コラム
【実例付き】2階建てでつくる3LDKの間取り
後悔しない家づくりのポイント
家づくり
2025.07.21

これから家づくりを始める方の中には、2階建て3LDKの間取りを検討している方も多いでしょう。2階建ての3LDKは一般的な広さでつくりやすい間取りのため、必要な部屋数を確保することが可能です。
この記事では、3LDKの間取りに必要な家の広さや費用相場、施工事例などを紹介します。失敗しがちなポイントと対策についても解説しているので、3LDKの家を建てたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
2階建て3LDKの間取りの特徴
3LDKとは、リビング・ダイニング・キッチンのLDKに加え、3つの居室を設けた間取りを指します。居室とは、家族が生活するために使う部屋のことです。
2階建て3LDKの場合、主寝室のほかに2つの居室を確保できます。3LDKは間取りの自由度が高く、居住スペースの広さを部屋ごとに調整しやすいことが特徴です。
2階建て3LDKの間取りが適した家族構成
2階建て3LDKは、ファミリー層に人気の高い間取りの一つです。夫婦2人暮らしや、子どもが1〜2人の3〜4人家族に適しています。
夫婦2人で暮らす場合は1部屋を主寝室にし、2部屋はそれぞれの書斎や趣味のスペースとして活用できるでしょう。子どもがいる3〜4人家族であれば、夫婦の寝室と、子ども部屋を2つ配置した間取りにすることが可能です。
2階建て3LDKの間取り実例3選
2階建て3LDKの間取りは人気が高く、実例も豊富です。ここでは、コラボハウスで建築した施工事例を3つ紹介しますので、間取りやテイストを考える際の参考にしてください。
【2階建て3LDK】ムーミンと暮らす三角屋根の青い家
ムーミンの物語に登場しそうな鮮やかなブルーの外壁が目を惹く、かわいらしい北欧テイストの住宅です。リビング横の仕切れる和室は、子どもの遊び場や来客スペースとしてオールマイティに使えます。3LDKの限られた空間の中に書斎を設けるなど、プライバシーもしっかり確保した間取りとなっています。
【2階建て3LDK】ムーミンと暮らす三角屋根の青い家の施工事例を見る
【2階建て3LDK】“私”の色が見つかる、きいろいドアの家
黄色いドアと青い壁のコントラストがおしゃれな店舗併用住宅です。LDKを2階に設置した間取りは、明るく見晴らしがいいだけでなく、プライバシーの面でも安心です。店舗の横に設けたデッキコートや2階のバルコニーでは、住宅街を抜ける心地よい空気を存分に感じられます。
【2階建て3LDK】“私”の色が見つかる、きいろいドアの家の施工事例を見る
【2階建て3LDK】ハナミズキとともに暮らす四角い家
2階のLDKからシンボルツリーのハナミズキを眺められる、安らぎを感じる設計が魅力の住宅です。LDKの段差は、奥行きが生まれることで部屋全体を広く見せる効果があります。奥には畳スペースを設け、腰掛けたり寝転んだりできるリラックススペースとしても活用可能です。石壁や木目の天井が外の植栽とマッチし、自然な雰囲気をつくり出しています。
【2階建て3LDK】ハナミズキとともに暮らす四角い家の施工事例を見る
2階建て3LDKの間取りに必要な広さ・費用相場
家づくりの際に検討する要素として、広さや費用の目安を把握しておくことが大切です。2階建て3LDKの間取りの場合、どの程度の広さが必要で、費用はどのくらいかかるのか、以下でそれぞれ解説していきます。
広さの目安
先述のとおり、3LDKは3〜4人家族に適した間取りです。家族3〜4人で暮らすために十分な広さは、「誘導居住面積水準」の算定式を参考に計算すると、都市居住型で75〜95㎡、一般型で100〜125㎡となります。坪数に換算すると、3LDKの間取りは23〜38坪程度が適切な広さといえるでしょう。
※参考:住生活基本計画における居住面積水準 |厚生労働省
費用相場
一般的な木造住宅の建築費の坪単価は、60万〜80万円程度といわれています。例えば、坪単価80万円で延床面積30坪の家を建てる場合、建築費は2,400万円が相場です。ただし、坪単価に含まれるのは建物本体の費用のみであり、付帯工事や諸経費などは含まれていないため、全体のコストはもう少し高くなる点に注意しましょう。
2階建て3LDKの間取りの失敗例・対策
2階建て3LDKの間取りは多数実例がある一方で、いくつか注意点もあります。ここでは、3LDKの失敗例とともに対策を紹介するので、間取りを決める際の参考にしてください。
部屋数が足りなくなった
家を建ててからしばらくして家族が増えると、部屋数が足りなくなる可能性があります。建築時は夫婦と子ども1人の3人家族だったものの、子どもが増えたり親と同居したりすることになった際に、部屋が足りなくなるケースが多いです。また、リモートワークへの転換など、ライフスタイルの変化によって部屋が多く必要になるケースも考えられます。
対策:部屋数を増やせるように間取りを工夫する
設計する際は、将来ライフスタイルが変化する可能性を考慮し、可変性の高い間取りにするのがおすすめです。例えば、広めの洋室を1部屋用意しておき、後からリフォームで壁をつけられるよう、下地に補強材を入れておく方法などがあります。あらかじめ部屋に引き戸をつけて、将来的に仕切れるようにしておくのもよいでしょう。
部屋を使わなくなった
子どもが成長して進学や就職をするために家を出ると、これまで使っていた子ども部屋の用途がなくなります。新築してから20年もすれば部屋を持て余す可能性があるため、将来どのように使うかを考えた間取り設計が大切です。
対策:余った部屋を転用して活用する
使わなくなった部屋は、収納や趣味部屋、書斎、洗濯物を干す部屋など多用途に転用できます。南向きで日当たりのいい部屋であれば、洗濯物を干したりアイロンがけをしたりする部屋として使えるでしょう。北側の部屋であれば収納や書斎にするなど、部屋の位置や広さによって多様に活用できます。
来客時に対応できない
3~4人家族で3LDKの間取りの場合、家族の部屋は確保できるものの、来客時の対応が難しいことがネックとなります。特に、両親や親戚が遠方に住んでいる場合は、子どもの成長を見るために家に遊びに来る機会も多いため、来客用のスペースがあると便利です。
対策:来客時のみリビング畳コーナーをゲストルームにする
来客のために部屋数を増やすのが難しい場合は、リビングの一角に畳コーナーを設けるのがおすすめです。普段はくつろぎスペースとして活用し、来客時にはゲストの寝室として使えば無駄がありません。ゲストのプライバシーを確保できるよう、引き戸やロールスクリーンなどで仕切れるようにしておくとよいでしょう。
空調が効きづらい
3LDKの間取りでは寝室や居室を2階にまとめ、1階を広々としたリビングにすることが多い傾向です。開放感を演出するため、吹き抜けを採用することもあるでしょう。広い空間は部屋が明るい印象になる一方で、空調が効きづらく、暑さや寒さを感じやすくなります。
対策:断熱材・空調設備を工夫する
広い空間でも、夏は涼しく冬は暖かく過ごしたい場合、窓の性能や家全体の断熱性を高めたり、床暖房を入れたりすることが効果的です。特に、家の断熱性や気密性を高めることで、室内が外気の影響を受けにくくなるため、空調も効きやすくなります。また、断熱性・気密性の高い家では無駄なエネルギーを消費しなくて済むため、電気代も削減できるでしょう。
プライバシーを確保しづらい
玄関とリビングの距離が近い設計の場合、玄関から室内が丸見えになってしまい、来客時にプライバシーを確保しにくくなります。玄関から家の中が見えると、防犯の面でも心配です。また、3LDKの間取りで2人の子ども部屋が1つしかない場合、成長とともに個別の部屋を欲しがることもあるでしょう。
対策:玄関とリビングの間に扉を設ける/予備の部屋を用意しておく
プライバシーを確保するには、玄関とリビングの間に扉を設け、中が見えないような工夫が必要です。子ども部屋に関しては、予算が許すのであれば1部屋多めにつくっておくのが理想です。子どもが小さいうちは家事室や書斎として活用しつつ、成長に合わせて徐々に子ども部屋へシフトしていくと無駄がありません。
家事効率が悪い
2階建て3LDKの間取りを考える際は、家事動線を考慮して設計しましょう。例えば、洗面所とキッチンが離れていると洗濯と料理を同時進行できず、非効率的です。また、洗濯機がある場所と洗濯物を干す場所が離れていると、毎回洗濯物を干すのに時間がかかってしまいます。
対策:水回りをまとめる
子どもがいる家庭では、特に料理、洗濯、掃除などの家事で忙しい毎日を送ることになります。家事負担をできるだけ軽減するためには、水回りを1カ所にまとめ、料理をしながら洗濯機を回すなど、効率的に動ける間取りを検討しましょう。また、洗濯については「洗う、干す、たたむ、しまう」の一連の作業を1カ所で完結できるランドリールームをつくると、日々のストレスを軽減できます。
家族が快適に暮らせる3LDKの間取りづくりを工夫しよう
2階建て3LDKの間取りは、4人家族でも十分快適に暮らせる間取りです。複数の事例を参考にしながら、10年先・20年先の暮らしのことも考えたうえで自分たちの家族にぴったりの間取りを実現しましょう。
コラボハウスでも、3LDKの間取りの施工事例を豊富に用意しています。カタログにはホームページに載っていない事例も多数載せているので、新築マイホームを検討中の方は、カタログからチェックしてみてください。
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