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パントリーの間取り活用法!
適切な広さや収納アイデアとは

家づくり

2025.07.14

パントリーの間取り活用法!適切な広さや収納アイデアとは

キッチン周りの収納スペースが足りず、食材や調理器具の置き場所に困るケースがあります。パントリーを取り入れたいものの、適切な広さや収納方法がわからず悩んでいる方は多いかもしれません。

本記事では、パントリーのメリットや便利な収納アイデアなどを詳しく解説します。これから家づくりやリフォームを検討している方、使いやすいキッチン収納を実現したいと考えている方は、ぜひ快適なキッチン空間づくりの参考にしてください。

パントリーとは

パントリーとは

パントリーとは、キッチン周辺に設けた収納スペースのことです。食品庫や食器室とも呼ばれ、常温で保存できる食料品や調味料、飲料、さらには普段使わない食器やキッチン用品などを整理・収納する場所として活用されます。

パントリーがあることで調理の動線がスムーズになり、キッチンをすっきり保つことが可能です。サイズや配置は住み方や家族構成に応じて柔軟に設計でき、使い勝手の良さが重視されます。

広さの目安

パントリーの広さは一般的に1畳以上が目安ですが、実際には家族構成や収納したい物の種類、キッチン全体のスペースなどによって最適な広さは異なります。調味料や食料品だけでなく、キッチン家電や日用品なども収納する場合は、より広めに確保すると安心です。余裕を持った設計にすることで収納力が高まるだけでなく、見やすさや取り出しやすさも向上します。

パントリーの間取りタイプ

ここでは、パントリーの間取りタイプを3つ紹介します。

壁付けタイプ

壁付けタイプのパントリーは、キッチンの壁面を利用して設ける収納スタイルです。床面積を大きく取らずに設置できるため、スペースに余裕がない場合や間取りに制限がある住宅でも取り入れやすいでしょう。ただし、収納力は限られるため、用途を明確にして使う必要があります。

ウォークインタイプ

ウォークインタイプは、人が中に入って物を出し入れできる収納スペースです。キッチンの横や背面、玄関付近などに配置されることが多く、収納量の多さが魅力です。
食料品や日用品をまとめて保管できる一方で、広さを確保する必要があり、湿気がこもりやすいため換気や調湿などの対策が欠かせません。

ウォークスルータイプ

ウォークスルータイプは出入口が2か所以上あり、人が通り抜けられる構造の収納です。キッチンと洗面所、玄関などをつなぐように設置することが多く、家事動線の効率が大きく向上します。
スペースに余裕があればどこでも設置可能なうえ、通気性がよく湿気がこもりにくいのが特長です。

パントリーのメリット

パントリーはキッチンまわりの収納力を高め、空間をすっきり保つのに役立ちます。ここでは、パントリーを設けることで得られる主なメリットを紹介します。

キッチンの美観を保てる

パントリーを活用すれば、食材や日用品を別の場所に収納できるため、キッチンに置く物を減らすことが可能です。キッチンがよく見える間取りでは、物が多いと雑然とした印象になるので注意が必要です。パントリーがあれば、すっきりとした空間を保てます。

食料品や日用品、非常食等をストックできる

パントリーがあれば、食料品などをまとめ買いしても十分にストックでき、買い物の頻度を減らすことが可能です。また、非常食や水などの備蓄にも活用できるため、万が一の災害時にも備えられます。

一か所にまとめて収納できるため管理しやすい

ストックしている物を一か所でまとめて管理できるため、在庫を把握しやすくなります。賞味期限や在庫数の確認もスムーズに行えることで、買い物前の準備が短縮できるでしょう。また、無駄な購入や買い忘れを防げるなど、効率の良いストック管理が叶います。

快適なパントリーの収納アイデア

パントリーを使いやすく保つには、収納方法が重要です。ここでは、整理整頓の工夫やアイデアを紹介し、日々をより快適に暮らすためのポイントを解説します。

可動式の棚・キャスター付き収納を活用する

パントリーには多くの物を収納するため、使う頻度に合わせて整理や入れ替えが必要になることがあります。可動棚を採用すれば高さの調整が可能になり、物の出し入れもスムーズになるでしょう。また、床近くに置く物はキャスター付きの収納を利用すると、取り出しやすさが格段に向上します。

見せる収納・隠す収納をつくる

見せる収納と隠す収納を上手に組み合わせると、美しさと機能性の両方を両立できます。パッケージが美しい食品やおしゃれな調理器具は見える場所に置き、インテリアとして楽しむのもおすすめです。
一方、生活感の出やすいアイテムや大量のストックは、カーテンやロールスクリーン、引き出し収納などで隠すと良いでしょう。

スライド式のドアにする

パントリーにドアを設けるのであれば、開き戸よりスライド式が便利です。スライドドアは開閉時に場所を取らずに中の物を見渡しやすく、出し入れもスムーズになります。また、キッチン周辺を通る家族の動線を妨げにくいのも大きな利点です。

センサーライトを設置する

収納物をしっかり確認するためには、照明設備が欠かせません。センサーライトを取り入れると手が塞がっていても自動で点灯し、暗い中でも快適に出入りできます。明るさがあることで、探し物のストレスも軽減されるでしょう。

ラベルを貼る

中身が見えにくい収納ケースで整理すると、一見すっきりしていても中に何が入っているかわかりづらくなります。ラベルを貼っておくと、中身を確認する手間が省けてスムーズに取り出せるため、整理整頓がさらに快適になるでしょう。

パントリーを設置した間取りの施工事例

ここからは、パントリーを取り入れた実際の間取り事例を紹介します。ぜひ、理想のキッチンの空間づくりに役立ててください。

パントリー内に作業スペースを設けた間取り

パントリー内に作業スペースを設けた間取りの内観

家全体にウォールナットカラーを取り入れた、温もりを感じる住宅の事例です。吹き抜けに伸びる茶色の梁が、カフェのような雰囲気を演出しています。こだわりのパントリーには小窓付きの作業スペースがあり、リビングをちらりと望める心地良いつながりが魅力です。

パントリー内に作業スペースを設けた間取りの施工事例を見る

アーチ形のおしゃれなパントリーの間取り

アーチ形のおしゃれなパントリーの間取りの内観

田園風景に映える、真っ白な三角屋根の住宅です。広々としたリビングは、家族がのびのびとくつろげる心地良い空間に仕上がっています。また、奥さまの希望で取り入れたアーチ壁のパントリーは、入口のやわらかな曲線がキッチンに優しい印象を与えてくれます。

アーチ形のおしゃれなパントリーの間取りの施工事例を見る

たっぷり収納のダークネイビーなパントリーの間取り

たっぷり収納のダークネイビーなパントリーの間取りの内観

「草木や花に迎えられるようなリゾート感を大切にしたい」という、ご夫婦の願いを叶えた住宅です。大きな出窓は景色を切り取りつつ、ベンチや飾り棚としても活躍しています。たっぷり収納できるパントリーには、ダークネイビーの壁紙を全面に使い、落ち着いた「おこもり感」を演出しています。

たっぷり収納のダークネイビーなパントリーの間取りの施工事例を見る

パントリーをつくる際の注意点

パントリーを設置する際には使いやすさや収納量だけでなく、動線や通気性なども意識することが大切です。ここでは、失敗を防ぐための注意点を解説します。

使用頻度と重量・サイズを考慮して収納位置を決める

パントリーは多くの物を収納できますが、適当に置くとごちゃごちゃして管理が難しくなります。使用頻度が高い物は、手前や取りやすい高さに配置することが大切です。
また、重い物は床の近くに置き、キャスター付きの収納を使うなど、取り出しやすくすることで負担を減らせます。

暮らしに合わせてパントリーまでの動線をつくる

キッチンからパントリーへの動線がスムーズでないと使い勝手が悪く、パントリーの利用頻度が下がってしまうでしょう。調理中に物を取り出しやすいだけでなく、買い物後の荷物をスムーズに片付けられる位置など、設置場所をあらかじめイメージすることが大切です。
家事の流れや動きを考え、無理なく移動できる動線を確保することで、パントリーの機能を最大限に活かせます。

通気性を確保する

パントリーに扉を設けると湿気がこもりやすいため、通気性の確保が重要です。開閉できる小窓を取り付けたり、換気扇を設置したりして空気の循環を促しましょう。湿気対策をしっかり行うことが、快適な収納環境を維持するポイントです。

パントリーを上手に活用して便利な間取りを実現しよう

パントリーを上手に活用して便利な間取りを実現しよう

パントリーはキッチン周辺の収納を増やし、整理整頓を楽にしてくれる空間です。可動棚やラベルを活用して管理しやすい環境を整え、通気性や動線にも配慮することで快適な使い心地を実現します。

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家事動線やランドリールームについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
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