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中庭のある2階建て住宅の間取りポイント|施工事例とともに注意点を解説

家づくり

2025.09.07

中庭のある2階建て住宅の間取りポイント|施工事例とともに注意点を解説

都市部や住宅が密集した地域でも、光や風をうまく取り込み、開放感のある住まいを叶えられるのが中庭付きの住宅です。外部からの視線を遮りつつ、安心して過ごせる中庭付き2階建て住宅に憧れている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、中庭のある2階建て住宅の施工事例やメリット・デメリット、設計時の注意点などを解説します。新築・リフォームを計画中の方や、中庭を活かした住まいに関心のある方はぜひ参考にしてください。

中庭がある2階建て住宅とは

中庭がある2階建て住宅とは

外壁や塀で囲まれた中庭は、外からの視線を遮りつつ、開放感も味わえるプライバシー性の高い屋外スペースです。中庭のある2階建て住宅では、コの字型・ロの字型・L字型の3つの間取りが多く採用され、いずれもデザイン性と機能性に優れています。中庭を取り入れることで、自然と調和した心地良い住まいを実現できるでしょう。

敷地面積の目安

中庭をつくるために必要な敷地面積は、希望する中庭の広さや住宅の間取り、地域ごとの建築制限などによって異なります。30坪以上の敷地があれば、中庭付きの2階建て住宅を計画しやすいでしょう。

敷地にゆとりがあるほど開放感や採光・通風などのメリットを十分に引き出しやすくなるため、できるだけ広めの土地を確保するのが望ましいです。

中庭のある2階建て住宅の施工事例

ここでは、中庭のある2階建て住宅の実例を3つ紹介します。プライバシーを確保しながらも、開放感や暮らしやすさを高める工夫に注目してみましょう。

カーテンいらず!真っ白な箱の家

カーテンいらず!真っ白な箱の家の内観

都市の住宅街に佇む、シンプルな白い箱型の住宅です。人通りが多い側の開口部を最小限に抑え、中庭に面した側に大きな窓を配置しました。外からの視線を気にせず、カーテンなしでも快適に過ごせる開放的な空間を実現しています。玄関から直接中庭へとつながる動線となっている点もポイントです。

中庭から差し込む光と風が家族の集うリビングを満たし、延床面積30坪未満でありながら、奥行きと広がりを感じられる住まいとなっています。

カーテンいらず!真っ白な箱の家の施工事例を見る

階段越しの中庭が美しい家

階段越しの中庭が美しい家の内観

人通りの多い通りから、視線を遮る閉鎖的な外観デザインを採用した住宅です。屋内は中庭をコの字型に囲む間取りで、開放感とプライバシーを両立しました。吹き抜けの高窓から差し込む光は、奥の部屋までやさしく届きます。

スケルトン階段越しに中庭を眺められるソファは、この家の特等席となっています。タイルを敷いたアウトドアリビングも備え、くつろぎの時間を過ごせる空間です。

階段越しの中庭が美しい家の施工事例を見る

家中が見渡せる中庭のある家

家中が見渡せる中庭のある家の内観

中庭のウッドデッキが住まい全体をつなぎ、各部屋を自由に行き来できる回遊性の高い間取りの住宅です。中庭と和室、リビング、ダイニングが一続きになっており、どの場所からでも外の景色を楽しめます。

キッチンに面したカウンターには畳を敷き、料理をしながら家族がくつろげるスペースとして活用しています。開放感とぬくもりが共存する、居心地の良い住空間です。

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中庭のある家のメリット

中庭のある家では採光や通風を確保しながら、快適でプライバシー性の高い空間を実現できます。ここでは、中庭のある家のメリットを見ていきましょう。

採光・通風を確保しやすい

中庭を設けることで建物の内側にも窓を配置でき、周囲からの視線を遮りながら、自然光や風を室内に取り込むことが可能です。特に、住宅が密集した地域や狭小地など採光・通風を確保しにくい環境でも、明るく風通しの良い快適な空間づくりを実現できます。

屋外と一体感のある空間を演出できる

中庭を設けることで室内から屋外へと視線が伸び、実際の面積以上の広がりや開放感を味わえます。中庭にウッドデッキを敷いて室内の床と高さを揃えれば、屋外空間もリビング感覚でくつろげる多目的スペースとしても活用可能です。

プライバシー性の高い屋外空間をつくれる

中庭は形状によって特徴が異なるものの、建物の壁で囲う構造のため、一般的な庭よりもプライバシーを確保しやすい点が魅力です。なかでも、ロの字型は四方を建物で囲むことで外部からの視線を遮り、安心感のあるプライベート空間が叶います。さらに、中庭の存在は防犯性の向上にも役立ちます。

多用途に活用できる

中庭は、外部から遮られたプライベート空間としてさまざまな使い方が可能です。子どもやペットの遊び場、ガーデニングスペース、くつろぎの休憩スペース、アウトドアリビングなど、多用途に活用できるでしょう。あらかじめ中庭の使い方をイメージしておくことで、水道や照明など必要な設備も計画的に整えられます。

中庭のある家のデメリット

中庭のある家は魅力的ですが、建築コストやメンテナンスの手間など検討すべき点もあるため注意が必要です。ここでは、中庭のある家のデメリットを解説します。

建築コストが高くなる

中庭は建物の壁で囲む形になるため外壁の面積が大きくなりがちで、それに伴い建築費用が高くなる傾向があります。また、中庭を設けることで建物の形状が複雑になり、設計や施工にかかる手間が増えることも費用が高くなる要因です。

メンテナンスの手間がかかる

中庭は壁で囲まれているため風が通る際にゴミや落ち葉が入り込み、溜まりやすいというデメリットがあります。また、植栽がある場合は定期的な手入れが必要となり、排水溝の詰まりを防ぐための掃除も欠かせません。美しい景観を保つには、日々のメンテナンスが重要です。

断熱性能が下がりやすい

中庭を設けると窓の数が増え、外気の影響を受けやすくなります。特に景観や開放感を重視して大きな窓にすると断熱性能が下がり、夏は暑く冬は寒さを感じやすくなるでしょう。そのため冷暖房の効率が落ち、光熱費が高くなることもあります。

生活動線が長くなる

中庭を住まいの中心に配置すると、部屋間の移動距離が伸びて生活動線が長くなり、不便に感じることがあります。家事動線が悪くなると、作業時間が増えて身体的な負担やストレスが生じる可能性があるため、設計時には注意が必要です。

2階建て住宅に中庭をつくる場合の注意点

ここからは、2階建て住宅に中庭を設ける際のポイントを解説します。動線設計やメンテナンス計画など、注意すべき点を詳しくみていきましょう。

室内の動線を考慮して設計する

中庭を家の中心に配置すると、部屋同士の距離が長くなり、移動に時間がかかることがあります。特に朝の準備や家事の際に動線が非効率になり、使い勝手が悪く感じることもあるでしょう。改善するには、中庭を通り抜けられる設計にし、スムーズな動線を確保するのがおすすめです。

適切なメンテナンス計画を立てる

中庭は景観を楽しむ場所でもあるため、清潔に保つにはこまめな清掃や定期的なメンテナンスが欠かせません。建物の形状や風向きによっては、ゴミや落ち葉が吹き込んで溜まることもあります。汚れや傷み、補修が必要な部分が見つかったら、早めに対処することが重要です。また、排水溝の詰まりを防ぐために、定期的な点検と掃除も忘れずに行いましょう。

敷地に合わせて中庭を配置する

中庭や窓の設置方角、位置によって、室内に取り込める自然光の量や質が大きく変わります。また、中庭の場所によっては周囲からの見え方や建物の外観イメージも左右されるため、デザイン面だけでなく採光・通風、プライバシーの確保も十分配慮することが重要です。

断熱対策を考慮する

中庭を設ける際、開放感や明るさを重視して大きな窓を取り入れることがありますが、一般的な窓だと外気の影響を受けやすくなるのが難点です。室内の断熱性が低下すると、夏は暑く、冬は寒くなる傾向にあります。そのため、断熱性の高い窓の採用や床暖房の設置、全館空調の導入、高性能断熱材の活用など、快適な住環境を保つための工夫が必要です。

2階建て住宅にも中庭を採用して心地よい家づくりを実現しよう

2階建て住宅にも中庭を採用して心地よい家づくりを実現しよう

2階建て住宅に中庭を取り入れることで、採光や通風を確保しつつプライバシーも守れる心地良い暮らしが実現します。本記事で紹介した家づくりのポイントも参考に、家族が快適に過ごせる住空間を目指しましょう。

コラボハウスではお客さまのライフスタイルを丁寧にヒアリングし、理想の暮らしを形にするお手伝いをしています。設計士による無料相談会も開催していますので、土地探しや資金計画などもお気軽にご相談ください。

中庭や2階建てに関連するその他の情報は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

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