コラム
失敗しない書斎の間取りを紹介!
おすすめの広さや施工事例3選
家づくり
2025.11.14
読書や趣味に没頭して一人時間を満喫したり、仕事部屋として利用できたりする書斎に憧れをもつ方も多いです。
しかし「本当に書斎が必要?」「失敗して後悔したらどうしよう」などの不安にかられ、決断できないことも少なくありません。
本記事では、失敗しない書斎の間取りやおすすめの広さを解説していきます。コラボハウスが手掛けた施工事例も紹介するので「書斎を持ちたいけど具体的なイメージがわかない」という方はぜひ読んでみてください。
書斎とはどんな部屋?
そもそも、書斎とはどのような部屋なのでしょうか。
本章では、書斎とは何かを解説し、理想的な広さや書斎をつくるにあたって後悔しないポイントを紹介します。
書斎とは
書斎とは、仕事・読書・勉強などに没頭できるよう設計された、特別な部屋や空間を指します。机・椅子・本棚・適切な照明などが整えられ、資料や文房具を整理して収納できる機能的な空間です。
「仕事をする場所」というイメージをもたれがちですが、書斎は単なる作業場に留まりません。自己成長や満足感のある生活に直結する大切な場になります。
家庭内の動線や雑務から切り離された静かな環境は、仕事や勉強の集中力を持続させ、作業効率のアップが見込めるでしょう。大人だけでなく、子どもの勉強スペースとしてもおすすめです。
また、専用スペースを持つことで、仕事とプライベートの境界線が明確になり、精神的なリフレッシュにもつながります。
注文住宅で書斎を設ける大きなメリットは、家具や照明、レイアウトを自分のライフスタイルに合わせて自由にデザインし、最適な作業環境を確保できる点です。
快適な椅子やデスク、目に優しい照明などを選ぶことで、長時間の作業による負担を軽減し、自己成長や充実した生活をサポートする重要な役割を果たします。
理想的な書斎の広さは2畳
書斎におすすめの広さは2畳程度です。2畳あれば、程良いサイズのデスクが置けます。収納力も確保できるため、資料や書籍が増えても困らないでしょう。
2畳分のスペースを確保できない場合は、少しコンパクトな間取りでも構いません。書斎に必要な最小限のスペースは、わずか1畳です。
1畳の書斎は、書籍の大量収納には不向きですが、パソコンやプリンターなど必要最低限の機器を配置し、作業に集中する場所としては十分です。
後悔しない書斎にするポイント
書斎を無計画につくると、広さや暗さから落ち着かず、結局使わなくなることがあります。「何のために書斎をつくるか」「書斎で何をするか」などを検討し、使用目的に合わせて設計することが大切です。
書斎には、家族で使えるオープンタイプと、作業に集中しやすい個室タイプがあります。特にリモートワークやオンライン会議で使用する場合は、防音性の高い個室がおすすめです。
一方、書斎が快適すぎると、家族との時間が減るという問題が生じるケースもあります。使用時間や持ち込む機器について、家族で事前に話し合い、コミュニケーションがおろそかにならないよう注意が必要です。
また、空調が不十分だと後悔することもあります。特に、西日が当たる部屋は夏場、非常に高温になります。小さな部屋でもエアコンがないと作業が困難なため、設計段階で夏の利用と空調設備の設置を検討することが重要です。
書斎はどこにつくる?おすすめの間取り
書斎をどこにつくるかは、部屋の広さやライフスタイルによって異なります。本章では、おすすめの間取りを紹介していきます。
自分にぴったりの場所を見つけましょう。
完全個室
スペースに余裕がある場合は、完全個室の書斎をつくるのがおすすめです。完全個室の書斎なら、十分な広さを確保できるでしょう。快適なデスクや椅子に加え、大型の本棚や収納を設けられ、使い勝手を追求できます。
特に、オンライン会議や趣味に没頭したい場合に最適です。家族や同居人の趣味にかかわらず、インテリアに個性を反映できる点も魅力でしょう。
完全個室にしたい場合は、使用頻度の低い和室を書斎として活用する方法もあります。洋室のイメージが強い書斎ですが、和モダンなインテリアでまとめた和室の書斎も魅力的です。
リビング
土地が限られる日本の住環境では、完全な個室書斎の実現は難易度が高いのが現状です。そこで注目されているのが、リビングの一角を活用する「リビング書斎」です。
書斎用に一部屋つくる必要がなく、ダイニングテーブルをはじめ、今ある家具を代用することで、スペースを節約できます。
また、壁や扉で完全に区切らず、収納家具や本棚で空間をゆるやかに仕切れば、開放感を保ちつつ、作業スペースの内部をさりげなく隠せます。独立したワークエリアとして機能させることができるでしょう。
寝室
書斎用のスペースが難しい場合は、寝室の一角を書斎にするという方法もあります。夜間の就寝時以外はあまり使われないデッドスペースを有効活用でき、睡眠や休息で作業を中断・再開する際も効率的です。
ただし、寝室を書斎として利用する際には、デメリットもあります。特に寝室の利用時間が家族と重なると、光や音がお互いの休息や集中を妨げ、落ち着かない空間になってしまう可能性があります。
お互いがストレスを抱えてしまわないよう、作業時間の調整や間仕切り・手元照明の工夫をして、空間を区切ることが大切です。
ウォークインクローゼット
間取りに余裕がない場合は、ウォークインクローゼットを書斎にするのも一つの手です。
ウォークインクローゼットに扉を設ければ、完全な個室を実現できます。リビングから離れているため、生活音に邪魔されずに、仕事や勉強に集中できるでしょう。
ウォークインクローゼットを書斎にするメリットは、柔軟な使い方ができる点です。書斎として使わなくなっても、デスクを撤去すれば、すぐに元の収納スペースに戻せるため、空間が無駄になりません。
また、サーキュレーターなどで空気を循環させれば、狭い空間でも隣室の冷暖房を効率的に取り込み、空調を整えやすいでしょう。
スキップフロア
スキップフロアを書斎として利用するのもおすすめです。
スキップフロアとは、一つの階層内に複数の高低差を持つ床を設けた間取りを指します。リビングやダイニングなどとつながるオープンな空間でありながら、段差を利用して空間を区切ることで「こもり感」を演出できます。
スキップフロアなら、オープンな雰囲気と個室に近い集中できる環境を両立した書斎コーナーを実現できるでしょう。
真似したくなる書斎の施工事例3選
本章では、コラボハウスが手掛けた建築実例をもとに、書斎デザインのアイデアを紹介します。
スキップフロア下におこもり空間がある平屋×書斎
外観を黒いガルバリウム鋼板でシャープに縁取り、グレーの塗り壁とタイル張りの壁面と組み合わせることで、他とは一線を画す格好良さや高級感を醸し出した平屋の施工事例です。
内部は、リビングをリラックスしてくつろぐ場に、ダイニングを料理を囲んで会話する場としてゆるやかに区切りました。
また、2畳分の書斎は、勝手口から直接ウッドデッキへ出られる設計となっており、仕事の合間に外の空気を取り込める快適な動線が確保されています。
円窓から紅葉を眺める和モダンな平屋×書斎
黒と白の壁に木製格子を組み合わせ、落ち着いた和の雰囲気を醸し出した平屋の施工事例です。
ひと続きになったLDKは、大きな掃き出し窓が2つ並び、屋根の勾配を利用した高い天井と相まって、開放感あふれる空間が広がっています。LDKの隣には、円窓と障子が美しい和室を配置し、和の趣を深めています。
特筆すべきは、L字テーブルを造作した書斎です。座ったまま円窓から四季の移ろいを眺めることができる、集中と癒やしを両立した特別なワークスペースに仕上げました。
アンティークショップみたいな平屋×書斎
「ショップのような家にしたい」というご要望から生まれた、オシャレな平屋です。外観には沖縄から取り寄せた花ブロックとツートンの塗り壁を採用しました。
玄関は広く取られ、斜めの框とアーチ型の垂れ壁に石目調の壁紙を合わせることで、まさにアンティークショップのような空間が広がります。リビングとつながる屋根付きテラスは、BBQやプールにも大活躍です。
好きな服に囲まれた書斎兼ウォークインクローゼットも見逃せません。趣味と実用を兼ねた特別な空間を実現しています。
空きスペースを利用して理想の書斎を叶えよう
書斎は仕事や読書に没頭するための特別な空間で、じつは最低1畳から実現できます。大型の本棚や収納を確保したい場合は、2畳程度の広さを確保するのがおすすめです。
間取りは、完全個室やリビング、寝室やウォークインクローゼット、スキップフロアなど、ライフスタイルに合わせて選べます。
コラボハウスは、個性を活かしたデザインと高い機能性を両立する家づくりが得意です。理想の書斎を形にするために、まずは資料請求から始めてみませんか?
書斎の間取りに関するよくある質問
書斎の広さは何畳あれば足りますか?
多くの実例では 1〜2畳で十分 とされています。
用途別の目安は以下の通り:
| 用途 | 必要面積 |
| PC作業・読書 | 1.0〜1.5畳 |
| 仕事+資料保管 | 1.5〜2.0畳 |
| 趣味(工作・配信等) | 2.0〜3.0畳 |
“必要な作業だけに特化した空間”にすると、狭くても満足度が高くなります。
書斎はどこに配置するのがベスト?
目的によって最適な場所が変わります。
| 位置 | 向いている人 | 特徴 |
| 2階の個室近く | 集中したい人 | 静か・来客動線から離れる |
| LDK横の半個室 | 育児中の親 | 見守りながら作業 |
| 寝室内 or 併設 | 夜型の人 | 仕事→就寝までがスムーズ |
配置は “集中したいのか、見守りたいのか” で選びましょう。
書斎に必要な設備や内装のポイントは?
快適に使うために必須となる要素は以下:
・カウンターデスク(奥行45〜60cm・長さ120cm以上)
・コンセント複数(PC、充電、プリンター用)
・調光できる照明(手元の影を考慮)
・換気 or 小窓
・収納(書類・周辺機器)
特に照明×デスク×電源位置をセットで考えると失敗しません。
家事室と書斎の違いは?兼用できますか?
違いは「目的の優先順位」です。
| 部屋 | 役割 | 優先要素 |
| 書斎 | 仕事・読書 | 静けさ・集中 |
| 家事室 | 家事・書類整理・勉強 | 動線・収納 |
兼用は可能ですが、集中が必要な作業が多い場合は分離した方が快適です。
子育て世帯は「LDK横に家事室+寝室近くに書斎」という組み合わせが人気です。
書斎は防音対策が必要?
在宅勤務・動画視聴・オンライン会議がある場合は推奨です。最低限の対策は以下:
・吸音性の高い壁紙 or 天井材
・引き戸より開き戸(遮音性が高い)
・デスク背面の壁に吸音パネル
・PCファンの音対策(換気計画)
“完全な防音”より 生活音を減らす調整 が現実的でコスパも良いです。
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