コラム
スキップフロアは後悔する?やめたほうがいいと言われている理由と対策を紹介
家づくり
2026.01.22
スキップフロアには、暮らしを豊かにするメリットが複数あります。ただし、設計のポイントを理解しないまま家づくりを進めると、後悔する可能性があるため、設計段階での十分な検討が欠かせません。
本記事では「スキップフロアはやめたほうがいい」と言われる理由を、具体的な対策とともに解説します。スキップフロアがある住まいの施工事例も紹介するので、参考にしてください。
<このような方におすすめ>
- スキップフロアをつくると後悔する?やめたほうがいい理由を知りたい方
- スキップフロアはどのように取り入れる?間取り実例を見てみたい方
- スキップフロアは老後が大変?懸念点と対策について知りたい方
<この記事のまとめ>
- スキップフロアはデザイン性と機能性を兼ね備えた開放的な空間づくりができる
- スキップフロアには空調効率の低下、老後の不安といった後悔しやすいポイントがある
- スキップフロアの必要性と用途を明確にしたうえで、設計や間取りを工夫するのが後悔しないコツ
スキップフロアとは?
スキップフロアとは、一つの空間に高さが異なる階層を設ける間取りのことです。スキップフロアの配置や高さに法的な決まりはなく、小上がりや半地下を組み合わせるケースもあります。
スキップフロアの主なメリットは、以下のとおりです。
- デザイン性の高い家づくりを実現できる
- 縦の空間を活用することで開放感を演出できる
- 家族の気配を感じながら過ごせる
- 段差部分を収納スペースとして活用できる
スキップフロアのある空間は、個性的でおしゃれな印象を与えます。高低差を利用したインテリアを取り入れることで、家具の配置や室内装飾にも多様性が生まれ、印象的な空間に仕上がるでしょう。
スキップフロアをつくることで視線が抜けやすくなり、開放感が感じられる奥行きが生まれる点も魅力です。また、スキップフロアにはドアや間仕切りがないため、家族の気配を感じながら、適度な距離感を保ちつつ生活できるというメリットもあります。
段差部分を収納スペースに活用すれば、快適性と利便性を両立した魅力的な住まいが完成するでしょう。
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スキップフロアで後悔しやすいポイント
スキップフロアは魅力的な間取りの一つですが「つくらなければよかった」「住んでみるとイメージが違った」といった、後悔の声も少なくありません。
本章では、スキップフロアはやめたほうがいいと言われる理由を5つ紹介します。
建築コストがかさみやすい
スキップフロアをつくると、建材費や補強工事費がかさみやすく、建築コストが高額になる可能性があります。
スキップフロアのある家は床面積が増える分、使用する建材が多くなります。また、スキップフロアは広い空間に設置することが多く、柱や壁を最小限に抑えた結果、耐震性を高めるための補強が必要になるケースも少なくありません。
そのほか、建物の構造が複雑なため、施工の手間が増えたり期間が延びたりする点も、建築コストが高くなりやすい理由の一つです。
空調効率が低下しやすい
スキップフロアを広い空間に設置する場合は、空調効率の低下も懸念されます。暖気は上部に、冷気は下部に滞留しやすいという性質があり、足元が寒くなりやすい点に注意が必要です。
冷暖房の稼働後も設定温度に達するまでに時間がかかり、光熱費が高くなりがちな点も後悔につながりやすいポイントです。
音やニオイが伝わりやすい
スキップフロアで後悔しやすいポイントとして、音やニオイが伝わりやすい点も挙げられます。スキップフロアをLDKに配置した場合、家族の話し声やテレビの音、料理のニオイなどが気になり、スキップフロアで落ち着いて過ごせない可能性があります。
LDKのスキップフロアを学習スペースやくつろぎの空間として利用する場合は、音やニオイを伝わりにくくする工夫が必要です。
掃除がしにくい
ロボット型掃除機は、基本的に段差のある空間では利用できない可能性があります。そのため、スキップフロアや階段部分は、掃除機を手持ちで都度移動するか、手作業で掃除をする必要性が生じます。
階段の上下移動が手間と感じるほか、スキップフロアの天井が低いと、掃除の姿勢が辛いと感じる場合もあります。
老後の暮らしが不安
スキップフロアは、壁や扉を使用せずに段差で階層を区切るため、老後の暮らしに不安を感じる方も少なくありません。
一般的な2階建て・3階建て住宅よりも上下の移動が増えることから、年齢を重ねるにつれて「階段の昇降が辛い」と感じるようになるケースも考えられます。高齢者や乳幼児には、高い転倒・転落リスクが伴う点にも考慮が必要です。
スキップフロアで後悔しないための対策5選
スキップフロアのある家を建てて後悔しないためには、注意点を理解したうえで設計を進めることが重要です。
家づくりの前に知っておくと良い、スキップフロアで後悔しないための対策5選を詳しくみていきましょう。
必要性と用途を明確にする
まず重要なのは、スキップフロアの必要性と用途を明確にすることです。用途を考えず、デザイン性のみでスキップフロアをつくると、空間を最大限に活用できない可能性があります。
子どもの遊び場や学習スペース、書斎など、スキップフロアの用途を明確にしたうえで設計を進めることが大切です。
設計の際は予算総額を住宅会社に伝えて、費用対効果を事前に把握しておけば「つくらなければよかった」と感じるリスクを減らせるでしょう。
断熱性・気密性を高める
スキップフロアのある家を建てる際は、断熱性や空調設備の工夫も欠かせません。なかでも、熱が出入りしやすい開口部は、特に建材選びにこだわる必要があります。
また、シーリングファンやサーキュレーターなどの空調設備を取り入れるのも効果的です。空気の循環を促すことで、空調で整えた室温を均一に保てます。
「効率的に室温を管理したい」「高所を掃除する手間を省きたい」といった場合は、建物全体の室温をまとめて管理できる全館空調を採用するのも一案です。
カーテンや間仕切りを設置する
スキップフロア部分にカーテンや間仕切りを設置すれば、同じ空間で過ごす家族の声や音が伝わりにくくなります。料理のニオイを遮りたい場合は、キッチン・ダイニング付近に間仕切りを設置するのも有効な対策です。
スキップフロアを学習スペースや書斎に利用する場合は、リビングではなく、静かに過ごせそうな場所へ配置するのも一つの選択肢といえるでしょう。
手すりや柵を設置する
スキップフロア付近の転倒リスクを減らすには、手すりや柵を設置するのがおすすめです。そのほか、滑りにくい床材や、明るい照明の採用も転倒防止に役立つでしょう。
将来を見越して設計する
スキップフロアをつくる際は、将来を見越した設計が不可欠です。スキップフロアを同じ用途で使い続ける必要はありません。
たとえば、子どもが小さいうちはキッズスペースとして使い、その後は書斎、老後は来客用スペースなどに転用することで、長く活用できます。
また、LDKや水回りといった生活に必要な間取り・設備は1階部分にまとめ、階段を使用せず生活できる設計にしておくことも、後悔を避けるためのポイントです。
「老後はスキップフロアをなくしたい」など、将来的に完全なバリアフリー化を予定している場合は、リフォームが必要になる点に留意しましょう。
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スキップフロアがある住まいの施工事例
最後に、スキップフロアがある住まいの施工事例を2つ紹介します。設計時のポイントも解説するので、今後の家づくりにぜひお役立てください。
本棚付きのスキップフロアがある2階建ての家
はじめに紹介するのは、階段の途中に本棚付きのスキップフロアを設けた2階建て住宅の事例です。絵本を置くためにと設計したスペースでは、子どもたちが読書を楽しんでいます。
階段の手すりにはネットを設置し、安全面を考慮している点もポイントです。
開放的でのびのびと暮らせるスキップフロアがある平屋
こちらの平屋に設置したスキップフロアは、壁に広がるくじらの絵が印象的です。階段にはアイアンの手すりを採用し、空間に「抜け」ができる工夫によって、開放的な空間づくりを実現しています。
スキップフロア下のスペースにはキッズスペースをつくるなど、空間を持て余すことなく活用できる魅力的な住まいです。
開放的でのびのびと暮らせるスキップフロアがある平屋の施工事例を見る
スキップフロアを取り入れて後悔のない家づくりをしよう
スキップフロアにはさまざまなメリットがありますが「やめた方がいい」という声も一定数存在します。スキップフロアの必要性を検討し、設計や間取りに工夫を凝らしながら家づくりを進めることが大切です。
コラボハウスでは、専任の設計士がお客さまの家づくりを最後までサポートいたします。無料相談会も実施していますので、スキップフロアのある家づくりを検討中の方はぜひ一度ご相談ください。
後悔しないスキップフロアに関するよくある質問
Q. スキップフロアは子育て世代に向いていますか?
見守りやすさはありますが、転落防止など安全対策を怠ると後悔につながります。
Q. スキップフロアで音が気になることはありますか?
生活音が上下に伝わりやすく、静かに過ごしたい場合は注意が必要です。
Q. スキップフロアをおしゃれにしたつもりが失敗する原因は?
デザイン性を優先し、使い勝手や将来性を十分に考えないことです。
Q. スキップフロアは収納として使えますか?
収納に活用できますが、使いにくい位置だと結局使わなくなることがあります。
Q. スキップフロアは狭い家でも向いていますか?
視覚的な広がりは出ますが、動線が増えるため向き不向きがあります。
Q. スキップフロアと吹き抜けは相性が良いですか?
採光や開放感は高まりますが、空調や音への配慮がより重要になります。
Q. スキップフロアをやめた方がいい人の特徴は?
バリアフリーを重視する方や、シンプルな動線を求める方には不向きです。
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