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吹き抜けリビングの魅力とは?
後悔しない間取りづくりのポイントを解説

家づくり

2025.05.20

吹き抜けリビングの魅力とは?後悔しない間取りづくりのポイントを解説

おしゃれで明るい空間を実現できる吹き抜けリビングは、注文住宅で特に人気があります。ただし、おしゃれな反面、寒さや音の問題が気になる方も多いです。本記事では、吹き抜けリビングの魅力とメリット・デメリット、間取りの工夫、実例を紹介します。家づくりを始めたばかりの方や、吹き抜けの設置場所に悩んでいる方に役立つ内容です。失敗しない吹き抜けリビングのつくり方を知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

吹き抜けリビングのメリット

吹き抜けリビングのメリット

吹き抜けリビングを取り入れると、明るく開放的でおしゃれな空間を実現できます。安心感や快適性を向上できるのも利点です。以下では吹き抜けリビングの導入によるメリットを紹介していきますので、チェックしてみましょう。

​​​​開放感のある明るい空間になる

吹き抜けリビングでは、天井が高くなり視界を遮る壁が少なくなるため、空間に広がりが生まれます。室内の圧迫感が軽減されて開放的な印象を与えます。また、上部の高窓から自然光を取り込みやすいため、日中でも照明に頼らず明るい室内を実現できるでしょう。単に広がりが生まれるだけでなく、開放的で心地よいリビングをつくれるのが魅力です。

家のどこにいても家族の気配を感じやすい

1階と2階の空間がつながる吹き抜けリビングは、違う階にいても家族の声が届きやすく、自然とコミュニケーションが取れます。リビング階段がある場合は、リビングで家族と顔を合わせる機会も増え、家族のつながりを感じられます。家全体を一体感のある空間とすることで、家族の絆や信頼関係の向上が可能です。

​​​​リビングがおしゃれな空間になる

吹き抜けリビングは高い天井を活かしてクロスや照明、梁などにデザインの工夫を取り入れやすく、空間全体に個性と高級感を演出できます。リビング階段や大きな窓とも相性がよく、上手く活用すれば、より開放的で洗練された印象になるでしょう。訪れる人の目を引くおしゃれなリビングと、住宅デザインにこだわりたい方におすすめです。

​​​​効率的な空気の循環を促せる

吹き抜けリビングを取り入れると、上下階の空間がつながって空気が循環しやすくなり、室内の温度ムラを軽減できます。特に夏場は、上昇した熱気を上部の窓から効率よく逃がせるため、自然な涼しさを感じられるのも特徴です。仕切りが少ない設計は、風通しを重視する方や省エネを意識した住まいを目指す方にも向いています。

吹き抜けリビングのデメリット

吹き抜けリビングのデメリット

吹き抜けリビングを取り入れる際は、季節に応じた温度管理やメンテナンス、ニオイ・音、居住スペースの減少などへの留意が必要です。以下で吹き抜けリビングのデメリットを解説しますので、前もって確認しておきましょう。

夏は暑く冬が寒い

吹き抜けリビングは開放感が魅力ですが、空間の広がりによって冷暖房の効率が下がり、冬は暖まりにくく夏は熱がこもりやすいという課題があります。特に高所の窓からの直射日光や外気の影響を受けやすく、室温管理が難しくなるリスクもあります。結果として冷暖房費が高くなりやすいため、快適性と省エネ性の両立に工夫が必要です。
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メンテナンスの手間がかかる

吹き抜けリビングは、美しさを保つための定期的な手入れが欠かせません。高所に設けた窓や照明、壁面の掃除や点検が必要になり、メンテナンスの手間が増えます。自分で行うには高所作業の危険が伴い、安全面にも不安が残ります。多くの場合は専門業者への依頼が必要となり、結果的にコストがかさむ点もデメリットです。

ニオイや音が広がりやすい

吹き抜けリビングは開放感が得られる一方で、音やニオイが家全体に広がる傾向にあります。例えば、キッチンの調理臭やリビングの生活音が2階まで届きやすく、家族の生活リズムが異なる場合はストレスの原因となる可能性があります。快適な住環境を保つためには、換気や防音対策をしっかり行うことが大切です。

2階の居住スペースが狭くなる

吹き抜けリビングを取り入れると2階の床面積が削られるため、居住スペースが狭くなります。必要な部屋数を確保できなかったり、収納スペースが不足したりすることもあるでしょう。間取り全体のバランスを考慮せずに取り入れると住みにくさにつながるため、慎重な設計が重要です。

吹き抜けリビングをつくるときのポイント

吹き抜けリビングをつくるときは以下のポイントを実践することで、デメリットを抑えつつメリットを最大化できます。

  • 冷暖房効率を上げる
  • 音・ニオイ対策をする
  • 照明の種類や位置を検討する
  • ハーフ吹き抜けにする

それぞれのポイントを詳しく解説していきます。

​​​​冷暖房効率を上げる

空間が縦に広がる吹き抜けリビングでは、冷暖房の効率を上げる対策が必要です。快適に過ごすには、空気の流れを促すシーリングファンの設置や、足元から暖める床暖房、高窓へのロールスクリーン設置、温度差を抑える全館空調の導入などがよいでしょう。設計段階での対策が、快適な住まいづくりの鍵となります。

音・ニオイ対策をする

音やニオイが広がりやすく、生活の快適性を損なうリスクがある吹抜けリビングの対策には、リビングの壁に吸音・遮音材を使用したり、吹き抜けに面した2階の窓を二重窓にしたりする方法が有効です。寝室や子ども部屋を吹き抜けから離す間取りにするのもよいでしょう。ニオイ対策では、キッチンや吹き抜け部分に小窓や換気扇を設ける、キッチンを半個室型にする、全館空調を導入するなどの方法で、調理中のニオイが家全体に広がるのを防げます。

​​​​照明の種類や位置を検討する

吹き抜けリビングは天井が高いため、照明の種類や設置場所を慎重に検討することが重要です。高所に設置した照明は、球切れ時の交換や清掃が困難で、危険な作業となるうえ、専門業者に依頼すると費用も発生します。メンテナンスの手間を減らすには、照明を手の届きやすい壁や梁に設置したり、電動昇降機付きの照明器具を採用したりするのが効果的です。

​​​​ハーフ吹き抜けにする

2階の床面積もしっかり確保したい場合は、階段部分や一部の空間だけを吹き抜けにする「ハーフ吹き抜け」の採用によって、上階の床面積を確保しつつ、程よい開放感を演出できます。完全な吹き抜けではなく天井を高く取る設計にすれば、2階部分も有効に活用できるため、空間を無駄なく使いたい方に最適なプランです。吹き抜けのメリットを生かしながら、居住性と機能性のバランスを保てるでしょう。

吹き抜けリビングのある施工事例

理想の吹き抜けリビングを実現するためには、施工事例をチェックすることも有益です。実際の事例を見ることで、デザインや間取りのアイデアを具体的にイメージしやすくなります。以下で3つの事例を紹介しますので、参考にしてみてください。

​​​​柔らかな光が注ぐ吹き抜けリビングの家

柔らかな光が注ぐ吹き抜けリビングの家の内観

ナチュラルに取り入れた吹き抜けリビングが、暮らしに開放感と豊かさを与えているモダンな一軒家です。天井まで届く吹き抜けが上質な空気を運んで快適性を高めるほか、2階の窓から差し込む自然光が家族の時間をやさしく包み込む設計となっています。「梁」は構造材というより、空間を彩るデザインとして存在感を発揮します。木の温もりと洗練されたモダンさが調和し、開放感のあるリビングをより美しく引き立てているのが魅力です。

柔らかな光が注ぐ吹き抜けリビングの家の施工事例を見る

吹き抜けから昼は陽光が、夜は月明かりが差し込む家

吹き抜けから昼は陽光が、夜は月明かりが差し込む家の内観

開放感だけでなく天然の照明の役割も果たす、贅沢な吹き抜けリビングの施工事例です。空を切り取る吹き抜けから、昼はやわらかな陽光、夜は静かな月明かりが降りそそぎ、24時間家族の暮らしを見守ります。無垢パイン材の黄白色の床と白を基調にした壁は、自然光を受けて表情を自在にコントロールしているのが特徴的です。時の移ろいまでを愉しめる、贅沢な吹き抜け空間に仕上がっています。

吹き抜けから昼は陽光が、夜は月明かりが差し込む家の施工事例を見る

​​​​三角形の部分吹き抜けのある家

三角形の部分吹き抜けのある家の内観

薪ストーブのある暮らしと吹き抜けが調和した、温かみのあるリビングの事例です。柔らかな陽光が吹き抜けの高窓から差し込み、薪ストーブの炎が静かに揺れるリビングでは、開放感とぬくもりの共存が実現しています。洗練されたシンプルなLDKは生活利便性が光る一方で、薪ストーブ×吹き抜けの効果により、自然の温もりが溶け込んだ穏やかな住まいとなっています。

三角形の部分吹き抜けのある家の施工事例を見る

吹き抜けリビングでおしゃれな暮らしを実現可能

吹き抜けリビングでおしゃれな暮らしを実現可能

吹き抜けリビングを取り入れると開放感のある明るい住空間が実現し、おしゃれ度がアップして家族のコミュニケーションも取りやすくなります。一方、夏は暑く冬が寒いなどさまざまなデメリットもあるため、設計や施工は実績のある業者に依頼するのがよいでしょう。

コラボハウスでは、営業担当ではなく設計士に直接相談して要望が伝えられるため、高い精度で理想をカタチにします。無料相談資料請求もご利用いただけますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

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