コラム
家事動線のいい間取り!
意識するポイントや人気の間取りアイデア
家づくり
2025.05.26

毎日の家事にかかる時間を、少しでも短縮したいと考える方は多いでしょう。特に忙しい日々を送る方や家事の効率を上げたい方には、家事の効率化につながる動線のいい間取りがおすすめです。
本記事では、家事動線をスムーズにするための間取りのポイントや、間取りのアイデアを解説します。また、家事動線のいい間取りにするためのポイントや間取りの事例も紹介します。家事の負担を減らし、毎日をより快適に過ごしたい方におすすめです。
間取りを決めるときに考える動線
動線の工夫は暮らしやすさに直結します。ここでは、日常の家事や生活の流れをスムーズにする5つの動線について解説します。
生活動線
生活動線とは、その家で暮らす人が家の中を移動するときに通る経路全般のことです。生活動線を考える際にはトイレや手洗い、食事、入浴、就寝など、あらゆる場面を想定することが大切です。生活動線をシンプルにまとめることで、暮らしの不便さを感じにくくなります。
家事動線
家事動線は、料理や洗濯、掃除などの家事を行う際に移動する経路です。水回りを集約したり、動線を短くしたりすることで効率よく家事が進みます。家事動線が無駄なくまとまっていると、家事の負担が減って生活の質が向上します。
来客動線
来客動線とは、来客があったときにゲストが移動する経路のことです。生活動線とは異なり、来客が快適に過ごせるようにプライバシーの配慮や動線の工夫が必要です。玄関から客間やトイレまで、スムーズに移動できる配置を意識しましょう。
衛生動線
衛生動線とは、特にトイレや浴室、洗面所などの衛生面に関わる場所への移動経路です。トイレの配置次第では、来客時に使いづらかったり、音が生活空間に聞こえて不快に感じたりすることがあります。衛生動線は、使い勝手のよさとプライバシーへの考慮が重要です。
通勤動線
朝起きてから出かけるまでの移動経路が通勤動線です。朝の慌ただしい時間は家族との行動が重なりやすく渋滞しやすいため、トラブルを避けるためにも動線が重ならないよう配慮する必要があります。
家事動線で考慮すべき動線
家事動線を効率よくするためには、家事の流れに合わせた動線の設計が重要です。料理や洗濯、掃除など、日常的に行う作業の移動をスムーズにするために、各動線をどう配置すればよいかを見ていきましょう。
調理動線
調理動線とは、買い物から帰宅後の食品の収納、調理、配膳、片付けまでの流れを指します。これらの動線をコンパクトにまとめると、食事前後の流れがスムーズになり、効率的に家事をこなすことが可能です。
洗濯動線
洗濯動線とは、洗う・干す・畳む・しまうの一連の流れを指します。これらの作業を行う場所が離れていると移動距離が長くなり、効率が悪くなるでしょう。洗濯は工程数が多いので、時短につながる動線への工夫が大切です。
掃除動線
掃除動線とは、各部屋を掃除してゴミ捨てまでを行う際の移動経路を指します。掃除用具を使うために移動しやすい動線を確保するだけでなく、収納やコンセント、水道の位置なども考慮することが大切です。
効率的な家事動線のために採用したい間取りアイデア
効率的な家事動線を実現するためには、間取りの工夫が欠かせません。各動線を無駄なくつなげることで家事の負担を減らし、スムーズに作業を進めることができます。ここでは、家事動線を最適化するための間取りアイデアを紹介します。
ランドリールーム
ランドリールームは洗濯から乾燥、アイロンがけ、畳む作業までを一箇所で行える専用のスペースです。特に、共働き世帯や子育て世帯に人気があり、家事の効率化に大いに役立ちます。ランドリールームがあると洗濯家事の時短につながり、ほかの部屋をすっきりと保てるなどのメリットもあります。
ランドリールームとは?後悔しない間取りのつくり方をポイント解説は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
ランドリールームとは?後悔しない間取りのつくり方をポイント解説
パントリー
パントリーは、食料品や食器、調理器具などキッチン周りの物を収納するスペースです。多くの場合、キッチンの横に設けられます。パントリーをつくることでキッチンを整理整頓しやすくなり、必要な物がすぐに取り出せるでしょう。収納力が上がり、作業が効率的になる点も大きなメリットです。
ファミリークローゼット
ファミリークローゼットは、家族全員分の衣類や荷物をまとめて収納するスペースです。ウォークインタイプとウォークスルータイプがあり、使い勝手に合わせて選べます。ファミリークローゼットを設けることで、各部屋の収納スペースを小さくでき、部屋を広く使える点がメリットです。
家事動線のいい間取りにするためのポイント
家事動線がスムーズな間取りにするためには、家事の流れを意識した配置が重要です。ここでは、家事動線を意識した間取りのポイントを解説します。
水回りを一箇所にまとめる
家事動線を効率よくするためには、水回りを一箇所に集約することが基本です。キッチンや洗面所、お風呂、トイレをまとめることで家事がしやすくなり、掃除の頻度も上がるでしょう。時間帯によっては家族で混雑しやすくなるため、生活動線にも配慮して間取りを決めるのがポイントです。
回遊動線を取り入れる
回遊動線とは、家の中をぐるっと回って行き止まりがなく移動できる動線のことです。部屋から部屋への移動が効率よくなり、生活や家事の動線がスムーズになります。また、家族が同時に複数の場所を使う場合でも動線が重なりにくく、ストレスを減らせます。
コンセントの位置・数・高さを考慮する
家事を行う際は電気を使うことが多いため、コンセントの配置や使い勝手が重要です。特に掃除をするときは移動しながらコンセントを使うこともあるため、効率的な配置を考慮しておくのがおすすめです。また、キッチンなどでは電化製品を置いた場所でそのまま使えるよう、コンセントの数や高さにも配慮しておくとよいでしょう。
適材適所に収納を設ける
収納スペースは単に収納量を多くするだけでなく、配置も重要です。物の使用頻度が高い場所に収納スペースが近いと、使いやすいうえにしまいやすくなります。反対に、使う場所から遠くに収納すると、使用頻度が減って収納しっぱなしになったり、収納が面倒で出しっぱなしになったりすることもあるでしょう。配置を工夫することが、効率的な収納のポイントです。
家事動線のいい間取り事例
家事動線の工夫次第で、日々の家事負担は大きく変わります。ここからは、効率的な家事動線を実現している3つの間取り事例を紹介します。
水回りを一箇所にまとめた動線
中庭をコの字で囲む間取りの住宅です。プライバシーを確保しつつ、吹き抜けと高窓により開放感もあります。水回りを一箇所にまとめることで生活動線が最小限になり、効率よく家事を進められます。無駄な移動を減らすことで、家事の負担を軽減できるでしょう。
一直線につなげた動線
自然光がふんだんに入る、白を基調とした色合いの住宅です。家事の効率を重視し、脱衣室からウォークインクローゼットまでを、一直線に結んだ動線を設計しました。洗う、畳む、収納までの流れをスムーズにし、作業時間を大幅に短縮することが可能です。
ランドリールームを完備した動線
開放感のあるLDKが印象的な住宅の事例です。家事動線は無駄のないコンパクトな配置にまとめ、パントリーやシューズクロークは目立たない位置に配置しました。洗濯から乾燥、収納までを一箇所で完結できるランドリールームも備え、効率的な家事を実現しています。
家族構成やライフタイルに合った間取りで効率的な家事動線を叶えよう
家族の暮らし方に寄り添った間取り設計が、日々の家事を効率的にサポートします。無駄のない動線や充実した収納で、快適で暮らしやすい空間を実現しましょう。
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