長くなる」というデメリットがある一方、以下のようなメリットがあります。
- 廊下の行き止まりがなくスムーズに移動できる
- 家族とすれ違う頻度が増えてコミュニケーションを取りやすい
中庭のある家を建てる場合は、メリット・デメリットを理解したうえで「各家庭に合った動線」を検討するのが大切です。
採光を確保しやすいつくりにする
住宅の屋根の高さや方角によっては、中庭をつくってもうまく採光を確保できない可能性があります。太陽の位置は時刻や季節によって変わるため、常に採光を確保することは難しいものの、自然の恩恵を最大限に受けられるよう、入念にシミュレーションすることをおすすめします。
また、中庭の広さと居住スペースのバランスを考慮することも重要です。土地の条件を考えながら、設計士などと相談して決めるようにしましょう。
メンテナンス性・耐久性に考慮して素材を選ぶ
中庭はメンテナンスが欠かせませんが、メンテナンス性や耐久性の高い素材を選ぶことで、メンテナンスの頻度を減らすことができます。メンテナンスの回数が少なければ、手間や費用を抑えることが可能です。加えて、汚れにくい素材を選ぶことで、美しい景観を維持しやすくなります。
植栽は葉が落ちにくい常緑樹や、成長スピードが遅くマメな剪定が必要ないものを選ぶとよいでしょう。
中庭のある家の施工実績が豊富なハウスメーカーに依頼する
注文住宅の建築は多くのハウスメーカーが担っていますが、それぞれ強みとする施工や実績が異なります。そのため、中庭を希望する場合は「中庭のある家の施工実績」が豊富なハウスメーカーに依頼することが大切です。
施工実績が豊富なハウスメーカーであれば、中庭がある家が持つ特有のメリット・デメリットを考慮した設計や提案が可能です。複数社の実績や特徴を比較し、自身の希望に合う業者を選びましょう。
快適性抜群!中庭のある家の施工事例
ここでは、中庭のある家の施工事例を紹介します。快適性を高めるために工夫したポイントも解説するので、ぜひ参考にしてください。
光と景色を取り込む中庭
外観の斜めに切り取られたフォルムが印象的な住まいです。建物の内側には中庭を設け、外からの視線を遮りながら、光や緑を暮らしの中へ取り込む計画としました。
リビングの大きな窓越しに広がる中庭の景色が、空間に奥行きと開放感をプラス。室内にいながら四季の移ろいを感じられ、家族が自然とくつろげる心地よい居場所となっています。和室には地窓を設け、プライバシーを守りながら外の気配だけを楽しめる落ち着いた空間に。
ダイニングとリビングで床材を切り替えることで、ひと続きのLDKに過ごし方のメリハリを創出。中庭を中心に、光・視線・居心地を丁寧にデザインした住まいが完成しました。
中庭を中心に光と緑を感じられるコの字型の平屋
グレーと木目を組み合わせた外観が印象的な、コの字型に計画された平屋の住まいです。建物の中心に中庭を設けることで、どの部屋からも光と緑を感じられる、開放感とプライバシーを両立した空間構成となっています。
LDKは天井の高さや素材に変化をつけ、落ち着きと広がりを感じられる設計に。リビングから望む中庭の景色が、日常にゆとりある時間をもたらします。
ご夫婦のこだわりから生まれた4.5帖のドレスルームは、洋服を“魅せて収納する”セレクトショップのような空間。段差や素材を切り替えることで特別感を演出し、暮らしの中に好きな時間を楽しめる住まいが完成しました。
中庭を中心に光と緑を感じられるコの字型の平屋の施工事例を見る
カーテンのいらない開放感のある中庭
都市部の住宅街に建つ、真っ白な箱型フォルムが印象的な住まいです。人通りの多い道路側は開口を最小限に抑えながら、建物をコの字型に計画し、中庭へ大きく開くことでプライバシーと開放感を両立しました。
中庭からたっぷりと光と風を取り込み、周囲の視線を気にすることなくカーテンなしで過ごせる心地よい空間に。延床30坪未満でありながら、視線の抜けによって実際以上の広がりを感じられます。
リビングとダイニングの距離感にも配慮し、それぞれがゆったり過ごせる居場所を設計。家族だけの空を楽しみながら、都市の中でものびやかに暮らせる住まいが完成しました。
ロの字型の中庭を囲む家

施主さまの「家族がのびのびと暮らせる住まい」という希望を実現した、中庭のある平屋住宅の事例です。薪ストーブのある土間リビングを中心に、ロの字型の中庭を囲む回遊動線を設計しました。
リビングをはじめ、室内越しに中庭の気配を感じる、ゆるやかなつながりのある暮らしを演出しています。
コの字型の中庭で開放感を得られる家

コの字型の中庭を囲むような間取りによって、玄関・LDK・寝室のすべての廊下から景色を楽しめる平屋の事例です。道路側の窓を極力減らし、プライバシーを確保しました。
中庭には段差のあるウッドデッキを設けており、第2のリビングとして活用できます。周囲からの視線を気にせず、のびのびとBBQができる点も魅力です。
L字型の中庭と室内をつなぐ家

L字型の中庭を設け、開放感を演出した中庭のある家の施工事例です。ダイニングと中庭のタイルの高さや大きさを揃えることで、室内とのつながりを持たせました。
タイルは掃除がしやすく、清潔感のある見た目も魅力です。大きな窓から差し込む光によって、明るく柔らかな空間に仕上がっています。
ウッドデッキ×中庭のある家

平屋の中心にある中庭に、ウッドデッキを設けた住宅の施工事例です。周囲の視線を気にせず、家族がヨガや読書、食事などを楽しめる空間に仕上がっています。
LDKや室内のカウンターなど、室内のあらゆる場所から中庭を望めます。また、玄関を入ると、中庭越しにLDKの様子が見える間取りも特徴です。
部屋同士をつなぐ中庭のある家

和室・リビング・ダイニングと中庭がつながる、開放感と家族の気配を感じられる安心感のある家の施工事例です。中庭にはウッドデッキを設けており、部屋同士を自由に行き来できます。
コの字型の中庭の開放面には衝立てを設置し、隣家との距離感を確保している点も特徴です。
中庭のある家に関するよくある質問
ここでは、中庭のある家に関するよくある質問にお答えします。
中庭に固定資産税はかかる?
固定資産税は、市町村が決定する「固定資産税評価額」をもとに算出されます。中庭は建物床面積に含まれず、固定資産税額に直接影響を与えることはありません。
ただし、中庭に屋根やひさしをつけると、固定資産税の対象となるため注意が必要です。
中庭のある家を建てるには何坪必要?
中庭のある家を建てる際は、一般的に30坪程度は必要とされています。30坪以下の土地に中庭のある家を建てると、居住スペースが圧迫されてしまう可能性があります。
ただし、必要な坪数は設計や間取り次第で変動するため、ハウスメーカーに相談するのがおすすめです。
中庭のある家で後悔しないマイホームを叶えよう

中庭は室内に日差しや風を取り入れつつ、開放感を演出できる魅力的なスペースです。また、家族団らんのアウトドアリビングや子どもやペットの遊び場など、さまざまな活用方法で暮らしに安心・安全と彩りをプラスしてくれます。
一方、メンテナンスに手間や費用がかかったり、動線が長くなってしまったりと、つくってから後悔するケースがあるのも事実です。一生に一度の家づくりで後悔しないためにポイントをしっかり押さえ、快適で豊富な中庭の施工実績を持つコラボハウスへご相談ください。こちらからは、家づくりのヒントが満載の無料カタログをお申し込みいただけます。ぜひ一度ご覧ください。
中庭や2階建てに関連するその他の情報は、以下の記事で詳しく紹介しています。
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