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中庭のある家は後悔する?
事前に知っておきたい対策方法とは

家づくり

2025.02.08

中庭のある家は後悔する?事前に知っておきたい対策方法とは

注文住宅により開放感をもたせる方法の一つに、中庭を設けるという選択肢があります。中庭にはおしゃれなイメージもあり、近年では間取りに取り入れるケースも増えつつあります。一方で、「中庭をつくって後悔しないだろうか」と心配になる方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、中庭のある家を建ててから後悔しないために、後悔しがちなポイントや事前に知っておきたい対策、さらに中庭のメリットについて解説します。注意すべきことを把握し、中庭のある家での快適な暮らしを実現しましょう。

中庭のある家で後悔しやすいポイント

中庭のある家を建てて後悔しないためには、まずどういった点が後悔につながるのかを知っておきましょう。ここでは「費用」「メンテナンス」「間取り」「快適性」の4つの観点から、後悔の原因となるポイントを詳しく解説します。

費用

「費用」の面で後悔につながるポイントは、以下のとおりです。

初期費用が高額になりやすい

中庭の配置には「ロの字型」や「コの字型」などいくつかのタイプがありますが、庭の周囲に建物を配置するという構造上、土地にはある程度の広さが必要です。そのため、中庭のない住宅を建てる場合よりも、土地にかかる費用が高くなる可能性があります。
また、建物も中庭をつくることで壁の面積が増えるほか、窓を多く設置することになるため、建築費用が高額になりがちです。中庭をつくるための外構費用もかかるでしょう。

メンテナンス費用がかかる

中庭を理想的な状態にキープするには、定期的なメンテナンスが欠かせません。草が伸び放題になったり枯れ葉を放置したりすれば、見栄えが悪くなってしまいます。樹木の剪定や草むしり、植え替えなどを専門業者に依頼する場合は、その分の費用が必要です。自分で手入れをすれば出費は抑えられるものの、手間や労力がかかります。また、壁の面積が増える分、掃除や塗り替えなどの費用も増える可能性があります。

使用頻度が低い

中庭をつくったにも関わらず、使用頻度が低い状態では「高い費用をかけた意味がなかった」「居住スペースにすればよかった」という後悔につながりかねません。
中庭のある住宅は、そうでない住宅と比べて建築費用が高くなりがちです。そのため、中庭を使わない状態では、中庭のために購入した土地代や建築費用などが無駄だったと感じられてしまうことがあります。

メンテナンス

中庭に欠かせない「メンテナンス」に関する後悔についても、チェックしておきましょう。

定期的なメンテナンスが必要

先述のとおり、中庭には定期的なメンテナンスが必要です。枯れ葉やゴミなどを放置すると排水溝が詰まる原因になり、浸水リスクが高まります。また美しい状態を保つには、ウッドデッキや植栽などのお手入れも欠かせません。メンテナンスを怠れば、雨や雪の被害を受けやすくなるだけでなく、見た目もよくないため注意しましょう。

湿気がこもりやすくカビ・苔が発生する

建物の壁に囲まれてつくられる中庭は、外庭よりも湿気がこもりやすくなります。ジメジメとした中庭は雰囲気がよくないだけでなく、カビや苔などが発生しやすくなるため、注意が必要です。カビ臭さが漂ったり、湿気を好むナメクジが住みついたりすれば、中庭をつくったことの後悔を生み出しかねません。

虫が集まりやすい

壁で囲われている中庭は、雨が降ったときなどに水が溜まりやすく、虫の発生に悩まされることがあります。特に気温の高い時期には、中庭に出入りするたびに蚊が家の中へ入ってくるなど、室内環境にも悪影響を与えかねません。
また、蛾やてんとう虫など、室内の明かりに寄ってくる習性を持つ虫も集まりやすくなるため、虫対策が必須です。

排水が心配

中庭をつくる際に最も重要なポイントといえるのが排水です。壁に囲まれている中庭で雨水を外へ出すには、排水システムに頼らざるを得ません。排水口が詰まっていたり、排水能力を超える量の雨が降ったりした場合、排水が追いつかずに浸水してしまうリスクがあります。
排水問題で後悔しないためには設計段階でしっかり排水計画を立て、こまめなメンテナンスが必要です。

間取り

中庭はあくまでも庭であり、居住スペースにはカウントできません。ここでは、中庭のある「間取り」に関する後悔の例を紹介します。

居住スペースが狭くなる

限られた土地面積の中で中庭をつくると、中庭のない間取りと比べて居住スペースが減ってしまいます。その結果、部屋を狭くせざるを得なかったり、収納が不足したりして、後悔する原因となってしまうでしょう。
ただし、中庭を設けることで開放感が生まれるため、居住スペースを削ってでもつくる価値はあります。中庭の魅力を引き出すには、植栽の種類や風通しなどを考え、開放感を出す工夫も必要です。

動線が長くなる

中庭をつくると、建物のほぼ中央に庭があるという間取りになるケースが多いため、室内の移動距離が長くなりがちです。特に、日々の掃除や洗濯などをこなすために中庭を回り込んで移動するなど、負担が大きくなってしまいます。住宅を建てた当時は問題なくとも、年齢を重ねることで後悔することもあるでしょう。中庭をつくって後悔しないためには、動線に配慮して設計することが大切です。

快適性

暮らしの「快適性」で後悔につながるポイントは、以下のとおりです。

断熱性能が下がる

中庭をつくると窓が増えるため断熱性能が下がり、快適な室温環境を保てない可能性があります。夏は日差しが強く暑さを感じやすく、冬はガラスから冷気が伝わって寒く感じます。また、断熱性能が下がると冷暖房効率も低下するため、光熱費が高くなりがちです。窓の断熱対策を行うことで過ごしやすくなりますが、費用がかかる点には注意しましょう。

ニオイがこもりやすい

壁で囲まれている中庭は空気が滞留しやすく、近所の飲食店や住宅などから流れてくるニオイがこもる可能性があります。また、中庭で喫煙や花火、バーベキューなどをすることでニオイが充満し、カーテンや絨毯などに染み付いてしまうかもしれません。ニオイがこもらないようにするには、風の通り道をつくっておく必要があります。

中庭のある家のメリット

 

中庭には後悔につながる要素がある一方で、魅力的なメリットもたくさんあります。後悔しやすいポイントを押さえたうえで魅力を最大限引き出すために、中庭のある家のメリットもチェックしておきましょう。

採光・通風を確保しやすい

中庭を設けると、建物の中心部分にも開口部をつくりやすくなるため、自然光や風を取り込みやすくなります。住宅が密接している都市部では隣家との距離が近く、採光や通風の確保が難しくなることが珍しくありません。中庭をつくることで、周辺環境を気にせず好きなタイミングで窓やカーテンを開けることができ、採光や通風を確保しやすくなるほか、開放感も楽しめるでしょう。

プライバシーの確保・防犯対策になる

住宅に囲まれている中庭は、基本的に外からは見えづらい設計のため、通行人や近隣住民などの視線を気にする必要がありません。洗濯物を干したり、子どもを遊ばせたり、デッキチェアを置いて昼寝したりと、さまざまな用途に活用できます。また、DIYやガーデニングなどの趣味を楽しみたいときにもおすすめです。昨今では、庭や玄関先から植物や洗濯物などが盗まれる被害が各地で発生していますが、中庭であれば盗難のリスクを防ぎやすくなるでしょう。

おしゃれな空間を演出できる

中庭をつくることで空間にアクセントが生まれ、住宅全体がおしゃれな雰囲気になります。大きめの窓を設置すれば、中庭と部屋が一体化したようにも感じられ、明るく開放感のある空間で過ごせます。また、季節や天候によって景観が変化し、自然を身近に感じられるため、眺めているだけでリラックスできる点も魅力です。

子どもやペットの遊び場になる

中庭は敷地外の道路などと接していないため、小さな子どもやペットを遊ばせてもいきなり道路に飛び出すようなことはなく安全です。
子どもやペットにとって庭は身近な遊び場ですが、道路と接している外庭の場合、遊ばせるのが心配と考える方も少なくありません。中庭であれば、安全性が高いうえに室内からでも目が行き届きやすく、元気な子どもやペットの遊び場にぴったりです。

中庭のある家づくりで後悔しないための対策

中庭のある家を建てて後悔しないためには、よくある後悔の原因を把握したうえで対策を練りましょう。ここでは、中庭のある家をつくって後悔しないために、具体的に何をすればよいのか解説していきます。

中庭の用途を明確にする

中庭をどのような用途で利用するのかを明確にすることで必要な広さがわかり、無駄を省きつつ有効活用できるようになります。中庭の用途として多いのは、「ガーデニング」「子どもやペットの遊び場」「観賞用」「アウトドアリビング」などです。例えばアウトドアリビングとして使いたい場合は植栽は控えめにし、テーブルやチェアを置けるスペースを確保するとよいでしょう。目的をはっきりさせることで無駄なく活用でき、満足感を得られます。

中庭まわりの間取りを工夫する

中庭をつくると家の中の動線が長くなりやすいため、設計の段階で生活動線や家事動線を考慮した間取りにすることが大切です。例えば、中庭からの採光を取り入れようとするあまり、複数の部屋で中庭を囲むような間取りにすると、暮らしにくくなる可能性があります。
一方、中庭に接する廊下を増やすと部屋まで日差しが届かず、採光を確保しづらくなります。間取りを決める際は、設計士などの専門家と相談しながら慎重に判断しましょう。

採光を確保しやすいつくりにする

住宅の屋根の高さや方角によっては、中庭をつくってもうまく採光を確保できない可能性があります。太陽の位置は時刻や季節によって変わるため、常に採光を確保することは難しいものの、自然の恩恵を最大限に受けられるよう、入念にシミュレーションすることをおすすめします。
また、中庭の広さと居住スペースのバランスを考慮することも重要です。土地の条件を考えながら、設計士などと相談して決めるようにしましょう。

メンテナンス性・耐久性に考慮して素材を選ぶ

中庭はメンテナンスが欠かせませんが、メンテナンス性や耐久性の高い素材を選ぶことで、メンテナンスの頻度を減らすことができます。メンテナンスの回数が少なければ、手間や費用を抑えることが可能です。加えて、汚れにくい素材を選ぶことで、美しい景観を維持しやすくなります。
植栽は葉が落ちにくい常緑樹や、成長スピードが遅くマメな剪定が必要ないものを選ぶとよいでしょう。

中庭のある家で後悔しないマイホームを叶えよう

 

中庭は室内に日差しや風を取り入れつつ、開放感を演出できる魅力的なスペースです。また、家族団らんのアウトドアリビングや子どもやペットの遊び場など、さまざまな活用方法で暮らしに安心・安全と彩りをプラスしてくれます。

 

一方、メンテナンスに手間や費用がかかったり、動線が長くなってしまったりと、つくってから後悔するケースがあるのも事実です。一生に一度の家づくりで後悔しないためにポイントをしっかり押さえ、快適で豊富な中庭の施工実績を持つコラボハウスへご相談ください。こちらからは、家づくりのヒントが満載の無料カタログをお申し込みいただけます。ぜひ一度ご覧ください。