コラム
なぜ平屋は人気?
ブームの理由と建てる際のポイントや施工事例を紹介
家づくり
2025.10.21
近年、平屋住宅が人気を集めていることをご存じでしょうか。着工数は右肩上がりに増加しており「平屋ブーム」と呼ばれるほど、高い人気を誇っています。
しかし、一階部分のみの平屋に対して「昔の住宅のイメージがある」「家族が暮らす家として適しているのか」など、疑問を抱く方もいるでしょう。
この記事では、平屋が人気の理由と建てる際のポイントを解説します。平屋の魅力が詰まった実際の施工事例も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
平屋の人気が急上昇中!
近年、平屋住宅の人気が高まっています。まずは、国土交通省が公表している令和6年の「建築物着工統計」のデータをご覧ください。
▼平屋住宅の着工数
| 平成24年(2012年) | 30,604件 |
| 令和6年(2024年) | 61,345件 |
平屋の着工数については国土交通省の建築着工統計調査 / 建築物着工統計をもとに執筆しています。(2025年10月時点の情報)
平屋の着工数は直近12年で2倍以上も増加しており、注目度の高さがうかがえます。
平屋は生活の利便性や耐震性が高いことから、今後も人気上昇が予想されるでしょう。
なぜ平屋は人気が高まっているのか?5つの理由
ここでは、なぜ平屋の人気が高まっているのか、魅力に触れながら理由を解説します。
開放感のある快適空間を実現できるから
平屋住宅が人気の理由は、開放感のある快適空間を実現できることです。
平屋住宅は、ワンフロアかつ庭と一体感のあるつくりから、開放的な快適空間を実現できます。
たとえば、高い天井や、ウッドデッキで庭へとつながるテラスリビングなどは、設計の自由度が高い平屋ならではの魅力です。
窓や開口部を広く設けても、高断熱材などを採用することで、室内を快適な温度に保てます。
上下移動のないスムーズな動線を確保できるから
平屋住宅には、二階建て・三階建てのように上下移動がありません。また、間取りによっては回遊動線を実現しやすく、スムーズな動線を確保できる点も人気の理由といえるでしょう。
平屋は間取りの自由度が高いため「水回りを中心に家事がしやすい動線を確保したい」「子どもを見守れる安心の設計を実現したい」という要望も叶えやすいです。
子どもや高齢の方が暮らしやすいバリアフリー設計が可能だから
平屋は段差のないバリアフリーの設計が可能なため、子どもや高齢の方でも安心して暮らせます。バリアフリーの住宅は、自身が年齢を重ねても安心で、長く愛せる住宅を実現できます。
階段や段差を最小限にすることで、転倒リスクを防ぎ、生活の利便性だけでなく家族の安全も確保できるでしょう。このように、平屋は幅広い世代が安心して暮らせる家として人気を集めています。
家族間のコミュニケーションをとりやすいから
平屋が人気の理由には、家族とのコミュニケーションをとりやすいという点も挙げられます。家族がワンフロアで過ごす平屋は、一人ひとりの距離が近く、自然なコミュニケーションが生まれやすいです。
「子どもとの会話が少ない」「食事以外はそれぞれの部屋にこもってしまう」といった場面をなくして、自然な会話やコミュニケーションを楽しめます。
耐震性が高く、安心して暮らせるから
耐震性の高さも、平屋が人気を集める理由の一つです。平屋は重心が低い・二階部分の重さがかからない・構造上揺れが分散される、といった理由から、耐震性に優れた住宅とされています。
日本は「地震大国」と呼ばれるほど地震が多い国であり、家族が安心して暮らすためには、災害に備えた家づくりが欠かせません。
平屋は耐震性だけでなく、万が一火災があった場合も避難しやすいなど、安全性に優れた住宅として注目されています。
平屋を建てるデメリットと注意点
魅力やメリットが多い平屋ですが、デメリットもあるため理解しておかなければいけません。以下に、平屋を建てるデメリットと注意点をまとめました。
- 建築費用が高額になりがち
- プライバシー確保や採光のための工夫が欠かせない
- 水害に弱い
平屋は、二階建てよりも建築費用が高額になりがちです。広い土地が必要になる場合が多く、基礎・屋根工事にかかる費用が建築コストの多くを占めているためです。
また、平屋は一階部分にすべての生活スペースが集約されますが、採光のために窓を多く設けると、周囲からの視線が入りやすくなります。そのため、プライバシー確保と採光のための工夫が欠かせません。
さらに、平屋は地震に強いものの、水害には弱い点に注意が必要です。平屋を建てる際は、デメリットを理解したうえで、長く快適に暮らせる家づくりをすることが大切です。
人気の平屋住宅を建てる際に押さえておくべきポイント
ここでは、平屋を建てる際に押さえておくべきポイントを紹介します。理想の家づくりを叶えるために、しっかりと押さえておきましょう。
家族構成やライフスタイルに合った間取りを計画する
平屋で長く快適に暮らすためには、家族構成やライフスタイルに合った間取りを計画することが大切です。たとえば、時間の経過によって、以下のような家族構成・ライフスタイルの変化が予想されます。
- 子どもが増える
- 子どもが独立する
- 高齢の両親と暮らす
- 自身が年齢を重ねる
平屋に限らず、家を建てる際は「今」だけでなく、将来までを見据えて計画することが大切です。
家族構成やライフスタイルの変化に柔軟に対応できる平屋を建てることで、長く愛せる住宅を実現できるでしょう。
プライバシーの確保を考慮した土地選び・設計を意識する
平屋は採光のために窓を多く設けることが多いですが、周囲が道路に面している・隣家との距離が近い場合は、視線を感じやすくなります。快適な暮らしを実現するためには、土地選びや設計段階での工夫が欠かせません。
また、一階建ての平屋は防犯面にも配慮が必要です。たとえば、窓には防犯ガラスや補助錠を使用したり、フェンスや門扉、センサーライトなどを設置したりすることで、防犯性を高められます。
平屋の施工実績が豊富なハウスメーカーに依頼する
納得のいく平屋を建てるためには「平屋の施工実績」が豊富なハウスメーカーに依頼することが大切です。
ハウスメーカーによって、得意とする住宅の種類が異なります。事前に公式サイトの施工実績を確認し「実績が豊富か」「自身が理想とする住宅を実現できそうか」などの観点から、信頼できる会社を選びましょう。
営業担当者や設計士との相性が良いと、意見を伝えやすく、よりスムーズに家づくりを進められます。
人気の平屋の施工事例を紹介
ここでは、コラボハウスが手掛けた人気の平屋の施工事例を紹介します。平屋住宅の建築をご検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
広々LDKに家族が集う焼杉の平屋
周辺の景観に馴染むよう、外観に焼杉を採用した和モダンな平屋の施工事例です。「リビングダイニングに家族が集まる家にしたい」という希望を叶えるため、平屋ながら22帖の広々としたLDKを実現しました。
ダイニングの向こうには庭が広がり、ガラス製の室内ドアは開放感のある室内空間を演出します。リビング横の小上がりヌックの床下に引き出しを設けることで、不足しがちな収納スペースも確保しています。
和モダンな白壁と畳リビングの平屋
白い塗り壁と木の玄関が静かに馴染む、和モダンの平屋の施工事例です。広々としたダイニングに加え、小上がりのリビングを設けることで、家族が自然と集まるくつろぎの空間を実現しました。
ダイニングからキッチン、水回り、収納へとつながるスムーズな動線を確保し、暮らしの利便性が高い点も魅力です。キッチン回りの収納にもこだわり、カウンター周辺は見せる収納で整え、奥にはデスクスペースも備えています。
薪ストーブ越しに中庭を望む平屋
夫婦と子ども2人の家族が、のびのびと暮らせる住まいを求めて設計した平屋の施工事例です。
薪ストーブのある土間リビングを中心に、中庭を囲むロの字の回遊動線を実現しました。中庭を囲む間取りによって、どこからでも中庭を望める、光と景色に包まれた住まいに仕上がっています。
また、土間からは収納空間へも行き来でき、衣類や季節のアイテムもすっきりと片付けられます。キッチンは作業台とダイニングが横並びになっており、リビングだけでなく料理中も会話が弾む空間です。
人気の平屋住宅をご検討中の方は、施工実績が豊富なコラボハウスにご相談ください
平屋住宅にはさまざまな魅力があり、近年人気が急上昇しています。シンプルな構造ながらも、間取りや設計を工夫することで、長く快適に暮らせる住宅を実現できるでしょう。
平屋住宅を建てる際は信頼できるハウスメーカーに依頼し、希望を取り入れながら、家族構成に合った間取りやプライバシーを確保できる設計を考えることが重要です。
コラボハウスでは、営業担当や設計士が丁寧にヒアリングし、住み心地や利便性にも配慮した家づくりをサポートしています。引き渡し後のアフターフォローも丁寧に対応しますので、気になる方は、ぜひ気軽に無料相談へお越しください。
人気の平屋に関するよくある質問
平屋の人気デザインにはどんな傾向がありますか?
「北欧ナチュラル」「和モダン」「カリフォルニアスタイル」など、自然素材と開放感を重視したデザインが人気です。木目と白を基調にしたシンプルな外観がトレンドです。
平屋は2階建てよりも高いって本当ですか?
坪単価で見るとやや高くなる傾向があります。屋根と基礎の面積が広くなるためですが、メンテナンス性や冷暖房効率の良さを考えると、長期的にはコストバランスが取れます。
平屋の人気坪数はどのくらいですか?
30〜40坪前後が最も人気です。3LDKや4LDKの間取りでも無駄のない設計ができ、家族4人が快適に暮らせる広さです。
平屋の人気設備や仕様は?
造作洗面台、ランドリールーム、ファミリークローゼット、勾配天井などが特に人気。
デザインと家事効率を両立する工夫が求められています。
平屋をおしゃれに見せる外観デザインのポイントは?
低重心の水平ラインを意識すること。軒を深く出したり、素材に木目サイディングや塗り壁を使うと上質で落ち着いた印象になります。
平屋に向いている土地条件は?
建ぺい率に余裕のある50坪以上の土地が理想です。南向き・角地・高低差の少ない土地は平屋計画に向いています。
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