コラム
事例からわかる!35坪のビルトインガレージ付き注文住宅の間取り紹介
家づくり
2025.06.24

「35坪でビルトインガレージ付きの家を建てると、どんな間取りになるの?」と気になっている方も多いでしょう。ビルトインガレージ付き住宅に憧れてはいても、間取りのつくり方に悩む方は多いです。
本記事ではビルトインガレージの基本から、35坪前後での間取り例や実際の施工事例、設計時の注意点まで詳しく解説していきます。家づくりを検討中の家族や、間取りを考え始めた家づくり初心者の方にとって実践的で役立つ記事となっていますので、ぜひ参考にしてください。
ビルトインガレージとは
ビルトインガレージとは、住宅の一部に組み込まれた屋内型の駐車スペースです。インナーガレージとも呼ばれており、屋根や壁で囲まれているため、雨風や日差しから車を守ります。カーポートのように屋根だけの簡易構造とは異なり、防犯性や収納性にも優れている点が特徴です。住まいと直結しているため、天候に左右されずに車の出入りや荷物の運搬ができる利便性も、人気の理由となっています。ガレージ付きの住宅を検討する際に注目したい設備の一つです。
ビルトインガレージを間取りに採用するメリット
ビルトインガレージを間取りに取り入れると、日常生活に多くの利点をもたらします。車が屋内に収まるため、愛車を雨風や紫外線からしっかりと守り、劣化を防げます。外部から見えにくいため、いたずらや盗難のリスクを軽減できるのも魅力です。玄関と直結した設計にすれば、買い物帰りでも荷物や人が雨に濡れずに室内へ移動可能です。
さらに、ガレージ部分を収納や趣味のスペースとして活用するなど、多目的な使い方もできます。屋外の駐車場と比べて生活動線がコンパクトになるため、毎日の移動がスムーズになる点も大きなメリットです。ビルトインガレージは、快適で機能的な住まいを実現するうえで、非常に有効な選択肢といえるでしょう。
ビルトインガレージを間取りに採用するデメリット
ビルトインガレージを間取りに取り入れる際には、いくつかの注意点があります。住宅本体と一体化する構造のため、一般的なガレージよりも建築費が高くなる傾向があります。屋内に車を停めることで、排気ガスのニオイやエンジン音が室内に影響を及ぼす可能性もあるでしょう。1階部分の一部をガレージに充てることになるため、その分、居住空間が狭くなります。
構造上の制約があるため、建築後にビルトインガレージを追加するのは難しく、当初の計画段階での慎重な設計が求められます。リスクを踏まえ、快適なガレージ付き住宅を実現するには、十分な検討とプロのアドバイスが不可欠です。
35坪前後のビルトインガレージの間取り例
ここでは、35坪前後のビルトインガレージ付き住宅を建てる際の間取り例を紹介します。タイプの異なる3つのモデルをピックアップしたので、それぞれの特徴を比較しながら自分に合った間取りを見つけてみましょう。
車2台分を確保したビルトインガレージ
延床面積35坪の住宅で車2台分のビルトインガレージを確保する場合、約10坪を駐車スペースに充て、居住エリアは25坪ほどになります。25坪であれば3LDKの間取りが可能で、ガレージとリビングをつなげて愛車を眺められる設計も実現できます。
平屋のビルトインガレージ
延床面積35坪の平屋でビルトインガレージを採用する場合、1台分の駐車スペースを確保し、居住スペースは広めの2LDK〜3LDKの居住空間とするのが一般的です。天井を高く設計すれば、開放感のある快適な住まいが可能となり、夫婦二人暮らしにも適しています。
コンパクトな動線のビルトインガレージ
35坪の3階建てでビルトインガレージを設けるのであれば、車1台分のスペースを確保し、玄関土間収納と直結させることでコンパクトな動線をつくれます。2階にLDK、3階に居室を配置すれば、快適で実用的な間取りとなるでしょう。
35坪前後のビルトインガレージの施工事例
ここからは、35坪前後のビルトインガレージがある住宅の施工事例を紹介します。アウトドアライフを満喫できる家や、薪ストーブのある家、車椅子でかっこよく暮らす家など、それぞれ異なったテイストが魅力的です。自分にぴったりの住宅をつくるための参考にしてください。
【36.09坪】アウトドアライフを満喫する四角いビルトインガレージ
緑のガルバリウム鋼板が、森の山小屋を思わせるビルトインガレージの住宅です。玄関土間は、アウトドア愛好家のための見せる収納となっており、シェラカップやロードバイクがリフレッシュ効果と冒険心を刺激します。
【36.09坪】アウトドアライフを満喫する四角いビルトインガレージの施工事例を見る
【38.36坪】猫と暮らす薪ストーブのあるビルトインガレージ
薪ストーブを設置した家で猫と暮らす、ビルトインガレージの住宅の事例です。南に構えた整備用ガレージは、愛車と向き合う大切な場所となっています。ワークテイストでありつつ、カフェのようなオシャレさも備えています。パントリーを通ってキッチンへとつながる動線も好印象です。
【38.36坪】猫と暮らす薪ストーブのあるビルトインガレージの施工事例を見る
【39.14坪】車椅子でかっこよく暮らすビルトインガレージ
かっこよさと使いやすさを両立した、ビルトインガレージの住宅です。無骨なガレージの奥には、趣味に没頭できる隠れ家のような趣味スペースを配置しました。一部屋分の広さで、自分だけの時間を楽しめる場所として最適です。
【39.14坪】車椅子でかっこよく暮らすビルトインガレージの施工事例を見る
ビルトインガレージの間取りを決める際のポイント
ビルトインガレージの間取りを決める際のポイントには、動線への配慮、騒音・ニオイ対策、ライフスタイルの変化、耐震性の確保などがあります。理想だけでなく、現実的な課題に向き合って間取りを検討することが大切です。
ガレージと室内の動線を考慮する
ビルトインガレージの間取り設計で重要なのは、ガレージと居住スペースを結ぶ動線です。移動のしやすさが暮らしやすさを左右するため、ガレージと各室のつながりを意識した設計が求められます。特に、荷物の出し入れを考慮した動線計画がポイントです。
ガレージから直接アクセスできるシューズインクロークを設ければ、アウトドア用品やベビーカーなどの収納が容易となります。パントリーとつなげれば、まとめ買いした食材の搬入も効率的です。リビングとガレージを直接つなぐことで、愛車を眺めながら過ごせる特別な空間をつくれるでしょう。
騒音・ニオイ対策する
ビルトインガレージを取り入れる際は、騒音とニオイへの配慮が欠かせません。車のエンジン音やシャッター音は室内に響きやすく、近隣への配慮も求められます。防音性能のある建材を使用したり、静音設計の電動シャッターを選んだりするほか、寝室や子ども部屋をガレージから離して配置する間取りも有効です。排気ガスによるニオイはガレージ内にこもりやすいため、設計段階から高性能な換気設備を組み込んでおくのが良いでしょう。
将来を見据えた広さにする
ビルトインガレージの広さを検討する際は、現在の暮らしだけでなく、将来の変化も見据えた計画が重要です。現在の車のサイズや台数に加え、将来の買い替えや増車の可能性も考慮しましょう。単に駐車スペースとしてだけでなく、趣味の空間や収納場所としての活用も視野に入れると、必要な広さが見えてきます。ライフスタイルや家族構成の変化によって、最適な車のサイズや台数は変わる可能性があります。
耐震性に配慮する
ビルトインガレージの設計では、耐震性を考慮した構造計画が重要です。開口部が大きいため壁や柱の配置が制限され、建物の耐震性が低下する恐れがあります。耐力壁のバランスを調整したり、耐震等級を確保できるよう強度の高い建材を採用したりするなど、構造全体の補強が必要です。専門家と連携し、地盤調査の結果に基づいた最適な構造設計を行うことで、より安全なビルトインガレージのある住宅を実現できるでしょう。
ビルトインガレージのある35坪の間取りで快適な暮らしを実現しよう
ビルトインガレージのある住宅は、愛車を守るだけでなく、趣味空間や収納としても活用でき、動線が短くなるなど日常の利便性も高まります。一方で、コストや居住スペース、騒音・ニオイへの配慮も必要です。後悔のない家づくりには、将来のライフスタイルの変化まで見据えた間取り計画が欠かせません。
コラボハウスでは、設計士に直接相談しながら家づくりを進められるため、ご家族に合った理想の住まいを形にできます。まずは無料相談で、お気軽にご要望をお聞かせください。
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