コラム
吹き抜けと高天井の違いとは?固定資産税の評価や設計のコツ、施工事例も紹介
家づくり
2026.01.26
吹き抜けがある家を設計する際、天井高やデザインに悩む方は多いでしょう。住み始めて後悔しないためには、吹き抜けの基本知識や特徴を事前に理解しておくことが重要です。
本記事では、吹き抜けと高天井の違いやメリット・デメリット、設計のコツを施工事例とともに紹介します。
<このような方におすすめ>
- 吹き抜けと高天井の違いは?それぞれの意味を知りたい方
- 吹き抜け天井のデメリットは?メリットとともに知りたい方
- 吹き抜けと固定資産税の関係は?影響が気になる方
<この記事のまとめ>
- 吹き抜けと高天井の主な違いは、空間が階層をまたいでいるかどうか
- 吹き抜けの設計によって、必ずしも固定資産税が上がるとは限らない
- 吹き抜けは、デザイン性と機能性を両立した家づくりが可能
吹き抜けとは?
吹き抜けとは、天井や床の一部またはすべてをなくして、上下階をつなげる構造のことです。たとえば、1階リビングから吹き抜け部分を見上げると、2階の床ではなく天井が見えます。
吹き抜けはリビングにつくるイメージを抱く人もいるかもしれませんが、玄関などに取り入れるケースも少なくありません。どこに設置するかで室内の雰囲気が変化する点は、吹き抜けの魅力の一つといえます。
吹き抜けと高天井の違い
高天井とは、通常の天井高より高く設計された天井のことです。
天井高は建築基準法で最低2.1mと定められており、一戸建て住宅の場合は天井の高さを約2.4mで設計するケースが大半です。高天井に明確な定義はなく、天井高が2.7mあるいは3m以上の場合を指すといえるでしょう。
吹き抜けと高天井の主な違いは、設置の際に階層をまたぐかどうかです。吹き抜けは2つ以上の階層をつなぐ空間ですが、高天井はワンフロアで完結し、平屋にも設置できます。
吹き抜けと勾配天井の違い
勾配天井とは、屋根の勾配を活かして斜めにした天井のことです。天井から屋根までの空間を居室として活用できるため、縦に広がるのびのびとした空間を演出できます。
吹き抜けと勾配天井は、いずれも空間に開放感をもたらしますが、構造や効果が異なります。吹き抜けは上下階をつないだ空間、勾配天井は、天井に傾斜があるのみで上階とは区切られた空間です。
より開放的な空間づくりがしたい場合は、勾配天井と吹き抜けを組み合わせるのも一つの選択肢です。
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吹き抜けは固定資産税に影響する?
吹き抜け部分は原則として床面積に含まれないため、設置によって床面積が減り、固定資産税の軽減につながる可能性があります。そもそも吹き抜けの設置が、固定資産税上昇の直接的な要因となることはありません。
固定資産税は土地と建物の評価額に基づいて算出する仕組みです。吹き抜けによって建物の評価額が上昇する可能性はありますが、それは吹き抜けの有無そのものではなく、空間のデザインや建築方法、仕上げの仕様などが評価に影響するためです。
吹き抜けをつくったからといって、必ずしも固定資産税が高くなるわけではないことを理解しておきましょう。
吹き抜けのメリット・デメリット
吹き抜けをつくって後悔しないためには、以下で解説するメリット・デメリットを理解した上で必要性を検討することが重要です。
吹き抜けのメリット
吹き抜けの主なメリットとしては、以下が挙げられます。
- 開放感を演出できる
- おしゃれな雰囲気になる
- 採光を確保できる
- 風通しが良くなる
- 家族の気配を感じやすくなる
デザイン性と機能性を両立した住まいを実現できる点は大きな魅力です。開放的でおしゃれな空間を演出できるほか、高い採光性や通風性によって心地よい空間づくりができます。
また、上下階がつながっているため、異なるフロアで過ごす家族の気配を感じやすい点もメリットです。
吹き抜けのデメリット
吹き抜けのある住まいでは、以下のようなことが懸念されます。
- 音やニオイが広がりやすい
- 冷暖房効率が低下しやすい
- 掃除がしにくくメンテナンスに手間がかかる
- 居住スペースが減る
上下階がつながっているため、音やニオイがほかのフロアに広がりやすい点が課題です。暖気は上昇し、冷気は下降しやすい特性があることから、1階部分が寒くなる問題も生じやすいでしょう。
また、高所の掃除がしにくいほか、天井・床を抜くことで、本来居住スペースに利用できたはずの床面積が減る点もデメリットです。
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おしゃれな吹き抜け空間をつくるコツ
おしゃれな吹き抜け空間をつくるには、デザインと設備に重点を置いて設計するのが基本です。設計前に知っておくべき4つのポイントを確認しておきましょう。
天井付近のデザインにこだわる
吹き抜けを設置する際は、天井付近のデザインにこだわると、個性的でおしゃれな空間に仕上がります。
たとえば、天井を張らずにあえて梁を見せる「梁あらわし」を取り入れると、立体的な空間づくりが可能です。そのほか、天井にコンクリートを打ち付ける、木材を貼り付けるといったデザインもおすすめです。
照明の種類・配置を工夫する
吹き抜け空間は、照明の選択肢が豊富にあります。天井からのペンダントライトやダウンライト、壁に設置するスポットライト、壁面のブラケットライトなどから、空間のイメージに合わせて選択しましょう。
吹き抜けは高さがあるため、明るさや設置数を工夫することが重要です。照明計画を誤ると、空間全体が暗くなりやすいため注意しましょう。
シーリングファンを取り付ける
シーリングファンとは、天井に設置する扇風機のことです。吹き抜け上部にシーリングファンを取り付けることで、上階部分に滞留する暖気と下階の冷気が撹拌されて、室温を一定に保ちやすくなります。
シーリングファンにはさまざまなデザインがあるため、内装に合わせて色や素材を選ぶのがおすすめです。たとえば、ダークカラーでまとめた内装には黒を基調としたシーリングファン、自然素材をふんだんに使った内装の場合は木材でできたものを選ぶとよいでしょう。
勾配天井と組み合わせる
勾配天井を組み合わせると、より広がりのある空間づくりが可能です。
通常の天井と屋根の間のスペースも居室空間として利用できるため、縦に広がる空間を演出できます。
吹き抜けがある住まいの施工事例5選
最後に、吹き抜けがある住まいの施工事例を5つ紹介します。おすすめポイントも解説しますので、今後の家づくりの参考にしてください。
吹き抜けがある木目調×白を基調とした家
木目調と白の組み合わせがおしゃれなこちらの住まいは、リビングに吹き抜けがあります。大きな窓から差し込む光が抜け感のある階段を通り、空間全体を明るくしている点が魅力です。
吹き抜けで子どもの気配を感じられる家
リビングに吹き抜けをつくり、通路にあたる部分の天井を若干低くすることで、より開放的な空間を演出している住まいの事例です。
吹き抜け階段を上がった先には、屋根の勾配を利用した子ども部屋があります。親子が互いに気配を感じながら過ごせるのは、吹き抜けのある家ならではの魅力です。
吹き抜け上部から光をふんだんに取り込める家
キッチン横のリビングを吹き抜けにして、2階で過ごす子どもたちやキッチンで家事をする家族の気配を感じられる空間に仕上げた住まいです。
リビングを一段下げて、より開放感が増す吹き抜けに仕上がりました。腰を掛けてくつろげる段差は、LDKを適度に区切る役割も果たしています。
吹き抜け×勾配天井の開放感あふれる家
吹き抜けと勾配天井を組み合わせた、開放感あふれる家の施工事例です。
着目すべきポイントは、リビングやダイニングなどの各居室を仕切らず、すべての空間をつなげている点です。吹き抜けと大きな窓によって、広々とした住まいになりました。
吹き抜けの玄関で第一印象が明るい家
玄関に吹き抜けをつくり、第一印象を明るく仕上げた住まいの施工事例です。上下に配置した2つの大きな窓から光がたっぷりと降り注ぎ、心地よい空間を演出しています。
白を基調とした吹き抜けに黒のらせん階段を組み合わせた、モノトーンのおしゃれな内装も魅力です。
吹き抜けをつくって開放感あふれるおしゃれな住まいを実現しよう
吹き抜けには多くのメリットがある一方で、デメリットも存在します。吹き抜けのある家を建てて後悔しないためには、信頼できる住宅会社に施工を依頼することが重要です。
コラボハウスでは、設計士がお客さまの家づくり全般をサポートしています。無料相談会を実施していますので、吹き抜けのある住まいを検討中の方は、ぜひ一度ご相談ください。
吹き抜けの天井に関するよくある質問
Q. 吹き抜け天井があると寒くなりませんか?
断熱性能や気密性、空調計画を整えることで寒さは軽減できます。
Q. 吹き抜け天井がある家は暑くなりやすいですか?
夏場は熱が上に溜まりやすいため、シーリングファンや高窓換気が効果的です。
Q. 天井が高い吹き抜けは掃除やメンテナンスが大変ですか?
照明交換や窓清掃は手間がかかるため、メンテナンス方法を事前に考えておくと安心です。
Q. 吹き抜け天井に照明はどのように配置しますか?
高さを活かしたペンダント照明や、壁面を照らす間接照明がよく使われます。
Q. 吹き抜け天井と梁見せデザインは相性が良いですか?
天井の高さを強調でき、空間に立体感と個性を加えられます。
Q. 吹き抜け天井をつくると耐震性に影響しますか?
構造計算を前提に設計すれば、耐震性を確保したまま実現可能です。
Q. 天井が高い吹き抜けは音が響きやすいですか?
反響しやすいため、吸音素材や家具配置で対策すると改善できます。
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