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新築平屋のよくある失敗例や
後悔しないためにやるべきことを解説

家づくり

2025.10.20

新築平屋のよくある失敗例や後悔しないためにやるべきことを解説

新築で平屋を建てたいとお考えの方は「失敗したらどうしよう」といった不安を抱えながら、2階建てとも比較検討しているところかもしれません。

本記事では、新築の平屋でよくある失敗例や失敗を避けるためのポイントを解説します。また、2階建てと比較して平屋が向いている人の特徴も紹介していますので、ぜひ参考資料としてご活用ください。

新築で平屋を建てた人が後悔しがちな失敗例5つ

新築で平屋を建てた人が後悔しがちな失敗例5つ

まずは、新築で平屋を建てた人のよくある失敗例について、代表的なものを5つ紹介します。平屋のどのような点が問題となるかを把握しておきましょう。

採光性や風通しが悪い

平屋はワンフロアで建物の高さが低いため、どうしても日光が届きにくい空間が生まれがちです。

窓の位置によっては、昼間でも薄暗く湿気のこもる部屋が出てきてしまうこともあるでしょう。また、風が抜けにくいため、ジメジメとした空気やカビが発生しやすく、想像以上の暑さや寒さに失敗したと感じる人もいます。

外からの視線や防犯面が気になる

平屋は2階建てと比較すると、通りや隣家から室内が目に入りやすいため、丸見えになってしまっていると感じる場面もあるでしょう。たとえば、くつろぎたいリビングや寝室でも、人の視線を意識して心から落ち着けないケースもあります。

さらに、窓が多いことで強盗や空き巣などの侵入経路も増え、防犯面の不安がつきまとう点も問題です。

間取りに不便さを感じる

平屋は2階建てと異なり、限られた空間で間取りを完結させる必要があります。そのため、実際の生活を想定した設計をしないと、以下のように不便を感じる間取りになってしまうでしょう。

  • 家事動線が複雑で効率が悪い
  • 室内干しスペースがなく洗濯が不便
  • トイレが遠く移動が面倒
  • 収納が足りず生活感が出やすい
  • 一人になれる空間がない
  • LDKからの音や匂いが気になる

ワンフロアの特徴を考慮して設計しないと、家事効率が低下して移動が不便になるため注意が必要です。各自がリラックスして過ごせなくなり、精神的にも落ち着けない住まいとなることが懸念されます。

外観が安っぽい印象になる

間取りに注目しすぎて、外観の設計をおろそかにしてしまうことも代表的な失敗例です。特に、平屋は建物がシンプルな形状になりやすいため、素材やカラー選びを間違えると安っぽい雰囲気になってしまいます。

土地選びがそもそも間違っていた

平屋の土地選びについても、想定より広く感じて空間を持て余したり、坪単価が高く予算をオーバーしてしまったりと後悔がつきものです。また、建築後の庭周りの手入れや水害リスクを考慮できておらず、場所自体に暮らしにくさを感じることもあるでしょう。

新築平屋で失敗を避けるために意識したいポイント

新築平屋で失敗を避けるために意識したいポイント

上記の失敗例を踏まえて、満足のいく平屋を建てるにはどのような点に気を配ればよいでしょうか。特に意識すべきポイントを紹介します。

採光や風通しを考慮する

平屋中心部の日当たりの悪さは、設計の工夫次第で回避可能です。中庭や高窓を取り入れれば、やわらかな光と心地良い風を家全体に届けられ、閉塞感のない開放的な空間に仕上がります。特に住宅形状をロの字・L字にして中庭に設置すると、効率的に光や風を室内に届けられるでしょう。

また、窓はただ大きくするのでなく、断熱性の高いガラスやサッシを選んだり、換気しやすい縦すべり窓を取り入れたりして、年中快適に過ごせるように工夫しましょう。

目隠しや防犯対策となる外構・設備を導入する

平屋で安心して暮らすためには、プライバシーと防犯の両立も不可欠です。

視線対策には、中庭や2m前後の高いフェンス、植栽などで外部からの視線をしっかりと遮るのが効果的です。防犯面では、防犯カメラやセンサーライト、防犯砂利などで「近づきにくい家」と感じる雰囲気を演出しましょう。

内装は、遮光カーテンや防犯フィルム、雨戸などを活用すると効果的です。寝室や子ども部屋など、居室の窓は小さめにして、配置にも気を配りましょう。

間取りの快適性を高める

日々の生活で不便さを極力感じないようにするためには、間取りも「快適性」にこだわるべきです。たとえば、以下のポイントを取り入れるのがよいでしょう。

家事や移動のしやすさを意識した動線にする

平屋の間取り設計でまず考えるべきは、動線設計です。家の中をぐるりと回れる回遊動線を取り入れれば、家事の行き止まりがなくなり、掃除や移動がスムーズになります。

さらに、トイレを2か所に設けることで、家族が増えても混雑せずストレスフリーに利用できます。また、天候に左右されず洗濯ができるランドリールームを設置すれば、洗濯作業をひとつの部屋で完結でき、防犯面でも安心です。

将来的な家族構成やライフスタイルも見据えながら、家事効率をアップさせる動線を組みましょう。

ロフトや壁面、床下を活用し収納を増やす

平屋は収納スペースを確保しにくい構造だからこそ、小さな空間の使い方が暮らし心地を左右します。

使われていない壁面や床下、小屋裏といったデッドスペースを活かせば、限られた床面積でもしっかりと収納を確保できます。

大容量の収納を一箇所にまとめたいなら、ウォークスルークローゼットが心強い味方です。通り抜けが可能な設計にすることで、移動しながら片付けができ、収納と動線の良さが両立する効率的な空間をつくれます。

家族間のプライバシーを守る空間をつくる

平屋は家族のつながりを感じやすい反面、自分だけの時間をもちにくいのが難点です。

そこで、リビングの一角に畳や仕切りを設け、デスクコーナーなどの簡易的な居室スペースをつくるのがおすすめです。また、同フロアにいても視線をずらせるロフトの活用や、開放感のあるウッドデッキを設ければ、家族がいてもひと息つける「自分だけの時間や居場所」を生み出せます。

「一人になりたい」と家族が居室にこもることを防ぎつつ、各々が安らげる空間をつくることが快適性の向上につながります。

LDKからの生活音や匂い対策を行う

空間がひと続きになりやすい平屋では、音や匂いが家中に広がりやすいのが気になるポイントです。

対策としては、LDKと居室の間に廊下や収納を挟み、音や匂いが居室へ直接伝わらないようにするとよいでしょう。設計上難しい場合は、防音性や吸音性の高い壁材・床材を活用することも有効です。

調理や水回りの匂い対策には、小窓の設置や換気システムの導入を検討しましょう。LDKや水回りと家族の居室を離すことも、一案として挙げられます。

設計時には外観にもこだわる

外観デザインは、住まいの第一印象を決める大切な要素です。

自分の好みを反映するだけでなく、周囲の景観との調和を意識することで、家全体の美しさが際立ちます。自然豊かな土地なら落ち着いた和のテイスト、都市部ならスタイリッシュな洋風など、環境に合わせた選択がカギです。

また、理想を具体化するには施工事例をチェックしてみるのも効果的です。プロが構築したデザインからは多数のアイデアが得られ、調和と個性が両立する洗練された外観を実現しやすくなります。

土地探しは妥協しない

​​理想の平屋を叶えたい方は、土地探しの時点から慎重に進めましょう。

まずは「どのような間取りで暮らしたいか」を明確にしてから土地を選ぶことで、理想と現実のギャップを防げます。また、事前にハザードマップで水害リスクを把握することも、安心な暮らしを守るために欠かせません。

そして、建物に付随する庭の広さについても、ぼんやりとした憧れだけで決めず、将来の管理負担まで踏まえて検討することが大切です。

長期的な視点でデザイン性と安全性、暮らしやすさのバランスをとれる土地を選択しましょう。

費用を抑えられるよう入念に見積もりを行う

平屋の家づくりで、予算を大幅に超過してしまったという声も少なくありません。

費用を抑えるには、工事費用の見積もりと交渉が重要です。複数の業者から相見積もりをとり、価格や内容をじっくりと比較しましょう。その際「他社とも検討している」と伝えることで、価格交渉をスムーズに進められる可能性があります。ただし、他社の見積書を直接見せるのはマナー違反なので注意しましょう。

また、ハウスメーカーが提案する標準仕様の住宅を選ぶことも、コストを抑える手段の一つです。完全な注文住宅よりデザイン・設備の選択肢は減るものの、品質が担保された住まいを比較的低価格で手に入れられます。

2階建てと比較して平屋が向いている人の特徴

平屋は、シンプルな構造と暮らしやすさから、多くの世代に選ばれています。以下のように、移動のしやすさや将来の暮らしやすさを重視する人にぴったりです。

  • 小さな子どもや高齢者がいて、家の中の移動をできるだけラクにしたい人
  • 夫婦や一人暮らしで、コンパクトかつ心地良い空間で暮らしたい人
  • 将来を見据え、バリアフリー化しやすい住まいを希望する人
  • 自然の光や風を感じながら、開放的な空間で暮らしたい人

2階建てが「限られた土地を有効活用したい人」に向くのに対し、平屋は「シンプルで快適な生活を送りたい人」にこそふさわしい住まいといえます。

新築平屋での失敗例を参考に理想の間取りを完成させよう

新築平屋での失敗例を参考に理想の間取りを完成させよう

新築平屋の家づくりでは、失敗事例にあるポイントをうまくカバーできる設計にすると、満足度が高く、長く暮らせる住まいに仕上がります。本記事で提案したアイデアも参考に、快適性・デザイン性・費用対効果のバランスがとれた平屋を完成させましょう。

コラボハウスでは、専任の設計士が希望の暮らしをヒアリングしながら、理想の平屋を建てるためのプランをご提案しています。専門家と直接話せる無料相談会も随時開催中ですので、お気軽にお申し込みください。

新築の平屋での失敗に関するよくある質問

「日当たりが悪い」平屋になってしまう原因は?

採光計画を立てる際に、隣家や塀・樹木の位置を考慮していないことが多いです。

中庭やハイサイドライト(高窓)を設けると、明るさを確保しやすくなります。

平屋で「風通しが悪い」と感じる原因は?

風の通り道を考慮せず窓を配置してしまうケースです。

南北に窓を設け、対角線上に風が抜けるような設計を意識しましょう。

「プライバシー確保」で注意すべき点は?

通りに面した窓配置や、庭と隣家の距離に注意が必要です。

L字・コの字型の平屋や中庭のある間取りにすることで、視線を遮りながら開放感を保てます。

平屋で「防犯面」で気をつけることは?

すべての部屋が地面に近いので、窓の防犯対策は必須です。

シャッター・防犯ガラス・人感ライトを設けることで安心感が高まります。

平屋で「光熱費が高い」と感じるのはなぜ?

屋根面積が広いため、夏は熱がこもりやすく、冬は熱が逃げやすいことが原因です。

断熱材の性能や庇(ひさし)の設計を工夫することで快適に保てます。

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