コラム
ランドリールームで家事動線はよくなる?間取りづくりのポイントを解説
家づくり
2025.05.26

ランドリールームは、家事の時短や手間の削減に役立つ間取りの一つです。ランドリールームが気になりつつも、「本当に便利なの?」「設置したいけど、デメリットも気になる」など、不安や疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、マイホームにランドリールームを採用するメリットとデメリットを紹介しつつ、家事効率をアップさせるランドリールームのつくり方を解説します。ランドリールームを設置すべきか迷っているときの参考にしてください。
ランドリールームとは
ランドリールームとは、「洗濯する」「干す(乾かす)」「アイロンをかける」「たたむ」「しまう」という洗濯の必要な一連の作業をまとめて行うスペースのことです。
洗濯は、毎日の暮らしに欠かせない家事の一つです。しかし「洗濯機は脱衣所」「干すのはバルコニー」のように作業場所が散らばっていると、衣類を抱えて家の中をあちこち移動しなければなりません。
ランドリールームを設置することで移動の手間がなくなり、大幅な時間短縮につながります。
家事動線のいい間取り!意識するポイントや人気の間取りアイデアは、こちらの記事で詳しく紹介しています。
家事動線のいい間取り!意識するポイントや人気の間取りアイデア
間取りの目安
ランドリールームの広さは、4人家族が暮らす注文住宅の場合2~3帖程度が目安です。ゆとりを持たせたい場合は、4帖以上を目安に考えましょう。広さを確保したいのであれば、洗面所や脱衣室と兼ねるという方法もあります。
また、ランドリールームで「干す」作業まで行う場合は、日当たりのよい南向きや西向きに配置するのがおすすめです。日当たりが悪いと乾くのに時間がかかるうえ、生乾き臭が発生する原因にもなります。
ランドリールームを採用するメリット
マイホームの間取りを決める際は、メリットとデメリットを把握し、家族の暮らしにどの程度役立つかを見極めることが大切です。まずは、注文住宅にランドリールームをつくるメリットについて解説します。
家事効率がアップする
洗濯は、家事の中でも負担が大きい作業です。例えば、1階で洗濯機を回して2階のバルコニーに干し、各部屋に収納するといったルーティンの場合、衣類を抱えて階段を上り下りする必要があり、時間も手間もかかります。
ランドリールームがあれば、洗濯に関する一連の作業を行えるため、別の場所へ移動する必要がなく、家事の時短になるでしょう。
天候を気にせず洗濯できる
ランドリールームに洗濯物を干すスペースがあれば、天候を気にせずに洗濯ができます。外出している間に雨が降り出したときも、洗濯物が濡れる心配はありません。また花粉や黄砂、PM2.5などを室内に持ち込まない対策としても有効です。さらに夏場には、強烈な紫外線による色褪せや劣化を防ぎ、衣類を長持ちさせるのにも役立ちます。
来客時に片付ける必要がなくなる
洗濯物をたたむ作業をリビングなどで行う場合、ついつい家事を後回しにして洗濯物が置きっぱなしになってしまうことがあります。ランドリールームがあると、作業が一箇所で完結するため、洗濯物がほかの部屋に散らかることがありません。結果的に家の中が雑然とすることが減り、急な来客時にも慌てて片付ける必要がなくなります。
プライバシーを確保できる
洗濯物をバルコニーや庭などの外から目につく場所に干すと、家族構成がバレたり盗まれたりする可能性があります。取り込むタイミングなどがわかれば留守になる時間帯を推測できるため、空き巣の標的になるかもしれません。ランドリールームで室内干しをすれば、家族のプライバシーを守れるうえ、防犯対策にもなります。
ランドリールームを採用するデメリット
マイホームにランドリールームを設置すれば、便利になることは間違いないでしょう。しかし、実際に設置する場合は事前にデメリットについても知り、十分に検討することが大切です。以下ではランドリールームのデメリットを解説します。
建築コストがかかる
注文住宅にランドリールームをつくるにはスペースを確保する必要があり、床面積が増えるため、コスト増に直結します。なおかつ排水や給水に関する設備を整えなくてはならず、場合によっては床や壁を防水仕様にするなど、快適に使うための対策も必要です。設備を揃えたり工事をしたりするには、費用がかかる点に注意しておきましょう。
ほかの部屋のスペースが減る
土地の広さや延床面積の制限がある中でランドリールームをつくると、その分ほかの部屋のスペースが減ってしまうため、手狭に感じる可能性があります。収納スペースを削れば部屋が片付かず、家の中が散らかる原因にもなってしまうでしょう。面積や予算が限られている場合は、設置しても問題ないかをよく検討し、適切な広さについても考えなくてはなりません。
ランドリールームだけでの作業時間が長くなる
ランドリールームがあると、洗濯物を干したりたたんだりする間はランドリールーム内で過ごすことになります。黙々と家事をしたい方には適していますが、テレビを観ながら洗濯物をたたみたい方や、家族の様子を見ながら家事をしたい方には不向きです。ランドリールームの場所をリビング・ダイニングの隣にしたり、スマホやタブレットを置ける場所を設けたりして、楽しく家事ができる工夫を取り入れましょう。
通気性を確保する必要がある
ランドリールームはいわゆる水場であり、湿気がこもりやすいため、通気性を確保する必要があります。特に北向きに設ける場合は自然光が届きにくく、窓の配置によっては風通しが悪くなることも多いため、注意が必要です。湿った空気が滞留すると洗濯物が乾きにくくなるだけでなく、カビが発生したり、家が傷んだりする原因にもなりかねません。
ランドリールームを採用して家事動線のよい間取りにするためのポイント
洗濯を効率化するためのランドリールームを設ける際は、家事動線や使い勝手にも気を配りましょう。以下では、ランドリールームをつくる際に押さえておきたいポイントを解説します。
十分な広さと収納を確保する
まずはランドリールームでどの作業を行うかを明確にし、家族の人数も考慮したうえで広さや収納量を決めましょう。ランドリールームが狭いと使い勝手が悪くなり、使用頻度が低下したり、単なる物置になってしまったりする可能性があります。利便性を上げるには、洗濯家事に使うアイロンやアイロン台、洗剤のストックなどをしまうスペースも確保しておくのがおすすめです。
換気・湿気対策をする
ランドリールームの通気性が悪いと湿気がこもりやすく、カビが繁殖したり、洗濯物に生乾き臭がついたりして、嫌なニオイの原因にもなります。窓や換気扇を設置して、空気の通り道を確保しましょう。エアコンや24時間換気システムを導入し、湿度をコントロールすると効果的です。床や壁に調湿効果のある建材を採用するのもよいでしょう。
洗濯物を干すスペースと近くに配置する
庭やバルコニーなどの屋外に洗濯物を干したいのであれば、干す場所とランドリールームをできるだけ近くに配置することが重要です。干す場所が離れていると、洗濯するたびに大量の衣類を抱えて移動しなければならず、家事効率が下がります。洗濯物を干すとき、取り込むときにどういった配置がベストなのかを考え、洗濯機を置く位置なども考慮しましょう。
将来の暮らしも見据えて検討する
子どもが独立するなどして洗濯物が減ると、ランドリールームをあまり使わなくなるケースがあります。設計の段階で、別の用途に転用する可能性も考慮しておくと、スペースを持て余すことなく長期にわたって活用可能です。ランドリールームとして使い続ける場合も、床の段差をなくしたり、手すりを付けたりしてバリアフリーに気を配ることで、年齢を重ねてからも使いやすくなります。
統一感のあるデザインにする
ランドリールームを心地よく使える場所にするには、デザインにこだわることも大切です。部屋の一つとして考え、リビング・ダイニングのインテリアと統一感を持たせることで、住宅全体にまとまりが出ます。「どうせ洗濯しかしないから」とおざなりにせず、カラーやテイストを揃え、おしゃれな空間にしましょう。
ランドリールームを採用して効率的な家事動線の間取りをつくろう
マイホームにランドリールームがあると、洗濯から収納までの家事を一箇所で済ませることができ、家事動線が大幅に短縮されるため、家事の時短に役立ちます。快適に使うには少なくとも2~3帖程度のスペースが必要なため、ほかの部屋とのバランスを考えたうえで計画・設計しましょう。
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