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片流れ屋根の新築住宅は後悔する?失敗を防ぐ対策・施工事例を紹介

家づくり

2026.01.20

片流れ屋根の新築住宅は後悔する?失敗を防ぐ対策・施工事例を紹介

片流れ屋根は、建物の形状に合わせて1枚の屋根を掛ける、デザイン性・施工性が比較的シンプルな構造です。スタイリッシュなデザインが魅力的な屋根形状ですが、一部「片流れ屋根の新築住宅を建てて後悔した」という声もあるため、採用する際は設計時の工夫が欠かせません。

本記事では、片流れ屋根の後悔しやすいポイントを、失敗を防ぐ対策とともに解説します。

<このような方におすすめ>

  • 片流れ屋根は失敗?新築の注文住宅に採用した人の失敗例が知りたい方
  • 片流れ屋根は隣家の日当たりを邪魔する?近所迷惑にならないか知りたい方
  • 片流れ屋根にデメリットはある?具体的な対策を知りたい方

<この記事のまとめ>

  • 片流れ屋根は雨漏り、屋根・外壁の劣化、強風の影響、雨樋への負荷などのリスクがある
  • 片流れ屋根の勾配や向きによっては、近所迷惑になる可能性がある
  • 「建築費用を安くしたい」などのケースは片流れ屋根がおすすめ

片流れ屋根とは?

片流れ屋根とは、1つの面が一方向に流れる屋根のことです。建物の形状に合わせて1枚の屋根を掛けるのみであり、デザイン性・施工性のいずれも比較的シンプルです。

勾配を急にすると存在感が増し、緩やかにするとフラットな印象となり、勾配によって外観のイメージを調整できます。

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片流れ屋根の新築住宅でよくある後悔と対策

片流れ屋根にはさまざまな魅力がありますが、デザイン性だけを重視していると、後悔を招く可能性があるため注意が必要です。

本章では、片流れ屋根の新築住宅でよくある7つの後悔ポイントを、対策とともに詳しく解説します。

雨漏りのリスクが高い

片流れ屋根は、雨漏りのリスクが比較的高い屋根形状です。屋根の高い部分から伝った雨水が、屋根材と外壁の間に入り込んで建物内部に流れるリスクがあります。

片流れ屋根以外の形状も雨漏りリスクを抱えてはいるものの、二方向以上に流れる屋根は雨水が分散されるため、雨漏りリスクは比較的低いといえます。

雨水の侵入を防ぐためには、防水シートの設置が有効です。板金でフタをするなど、入念な施工をしてもらうといった対策も検討しましょう。

屋根・外壁が劣化しやすい

片流れ屋根の家を設計する際、外観のバランスを考慮して軒の出を深くしないことがあります。

軒の出を浅くすると、すっきりとした外観デザインは実現しやすくなりますが、その一方で雨水や紫外線を遮りにくくなります。その結果、外壁の広い範囲に雨や日差しが直接当たりやすくなり、劣化が早まるリスクが高まります。外壁メンテナンスの頻度が増えやすく、将来的なランニングコストがかさむ点には注意が必要です。

屋根・外壁の劣化を防ぐためには、耐久性が高い建材を選ぶのがおすすめです。具体的には、以下のような建材の種類が挙げられます。

  • 屋根材:スレート・瓦 など
  • 外壁材:ガルバリウム鋼板・タイル など

素材ごとに費用や耐用年数が異なるため、事前に確認したうえで採用しましょう。

強風の影響を受けやすい

片流れ屋根は面積が大きく、強風の影響を受けやすい点も後悔しやすいポイントの一つです。特に、屋根が持ち上げられる方向からの風に弱く、強風や台風などで屋根材が剥がれたり、飛んだりするリスクがほかの屋根形状と比べて高いといえます。

強風対策として有効なのは、完成後の定期的な屋根メンテナンスだけではありません。

設計段階で、屋根材や下地の固定方法を最適化し、風圧を想定した構造計算を行うことで、台風や突風時の被害リスクを大きく抑えることができます。屋根形状や勾配、軒の出まで含めて総合的に検討することが、強風に強い住まいづくりにつながります。風の影響を受けやすい棟部分は入念な確認を依頼し、必要に応じて棟板金の再固定などをしてもらいましょう。

雨樋に負荷がかかりやすい

片流れ屋根には、雨樋に負荷がかかりやすいという懸念点もあります。

屋根に降った雨水が片側の雨樋に集中して流れた結果、軒樋が詰まったり、豪雨時には水が溢れたりするリスクがあるため注意が必要です。壊れた雨樋を放置すれば、飛散や落下の危険性もあります。

雨樋の負担を減らすためには、通常より一回り大きいサイズのものを設置するのが効果的です。設置して終わりではなく、雨樋の定期的な清掃も実施しましょう。

積雪が多い地域では、雪が一気に溶け落ちるのを防ぐために、雪止めを施工する対策も有効です。

近所迷惑になる可能性がある

片流れ屋根が原因で近隣トラブルに発展し、後悔したという例もあります。

近隣トラブルは南向きの片流れ屋根を設計した場合に多く、なかでも屋根が急勾配の場合は、北側の家が日陰になりやすくなります。

しかし、近所迷惑にならない家づくりを意識しすぎると、理想の住まいを実現しづらく、不満足につながりかねません。

片流れ屋根の家づくりをする際は、設計段階で近所迷惑のリスクを教えてくれる住宅会社に施工を依頼することが重要です。施工事例などから、片流れ屋根について豊富な知識や経験があるかを確認するとよいでしょう。

【平屋の場合】屋根面の日当たりが悪くなりやすい

片流れ屋根の平屋は、屋根面が2階建て住宅に比べて低くなるため、立地条件によってはほかの建物で屋根面の日当たりが悪くなる可能性があります。

また、屋根の向きや高さによっては、太陽光パネルの設置に適さないケースもあるでしょう。太陽光パネルを設置する場合は、事前に冬でも屋根面が日陰にならないことを確認しておくことが重要です。

日照時間や太陽の向きを考慮して設計すれば、太陽光発電の効率化を図れるだけでなく、室内の日当たりも良くなります。

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【屋根が北向きの場合】結露のリスクが高い

片流れ屋根は、軒先から棟までの距離が長い構造のため、空気の流れが悪くなる傾向にあります。屋根裏や小屋裏に湿気がこもると、結露リスクが高まり、カビの発生や木材の腐食につながりかねません。

特に、屋根が北向きの場合は、結露のリスクが高いといえます。設計時には、軒裏や棟に換気口を追加し、換気性能の向上を図りましょう。

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片流れ屋根を取り入れたほうが良いケース

片流れ屋根に魅力を感じているものの「本当に取り入れて良いのか」と、なかなか決断に踏み切れない方もいるかもしれません。

本章では、片流れ屋根を取り入れたほうが良い3つのケースを紹介します。片流れ屋根の採用を迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

外観のデザイン性を重視したい

外観のデザイン性を重視したい方は、選択肢の一つとして片流れ屋根を検討するのがおすすめです。

片流れ屋根は屋根が1面のみのシンプルな構造のため、洗練された印象の外観に仕上げられます。また、屋根のない面は外壁を縦に延ばせることで、高い位置に窓を配置でき、効率的な採光を実現しやすくなります。

建築費用を抑えたい

片流れ屋根は、建築費用を抑えたい方にもおすすめです。屋根の工事費用は形状が複雑であるほど高額になる傾向がありますが、片流れ屋根はシンプルな形状かつ1面の施工で済むため、費用を抑えやすくなります。

ただし、費用削減効果が期待できるのは、あくまで屋根部分のみである点に留意が必要です。片流れ屋根を取り入れると外壁部分の面積が大きくなるため、使用する外壁材によっては総費用が高くなる可能性もあります。

太陽光発電システムを導入したい

片流れ屋根は、一方向に広い面積を確保する形状のため、ほかの屋根よりも多くの太陽光パネルを設置できる点が強みです。屋根を南向きにすることで、より効率的なエネルギー確保が可能です。

ただし、一部地域では「北側斜線制限」が設けられており、建物の高さによっては傾斜を北向きにせざるを得ないケースもあります。太陽光発電の恩恵を受けにくくなる場合や、太陽光パネル自体の設置が難しい場合もあるため、住宅会社にあらかじめ確認しておきましょう。

【施工事例】片流れ屋根の新築住宅を紹介

最後に、片流れ屋根を採用した新築住宅の施工事例を2つ紹介します。

デザインや設計のポイントもお伝えするので、片流れ屋根の家づくりを検討中の方はぜひ参考にしてください。

片流れ屋根のシンプルモダンな平屋

まず紹介するのは、片流れ屋根を採用したシンプルモダンな平屋です。

上品で落ち着いた印象を与えるグレーの塗り壁に、植栽の豊かな緑が良いアクセントを加えています。

片流れ屋根のシンプルモダンな平屋の施工事例を見る

1階屋根とのバランスが絶妙な片流れ屋根の家

1階屋根の水平ラインと片流れ屋根のバランスが絶妙な、2階建て住宅の施工事例です。

ホワイトの外壁とブラウンのドア、2階部分の縦ラインが調和し、シンプルながらもおしゃれな外観に仕上がっています。

1階屋根とのバランスが絶妙な片流れ屋根の家の施工事例を見る

片流れ屋根の新築で後悔のない家づくりをしよう

片流れ屋根はシンプルながらもデザイン性が高い屋根形状ですが、一部「実際に取り入れて後悔した」という声も存在します。片流れ屋根で後悔しないためには、知識・経験が豊富な住宅会社に施工を依頼することが重要です。

コラボハウスでは、専任の設計士がお客さまの家づくりを最後までお手伝いしています。片流れ屋根の家づくりを検討中の方は、無料相談会資料請求をご利用ください。

後悔しない片流れ屋根に関するよくある質問

Q. 片流れ屋根は強風に弱いですか?

風の影響を受けやすいため、地域条件に応じた構造計算と補強が必要です。

Q. 片流れ屋根にして外観で後悔することはありますか?

正面からの見え方が単調になり、完成後に印象が違うと感じる場合があります。

Q. 雨音が気になることはありますか?

屋根面が一方向のため雨音が響きやすく、屋根材選びで差が出ます。

Q. メンテナンス費用は高くなりますか?

雨樋や外壁の一部に負担が集中し、定期点検が欠かせません。

Q. 太陽光パネル目的で選ぶと後悔しますか?

向きが合えば有利ですが、発電量だけで決めると外観で後悔することがあります。

Q. 積雪地域でも片流れ屋根は大丈夫ですか?

雪が一方向に落ちるため、敷地条件と雪対策の検討が不可欠です。

Q. 後悔しない片流れ屋根の設計ポイントは?

勾配、軒の出、雨樋位置を含めて総合的に計画することです。

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この記事を書いた人

Writer’s profile

コラボハウス 設計士

2024年度 注文住宅施工棟数 「四国ブロックNo.1」
「愛媛・香川・徳島・高知・岡山・大阪・秋田」エリアで、完全自由設計の注文住宅を数多く手がけてきたコラボハウスの設計士。

「暮らしを自由にデザインする」を掲げ、設計士が土地探しから設計までを一貫して担当し、デザイン性と暮らしやすさを両立した家を実現します。

これまでの豊富な施工事例と設計現場で培った知見をもとに、間取り・動線・デザイン・性能に関する後悔しない家づくりのポイントをお伝えします。