コラム
【事例付き】ビルトインガレージのある平屋を建てる際の予算やポイント
家づくり
2025.09.08

車好きにとって憧れのビルトインガレージを、平屋に取り入れたいと思っている方もいるでしょう。ビルトインガレージを平屋に設置する場合は、利点だけでなく予算や施工時の注意点などを事前に調べておく必要があります。
この記事では、平屋にビルトインガレージを作る際の予算目安やメリット・デメリット、施工時のポイント、おしゃれな施工事例を紹介します。ビルトインガレージ付きの平屋を検討中の方や、予算目安を知りたい方はぜひ参考にしてください。
平屋でビルトインガレージをつくる場合の予算目安
ビルトインガレージ付き平屋の建築費は、坪単価50万〜80万円程度が目安です。建物と一体化しているため単体の費用を算出するのは難しいですが、駐車スペース1台分(約4〜5坪)で200万〜400万円ほどかかると理解しておきましょう。
また、ビルドインガレージの予算は必要な台数や車の出入りのしやすさ、収納・趣味の空間としての利用方法によっても変動します。たとえば、40坪のビルトインガレージ付き平屋を建築する場合は、2,000万〜3,200万円程度の予算を見ておくと安心です。
平屋にビルトインガレージをつくるメリット
平屋にビルトインガレージを取り入れれば、さまざまなメリットを得られます。ここでは、平屋にビルトインガレージを設ける主なメリットを紹介します。
車を守れる
ビルトインガレージは屋内空間のため、雨や風、強い紫外線から車を守ることが可能です。塗装の劣化や汚れを防ぎ、美しい状態を保てます。さらにシャッターを閉めておけば、車へのいたずらや盗難のリスクも軽減できます。いつでも安心して車を保管できることで、所有者にとって心理的な安心感を得られるでしょう。
外観のデザイン性が高まる
平屋はシンプルな形状ゆえに外観デザインが単調になりがちですが、ビルトインガレージを導入すれば印象を大きく変えられます。特に、建物全体をL字型にしたり、屋根を片流れ屋根にしたりと形状に変化を加えることで、より個性的で洗練された外観を実現できます。
ガレージシャッターの色や素材にこだわれば、外観自体にもアクセントを加えられ、平屋の持つスタイリッシュな魅力を最大限に引き出せるでしょう。
悪天候時でも濡れずに乗り降りが可能
平屋にビルトインガレージをつくると、生活利便性が向上します。屋根が付いたガレージ内で車の乗り降りができるため、天気の悪い日でも人や荷物が濡れずに済みます。設計段階でガレージから直接室内に入れる動線をつくれば、さらに便利です。ガレージ自体の広さに余裕があれば、車の出し入れもしやすくなるでしょう。
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平屋にビルトインガレージをつくるデメリット
平屋のビルトインガレージにはデメリットもあります。ここからは、平屋にビルトインガレージをつくるデメリットを解説します。
音・ニオイが気になる
ビルトインガレージのデメリットは、音やニオイが発生しやすいことです。ガレージは密閉性が高く、換気が不十分だと排気ガスがこもってニオイが室内まで侵入する可能性があります。また、エンジン音やシャッターの作動音は室内に響くだけでなく、近隣への騒音トラブルにつながる恐れもあります。快適に利用するためには、換気計画や防音対策を十分に検討することが重要です。
居住スペースが狭くなる
平屋にビルトインガレージを設けると、居住スペースが狭くなり生活がしにくくなる可能性があります。平屋は建物がすべて1階に集約されるため、敷地が狭いとガレージの割合が高くなり、必要な部屋数や収納スペースが確保できなくなるおそれがあります。
事前に家族構成やライフスタイルを考慮し、居住スペースとのバランスを取って検討することが大切です。
建築費が割高になる
平屋にビルトインガレージを設けると、建築費が高くなりがちです。一般的な木造住宅では、開口部が大きくなるビルトインガレージの設置が難しく、建物の構造を強化する必要があります。
ガレージ部分に採用する壁の強度を高めたり、専用部材を導入したりすることで、通常の住宅に比べて費用が割高になります。予算のなかで理想の住宅を建築するためには、コスト面も踏まえた計画が重要です。
平屋でビルトインガレージをつくる際のポイント
平屋にビルトインガレージをつくる際は、デザイン性だけでなく暮らしやすさも重視することが大切です。ここでは、平屋にビルドインガレージをつくる際のポイントを紹介します。
長期的な観点で広さを決める
ビルトインガレージの広さを決める際は、現在の車のサイズや台数だけでなく、長期的な観点を持つことが重要です。
ライフスタイルの変化や家族構成によって、将来的に買い替える車のサイズが大きくなる、あるいは台数が増えるといった可能性があります。将来を見据えて、あらかじめ余裕を持った広さを確保しておくと安心です。
動線を考慮した間取りにする
平屋にビルトインガレージを設ける際は、生活動線を意識した間取り設計が必要です。ガレージから室内への移動がスムーズだと、荷物の運搬や日常の出入りを快適に行えます。
たとえば、ガレージとシューズインクローク、パントリー、リビングを直結させる動線を設けることで、使い勝手が向上します。動線を工夫することで、ガレージの利便性を最大限に活かした住まいを実現できるでしょう。
居住スペースを確保したうえで間取りを決める
平屋にビルトインガレージをつくる際は、居住スペースと駐車スペースのバランスを考慮して設計するのが重要です。車2台分のガレージを確保する場合、居住空間が狭くなる可能性があります。
快適な室内環境を維持しつつ、車の乗り降りや荷物の出し入れをスムーズに行える広さを確保しましょう。家族のライフスタイルや将来的なプランを十分に考慮して、納得のいく間取りを計画してください。
平屋のメリットとデメリット建築時に押さえておきたいポイントまとめ
平屋住宅の間取り決め人数別の目安や設計時の注意点をポイント解説
おしゃれなビルトインガレージの平屋住宅の施工事例
ビルトインガレージのある平屋をつくりたい場合は、事前に施工事例をチェックしておくことで、どのような雰囲気の空間になるのか具体的にイメージできます。
おしゃれなビルトインガレージの平屋住宅の施工事例を3つ紹介しますので、参考にしてください。
“庭”と“間”を愉しむコの字の家
まるで海外のホテルのように心から寛げる、ガレージ付き平屋の施工事例です。ガレージ付きでありながら、居住空間の快適性と利便性を高める設計が光ります。水回りとクローゼットを直線的に配置したことで、家事動線を効率化できる間取りに仕上がりました。
リビングは庭に囲まれ、開放感あふれる空間を提供しています。間取りの工夫によって、余裕のあるラグジュアリーなガレージ付き平屋を実現できています。
暮らしも遊びも楽しむ新居浜ベース
愛車のバイクと趣味を心ゆくまで満喫できる平屋の事例です。ガレージ横には裁縫が趣味の奥様のためにワークスペースを設置し、玄関からも直接出入りできる便利な動線を確保しました。
一見するとガレージが主役に見えますが、食器や雑貨を美しく見せる造作棚や、ペットのためのドッグランスペース、実験用シンクなど、遊び心と快適性が調和しています。
車椅子でかっこよく暮らす家
ガレージと居住空間が一体化した平屋住宅の事例です。愛車を保管できる広さに加え、趣味やくつろぎのスペースも備えています。外観はスタイリッシュで武骨さがなく、段差の少ないフラットなつくりによって車椅子でも移動がスムーズです。随所に工夫を凝らした家ですが、デザインと機能性が違和感なくナチュラルに両立しています。
ビルトインガレージのある平屋住宅で趣味を満喫する空間をつくろう
ビルトインガレージのある平屋は、車の台数や用途によって予算が大きく変動します。メリットとデメリットを理解し、ライフスタイルや将来を見据えた間取りを採用すると安心です。
コラボハウスでは、営業を通さず家づくりの要望を直接設計士に伝えられるため、理想の平屋住宅を実現できます。まずは無料相談から、お気軽にご利用ください。
ビルトインガレージや平屋に関連するその他の情報は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
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