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スキップフロアとは?メリット・デメリットや
活用方法を徹底解説

家づくり

2025.08.18

スキップフロアとは?メリット・デメリットや活用方法を徹底解説

注文住宅の間取りを決める際、スキップフロアを活用した開放感のある間取りにしたいと考える方もいるでしょう。段差を活用した独特の間取りは空間を有効に使える反面、採用時にはいくつか注意点もあります。

本記事では、スキップフロアのメリット・デメリットやおすすめの活用方法、実際の施工事例まで詳しく紹介します。家づくりを検討中の方や、スキップフロアに興味のある方にとって役立つ情報が満載です。ぜひ最後まで読み進めて、理想的な間取り選びの参考にしてください。

スキップフロアとは

スキップフロアとは

スキップフロアとは、建物の階層の途中に床を設け、同じフロアで高さの異なる空間をつくる間取りのことです。一般的には階段の途中に配置され、書斎や収納などさまざまな用途で活用されます。限られた敷地面積でも縦の空間を有効活用できるため、空間に広がりと変化が生まれます。開放感や奥行きを感じられる住まいが実現しやすくなるため、空間に変化を持たせたい方に適した設計手法です。

スキップフロアのメリット

スキップフロアには、限られたスペースを立体的に使えるなど多くの魅力があります。視覚的な広がりや収納力アップ、コミュニケーションの促進も実現可能です。以下で具体的なメリットをわかりやすく紹介します。

​​​​空間が広くなり有効活用できる

スキップフロアのメリットの一つは、一般的な2階建て住宅における1階・2階にプラスして、新たな床面積がつくれることです。空間を立体的に活用した設計によって間取りの自由度が高まり、暮らしに合わせたレイアウトが可能になります。一定条件を満たせば容積率に含まれず、法的に定められた延床面積以上の床を確保できる点も大きな利点です。

段差部分を収納にできる

スキップフロアは、収納力を高める点でも優れています。スキップフロアを設けると室内に段差が生まれ、階段下や床下を有効利用した効率的な収納が実現可能です。日用品や季節ものなどをすっきりと片付けられます。収納が増えると居住空間に物が散らかりにくくなり、より広々と快適に過ごせるでしょう。

家族間のコミュニケーションが増える

スキップフロアは、壁やドアを使って空間を完全に仕切らないため、異なるフロアにいても家族の気配を感じやすい間取りが特徴です。上下階にいても互いの存在を認識しやすく、自然と会話が生まれやすくなります。家族それぞれが自分の時間を過ごしながらも、気配を感じ合うことで会話が増え、絆を育みやすいのも魅力です。

スキップフロアのデメリット

スキップフロアのデメリット

スキップフロアは魅力的な空間を生み出せる一方で、注意すべき点もあります。以下で、スキップフロアの代表的なデメリットをわかりやすく解説します。

バリアフリーではなくなる

スキップフロアのデメリットの一つは、バリアフリーの間取りがつくれなくなる点です。通常の住宅のように段差のないフラットな床ではなく、室内に半階ずつの段差が生まれるため、移動の際には注意が必要です。特に、高齢者や小さな子どもがいる家庭では、転倒のリスクが高まる可能性があります。安全性を確保するには、段差の高さを抑える、手すりを設けるなどの工夫が必要です。

空調効率が下がる

スキップフロアは壁やドアで空間が仕切られていないため、冷暖房の風が広範囲に広がり、空調効率が下がってしまう可能性があります。快適な室温を維持するためには、設定温度を極端にしたり、運転時間を長くしたりする必要が出てくるため、光熱費がかさみやすくなる点がデメリットです。断熱性の高い設備やシーリングファンの設置を検討する必要があります。

設計の難易度が高い

スキップフロアは一般的な住宅より構造が複雑なため、設計の難易度が高くなります。工務店によっては対応できない場合もあり、依頼先の選定に注意が必要です。また、施工にも高い技術が求められ、職人の腕によって仕上がりに差が出る可能性もあります。理想のスキップフロアを実現するには、スキップフロアの施工実績が豊富な建築会社や、経験豊富な設計士、職人を選ぶことが重要です。

スキップフロアの活用方法

スキップフロアは空間に変化をつけるだけでなく、使い方次第で暮らしをもっと豊かにできます。キッズスペースや書斎、収納、セカンドリビングなど、目的に応じた多彩な活用が可能です。以下では、スキップフロアの具体的な活用方法について紹介していきます。

キッズスペース

キッズスペースとは、子どもが遊んだり学んだりできる専用のスペースです。スキップフロアに設ける場合は、リビング近くなど目が届きやすい場所に配置し、段差をつけすぎないようにするのがポイントです。段差を低めに設定することで、小さな子どもでも上り下りがしやすく安全に使えます。

ワークスペース・書斎

スキップフロアは、集中したいときにぴったりのワークスペースや書斎としても活用できます。スキップフロアに設ければ、家族の気配を感じながらも程よい距離感とプライバシー空間を確保できるでしょう。少し高さを変えるだけで緩やかな区切りが生まれ、作業に集中しやすい環境をつくれます。

収納スペース

スキップフロアの段差部分を活かして、効率的な収納スペースをつくることも可能です。床下収納のように引き出しを設けたり、オープン棚にしたりすることで、使用頻度の高い物をさっと取り出せる利便性があります。完全には隠せないため、見せる収納としてデザイン性にも配慮しましょう。

セカンドリビング

セカンドリビングは、メインのリビングとは別に設けるくつろぎのスペースです。スキップフロアを活用してラグやソファ、テレビを配置すれば、家族とテレビの好みが分かれる場合にも便利に使えます。家族が集まる場所とは別に、よりパーソナルなリラックス空間で過ごしたい場合に最適な活用法です。

読書スペース

読書スペースとは、本を静かに楽しむための専用空間です。スキップフロアに本棚を設置し、家族それぞれの好きな本を並べれば、自宅に小さな図書館が誕生します。家族の会話やコミュニケーションのきっかけにもなるでしょう。集中して本の世界に没頭したいなら、ソファを設置するのもおすすめです。

家族のギャラリー

家族のギャラリーは、子どもの作品や家族写真などを飾る展示スペースです。イベントや季節に合わせて飾り付けを変えれば、見て楽しめる空間になるだけでなく、家の中に常に新鮮な表情が生まれるでしょう。スキップフロアを活用すれば、限られたスペースでも手軽に設置できます。

スキップフロアを採用した家の施工事例

スキップフロアを採用した家をつくる場合、実際にどのような空間や暮らしを実現できるのか、イメージがわかない方もいるかもしれません。ここでは、実際にスキップフロアを取り入れた魅力的な2つの施工事例を紹介します。

くじらが住む石壁の平屋

くじらが住む石壁の平屋の内観

田園に溶け込む石壁の平屋に、空へ伸びるような空間を取り入れたスキップフロアの施工事例です。アイアン手すりの階段を上がると、子ども達が安心して過ごせる欄干付きのキッズスペースがあります。上下に分かれたフロアは利便性だけでなく、遊び心と冒険心をくすぐる立体的な構造が魅力的です。上部の壁にはクジラのステッカーが貼られ、涼やかな風と開放感を引き立てます。

くじらが住む石壁の平屋の施工事例を見る

バス停が目の前の家

バス停が目の前の家の内観

わずか23坪の土地に立つ二世帯住宅ですが、不思議なほど狭さを感じさせない豊かな空間が広がっています。その秘密は、巧みに取り入れられたロフトやスキップフロアの存在です。空間に立体感と奥行きを与えることで、限られた敷地の不利な条件を克服しています。段差には踏み台が寄り添い、動線も滑らかです。各フロアは程よくつながりつつも、それぞれのプライベートな居場所を大切にしています。

バス停が目の前の家の施工事例を見る

スキップフロアを採用して利便性も考慮したおしゃれな間取りをつくろう

スキップフロアを設けることで、空間を広く活用できるようになり、収納スペースを増やしたり、家族間のコミュニケーションが取りやすくなったりします。設計の難易度が高いため、スキップフロアを採用した家づくりは経験と実績が豊富な建築会社に相談しましょう。

コラボハウスでは、施主様の希望を設計士に直接伝えられるため、ライフスタイルに合った間取りを形にしやすくなっています。無料相談を承っていますので、お気軽にご利用ください。