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二世帯住宅の完全分離型の予算はいくら?
種類別の相場と節約ポイント

家づくり

2025.05.17

二世帯住宅の完全分離型の予算はいくら?種類別の相場と節約ポイント

二世帯住宅の中でも、お互いのプライバシーをしっかり確保できる完全分離型は人気です。しかし、「費用が高いって本当?」「どのくらいの予算を見ておけばいいの?」と不安を感じる方も多いのではないでしょうか。完全分離型は、快適な暮らしを叶える一方で、費用面で不安を感じやすいのも事実です。

本記事では、完全分離型の二世帯住宅の費用相場を解説し、コストを抑えるポイントや注意点などをわかりやすく紹介します。二世帯住宅を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

二世帯住宅の種類と費用相場

二世帯住宅の種類と費用相場

二世帯住宅には完全分離型を含めて、以下の3種類があります。

  • 完全分離型
  • 一部共有型
  • 完全共有型

ここでは、それぞれの特徴やメリット・デメリット、建築費用の違いなどを紹介します。

​​​​完全分離型

完全分離型は、親世帯と子世帯がそれぞれ独立した生活空間を持つ二世帯住宅です。​玄関、キッチン、浴室、トイレなどの設備を世帯ごとに設ければ、プライバシーを確保しながら同じ敷地内で生活する利便性を享受できます。​​
完全分離型のメリットとして、​生活リズムや価値観の違いによるストレスを軽減できる点が挙げられます。​光熱費や家計の管理を各世帯で独立して行えるため、金銭的なトラブルを避けやすくなるのも利点です。​​一方、設備を二世帯分設置する必要があるため、建築費用が高額になる傾向があります。また、共有スペースがないため、家族間の交流が減少するかもしれません。

  • 建築費用の相場は3,000万~5,000万円程度で、完全共有型や部分共有型と比較して高額な範囲となります。

完全分離型の二世帯住宅ってどんな家?間取りタイプや建築時の注意点に関して、こちらの記事で詳しく紹介しています。
完全分離型の二世帯住宅ってどんな家?間取りタイプや建築時の注意点

一部共有型

一部共有型の二世帯住宅は、生活空間の一部を親世帯・子世帯で共有しつつ、それぞれにプライベートな空間も持たせるスタイルです。キッチンやリビングは各世帯に分けて設け、玄関やランドリールーム、浴室などを共用とする間取りが一般的です。
一部共有型のメリットは、コストを抑えながら一定のプライバシーを保てる点にあります。建築面積をコンパクトにしつつ独立性を確保できるため、親子世帯の距離感に配慮した暮らしが可能です。一方で、共用スペースがある分、家事の分担や生活時間の違いについて調整が必要になるケースもあるでしょう。特に水回りを共有する場合は、お風呂掃除や入浴の順番などを話し合う必要があります。

  • 建築費の目安は2,500万~4,500万円程度で、共有する範囲が広いほどコストは抑えられます。

完全共有型

完全共有型は、生活に必要なスペースをすべて親世帯と子世帯で共用するスタイルです。寝室など最低限の個室を分ける以外は、一つの家で家族全員が暮らすイメージに近く、同居する形での生活が可能となります。
完全共有型のメリットは、自然と家族間のコミュニケーションが取りやすい点です。水回りの設備や建築面積をコンパクトに抑えられるため、二世帯住宅の中では最も建築費が安価になる傾向があります。ただし、プライバシーの確保が難しいのが難点です。生活リズムの違いや家事の分担など、日々の暮らしの中でストレスを感じやすいため、親世帯・子世帯ともに良好な関係を築けているのが前提といえるでしょう。

  • 建築費の目安は1,800万〜3,500万円程度で、コスト重視で検討したい方に適した選択肢です。

完全分離型の二世帯住宅を建てる場合の費用を抑える方法

完全分離型の二世帯住宅を建てる場合の費用を抑える方法

完全分離型の二世帯住宅の建築費用を抑えるためには、以下のように項目ごとに工夫することが大切です。それぞれのポイントについて、詳しく紹介していきます。

建材・素材

建材や素材は、工夫次第でコスト低減が可能です。例えば壁材や床材、ドアのグレードをすべて高級品にすると、費用は一気に跳ね上がります。建材のランクは必要最低限に留め、見た目や耐久性が求められる場所にだけ高グレードの素材を部分的に取り入れると、メリハリのあるコスト管理ができます。
また、素材や色を統一することで見た目にも美しく、施工費用も抑えられる傾向があります。以上の点に留意すれば、無駄な出費を避けながら快適な住空間を実現できるでしょう。

間取り

間取りに関しては、延床面積を抑えることで建築費用全体を軽減できます。間取りを極力シンプルに設計し、廊下や無駄な壁を減らすことで空間を有効活用できます。また、水回り(キッチン・浴室・洗面所など)を一カ所に集中させることで、配管や設備のコスト削減にもつながるでしょう。シューズクローゼットやパントリーなどの収納スペースを事前にしっかり設けておくと、住みやすさを保ちながら追加工事のリスクも減らせます。

母一人と暮らす二世帯住宅の間取り決め|建築時のポイントまで徹底解説に関して、こちらの記事で詳しく紹介しています。
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設備

完全分離型のコストを抑えるには、設備選びを慎重に行うことも重要です。浴室乾燥機や床暖房といった高機能設備は、本当に必要かを見極めたうえで導入を検討しましょう。また水回り設備については、オーダーメイドではなく既製品から選ぶことでコストを大幅に削減できます。最新モデルでなくても機能性は十分な場合が多く、見た目や利便性とのバランスを見ながら賢く選ぶことが大切です。

補助金・減税制度

建築費が高額になりやすい完全分離型の二世帯住宅は、国や自治体が提供する補助金・減税制度の活用によって費用を抑えられる可能性があります。省エネ性能などの一定の要件を満たせば「子育てエコホーム支援事業」の補助対象となるほか、不動産取得税や固定資産税、相続税の軽減措置、住宅ローン控除といった税制優遇も見逃せません。建築計画の段階でどの制度が利用できるかを調査し、条件を満たすように計画を立てることが賢明です。

完全分離型の二世帯住宅を建てる際の注意点

完全分離型の二世帯住宅を建てる際は、設計段階でバリアフリー化を計画しておくことや、暮らしやすさを追求するためのルールづくりを進めておくことなどが必要です。以下で、2つの注意点について解説します。

バリアフリー化を設計段階で検討する

完全分離型の二世帯住宅を建てる際、親世帯の将来を見据えてバリアフリー設計を新築時から取り入れておくことが大切です。後からリフォームで対応しようとすると、間取りの制約や構造上の問題により大規模工事が必要となり、コストが膨らむ可能性があります。段差のない設計や、広めの廊下などをあらかじめ採用することで、安心・快適な住まいを長く維持できるでしょう。

事前に世帯間でルールを決めておく

完全分離型の二世帯住宅でも、親世帯と子世帯が同じ敷地内で生活する以上、事前の話し合いは欠かせません。特に生活費の負担割合や間取りの希望など、トラブルの火種になりやすいポイントはルールを明確に決めておくことが大切です。あらかじめルールを共有することで、快適で円満な同居が実現しやすくなります。

二世帯住宅は完全分離型でプライベートを確保した間取りに!

二世帯住宅は完全分離型でプライベートを確保した間取りに!

二世帯住宅を建てるなら、総合力の高い完全分離型がおすすめです。各世帯のプライバシーをしっかり確保しながらも、二世帯で生活する多彩なメリットを享受できます。費用を抑えつつ理想の完全分離型を建てるためには、建材・素材や設備の選び方、間取りの工夫、補助金の活用などが有効です。

コラボハウスでは、設計士と相談しながら家づくりを進められるため、施主様の希望やライフスタイルをより正確に図面に反映できます。無料相談も受け付けていますので、お気軽にご相談ください。

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