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子育てがしやすい間取りとは?
おすすめアイデアを実例つきで紹介

家づくり

2025.11.12

子育てがしやすい間取りとは?おすすめアイデアを実例つきで紹介

子どもが増える未来に備えて、家づくりの際は子育てしやすい住環境にしたいとお考えの方もいるでしょう。

実際のところ、子育てがしやすい間取りは存在します。

本記事では、子育て世帯向けの間取り設計ポイントやおすすめのアイデアを実例とともに紹介します。設計時の注意点も解説していますので、理想の間取りを実現したい方は本記事を参考にしてください。

子育てしやすい間取り設計に必要な4つの要素

子育てしやすい間取り設計に必要な4つの要素

子育てがしやすい住まいをつくるためには、以下に挙げる4つの要素を間取りに取り入れるのが基本です。

家事がしやすい動線になっている

子育て世帯は育児と仕事の両立で忙しいこともあるため、毎日の家事をいかに効率化できるかがキーポイントです。

あらかじめ家事効率を意識した動線設計にしておけば、家事そのものの手間や移動の負担を軽減でき、大幅な時短につながります。また、子どもとの時間も確保しやすくなるでしょう。

家事負担を減らす設計にはさまざまな選択肢がありますが、希望を詰め込みすぎると予算を超過するリスクもあります。そのため、ご自身が苦手とする家事の負担を減らせる設計を、優先的に採用するのが得策です。

子どもの見守りがしやすい環境がある

子どもの見守りや、親の介護がしやすい環境をつくることも重要です。リビングの配置を工夫して、子どもの遊びや勉強を見守れるようにしたり、コミュニケーションをとりやすい設計にしたりするとよいでしょう。

子どもが成長して自室で過ごす時間が増えても、リビングを中心に据えた間取りにしておけば、部屋を行き来するたびに顔を合わせられます。

家族が増えても安心な収納スペースがある

家族が増えると年々物が増えていくため、収納スペースが不足してしまう可能性もあるでしょう。

物が増えていくことを想定して、十分な収納を確保しておけば、生活感を抑えながらすっきりとした状態を保てます。子ども用品だけでなく、キッチン用品、掃除用具といった用途別の収納場所をつくると、快適性も向上するでしょう。

成長に応じて可変できる子ども部屋がある

子どもが幼いうちは親と一緒に過ごすことが大半ではあるものの、小学生くらいになると自室が必要になるケースもあります。きょうだいがいる場合、それぞれに部屋を用意する家庭は少なくないでしょう。

将来を見据えた設計として、仕切りで部屋数を調整できる、可変性のある空間を用意しておくと安心です。LDKと隣接させることで、子どもが独立した後も別の用途に使いやすくなります。

ただし、子ども部屋の広さは1部屋につき6畳程度が目安のため、広く取りすぎないように注意しましょう。

子育て世帯におすすめの間取りアイデア|施工事例付きで紹介

子育て世帯におすすめの間取りアイデアを、目的別に紹介します。施工事例も紹介していますので、イメージを膨らませてみましょう。

家事効率アップに役立つ間取り

家事効率の向上が期待できる間取りとして、以下のアイデアがあります。

  • 回遊動線
  • ランドリーコーナー
  • 水回りの集約
  • パントリー
  • 間口の広い玄関
  • 玄関近くの洗面コーナー
  • 帰宅動線上の子ども用ロッカー

料理・洗濯など、並行する家事に合わせて動ける回遊動線や、水回りの作業を一か所で完結できる設計がおすすめです。また、家族の出発・帰宅時の動きをスムーズにする間取りを取り入れるのもよいでしょう。

忙しい時間帯でも家族同士がゆとりをもって準備できるほか、帰宅時の手洗い・片付け習慣がついて子どもの自立心も育めます。

子育て中の家事効率をアップさせる間取りの施工事例

子育て中の家事効率をアップさせる間取りの施工事例

キッチン・洗面所・お風呂場を一続きにして、移動距離を短くした住まいの事例です。すべてのコーナーが横並びになっているため、複数の家事も並行して進められます。

キッチンに造作したL字のカウンターはダイニングとして利用でき、配膳もスムーズです。セミクローズタイプのキッチンですが、調理中も小窓から子どもたちの様子を見守れます。

子育て中の家事効率をアップさせる間取りの施工事例を見る

子どもを安心して見守れる間取りレイアウト

子どもの見守りがしやすい間取り例は、以下のとおりです。

  • 吹き抜け
  • リビング階段
  • スタディコーナー
  • カウンターキッチン
  • LDK内の小上がり

1階部分を見下ろせるような吹き抜け・リビング階段であれば、採光や視線の抜けを確保しつつ、いつでも家族の気配を感じられます。

子どもたちに親の目が届くところで勉強や遊びをしてもらいたい場合は、LDK内にスタディコーナーや小上がりスペースを設けるとよいでしょう。その際は、キッチンから様子をうかがえるようにしておくと、調理をしながら会話や見守りができて安心です。

成長しても子どもたちの見守りがしやすい間取りの施工事例

成長しても子どもたちの見守りがしやすい間取りの施工事例

LDK内に土間・吹き抜け・スケルトン階段を採用した間取りです。土間とLDKの間に仕切りを設けないことで、すべてがつながる大空間に仕上がっています。

子どもが小さいうちは遊ぶ様子をキッチンから見守れて、大きくなったらカウンターキッチンで一緒に料理ができる設計です。料理のほかにも土間のストーブに薪をくべるなど、お手伝いを自然に促せます。

また、2階に上がるときは必ずリビング内の階段を経由するため、家族が顔を合わせやすいのもポイントです。

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家族が増えても余裕を持てる収納アイデア

家族が増えても十分な収納を確保するには、以下のようなスペースを設けるとよいでしょう。

  • ファミリークローゼット
  • シューズクローク・玄関土間収納
  • 小屋裏収納
  • リビング内の壁面収納
  • パントリー

衣類はファミリークローゼット、靴や汚れ物は玄関収納、あまり使わない季節用品は小屋裏収納と、用途ごとに収納場所を設けると管理しやすく、煩雑になりません。子どものおもちゃで散らかりやすいリビングは、壁面収納を活用することで、すっきりとした状態を保てます。

キッチンには食料品・備蓄品を買い置きできるパントリーを隣接しておくと、片付けもしやすいです。

大収納スペースを設け生活を邪魔しないように設計された間取りの施工事例

大収納スペースを設け生活を邪魔しないように設計された間取りの施工事例

こちらの住まいは、ファミリークローゼット・シューズクローク・キッチン背面収納を採用しました。家族全員分の荷物を、余裕をもって収納できます。ファミリークローゼットは、洗濯室と隣接しており「洗う・畳む(アイロンがけ)・しまう」の家事をスムーズに行えて効率的です。

大容量の収納があることで、生活感を抑えられ、ホテルのような上質な空間を維持できます。

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成長にあわせて使える柔軟な居室アイデア

子どもの成長やライフスタイルの変化に柔軟に対応できるよう、以下のように、居室を使い分けられる設計にしておくのも得策です。

  • 子ども部屋を将来的に仕切って使えるようにする
  • リビング内に小上がりや和室スペースを設ける

きょうだいが増えることや子どもの独立に備えて部屋を仕切れるようにしておけば、部屋数を調整できます。リビング内の小上がりや和室スペースは、子どもの遊び場・お昼寝スペースのほか、仕切りを入れると客間・大人の団らんコーナーにも活用できておすすめです。

ライフスタイルの変化に対応できるよう設計された間取りの施工事例

ライフスタイルの変化に対応できるよう設計された間取りの施工事例

こちらは、2階の子ども部屋を仕切りで2つに分けられるように設計した住まいです。子どもが成長しても、リビングで家族同士が顔を合わせやすいように、リビング階段を採用しています。

大人の目が届くリビング内に、子どもの学習スペースや大人のワークスペースに利用できるデスクコーナーを配置している点も魅力です。

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子育てしやすい間取りを考える際の注意点

子育てがしやすい間取りを考える際、やみくもに必要な設備・アイデアを取り入れると、生活しにくい住まいになる可能性があります。住まいの快適性を損なわないために、以下に挙げる注意点を理解した上で最適な間取りを検討しましょう。

将来性も考えて生活スペースは1階に集約しておく

子育て中だけでなく、ご自身の老後の生活も考慮して間取りを決めましょう。

たとえば、老後は階段の段差で転倒するリスクが高まるため、よく使う空間は1階に集約しておくと安心です。1階に集約することで、廊下に手すりをつける、お風呂やトイレを介護のために広げるなどのバリアフリー化も進めやすくなるでしょう。

デッドスペースができてしまうことを予想しながら設計する

子どもが大きくなるまでは必要であった子ども部屋も、独立後はもて余してデッドスペースになる可能性があります。居室が多いと、その分掃除などのメンテナンスにも手間がかかります。

将来的に使用しなくなる可能性を想定し、仕切りで調整できる部屋にしておく、趣味部屋に転用するなど、複数の用途に対応できるようにしておきましょう。

コンセントの配置にも気を配る

家事効率を意識する際は、間取りだけでなく、使用する家電を把握してコンセントの位置を調整することも重要です。

使用予定の場所に必要な数のコンセントを配置しておけば、延長コードの準備やコンセントがある場所までの移動といった手間を軽減できます。

並行する家事に応じて動線を決める

子育て世帯は家事動線を意識することが大切ですが、最適な動線は家庭ごとに異なります。

どの家事をどの時間帯に並行しているかなど、現在の生活スタイルを把握した上で、家族の過ごし方に合う動線を選ぶようにしましょう。

我が家だけの子育てしやすい間取りを完成させよう

我が家だけの子育てしやすい間取りを完成させよう

子育てしやすい住まいをつくる際は、現状だけでなく、子どもの独立後やご自身の老後も想定しながら設計を進めることが大切です。ライフスタイルの変化に柔軟に対応できる間取りにしておくと、快適な生活空間を維持できるでしょう。

コラボハウスでは、子育て世帯向けの住まいを多数サポートした実績があります。お客様の生活スタイルや家事の問題などをヒアリングし、理想の間取りをご提案いたします。家づくりに対するイメージが曖昧な方も、ぜひお気軽に無料相談をご利用ください。

子育て世帯に人気の間取りに関するよくある質問

子育て家庭が間取りで最優先すべきポイントは?

最優先は “見守りのできる配置” です。特に人気なのは、

・キッチンからリビング・スタディスペースが見える

・玄関からリビングを通り、帰宅の様子がわかる

・階段をリビング内に配置(コミュニケーション重視)

「会話が増える設計」が、子育ての満足度を大きく変えます。

子育てしやすい家は収納量が多いって本当?

本当です。子育て世帯は “物の移動量” が多いため、

収納が少ない=散らかる → 片づけに時間がかかる → ストレス

という悪循環が起こります。

理想は、

・玄関に大容量のファミリー玄関

・リビング近くに学用品が片付く収納

・ランドリー×ファミクロで洗濯を完結

収納は“部屋に増やす”のではなく、生活動線上に配置することが成功のポイントです。

子どもの勉強はリビングがいい?学習スペースは必要?

低学年までは リビング学習が効率的 という研究結果が多く、実例でも スタディスペース併設型 が主流です。

ポイント:

・キッチンから様子を見られる位置

・声かけしやすいカウンター型

・学用品はすぐ後ろの収納にまとめる

「勉強+プリント管理+充電」まで完結させると散らからず続きます。

子育て世帯に人気の玄関動線は?

最も人気なのは “支度を完結できる玄関” です。

おすすめ動線:

玄関 → シューズクローク → 手洗い → リビング

メリット:

・帰宅後の外の汚れを持ち込まない

・片づけ(カバン・上着)を玄関で完結

・手洗い習慣が身につく

“玄関で8割片づく”と、家の中が散らかりにくくなります。

子ども部屋はいつから必要?広さは?

乳幼児期〜低学年は 子ども部屋は“寝るだけ”で十分。本格的に使うのは 小4〜小5ごろ が一般的です。

理想の広さ:

4.5〜5畳 × 2部屋

将来は、仕切り壁を付けて2部屋に分割 できる設計が人気です。初めから固定せず “将来可変”の間取り が子育て世帯には向いています。

 

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