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平屋のメリットとデメリット
建築時に押さえておきたいポイントまとめ

家づくり

2025.05.17

平屋のメリットとデメリット建築時に押さえておきたいポイントまとめ

平屋は階段がなく生活動線がシンプルで、高齢者や小さな子どもがいる家庭にも安心な住まいとして人気を集めています。しかし、「建築コストや住み心地はどうなの?」と気になっている方もいるのではないでしょうか。平屋は家族とのつながりを感じやすく、将来を見据えた暮らしにも適していますが、土地面積の確保や防犯面など注意したいポイントもあります。

この記事では、平屋のメリットやデメリット、平屋を建てるときのポイントなどを詳しく解説します。平屋の家づくりに関心のある方は、ぜひ参考にしてください。

平屋のメリット

平屋のメリット

まずは、快適な住環境が魅力の平屋のメリットを解説します。

生活動線がシンプルになる

平屋はすべての空間が一つの階にまとまっているため、生活動線が自然と整いやすくなります。階段の上り下りが不要で移動距離も短く、日常の家事や移動が効率的に行えるのが特徴です。生活のしやすさに直結する構造で、無駄のない暮らしが実現できるでしょう。

地震などの揺れに強い

平屋は高さが抑えられているため上からの荷重が少なく、構造的に安定しやすい点が魅力です。建物の重心が低いため、地震による揺れの影響も軽減されます。さらに、建物全体が横に広がっているため接地面が広く、風による影響も受けにくいことから安心して暮らせる住まいとして注目されています。

家族の気配を感じやすい

平屋はすべての生活空間が同じフロアにあり、家族の存在を常に感じられるでしょう。特に、小さな子どもがいる家庭では目が届きやすく安心です。リビングを中心とした間取りにすれば、自然と家族が顔を合わせる機会が増え、日々のコミュニケーションも取りやすくなるでしょう。

バリアフリー化しやすい

平屋は階段がないため、高齢者や介護が必要な方でも安心して暮らせるバリアフリーな暮らしに対応できます。段差のない設計や広めの廊下・トイレ、手すりの設置などをはじめから取り入れることで、将来的に大がかりなリフォームをせずとも、快適に長く住み続けられるでしょう。

メンテナンス費用を抑えやすい

住まいを長持ちさせて美観を保つには、定期的なメンテナンスが欠かせません。特にリフォーム時や外壁の補修などの際、高さのある建物では足場の設置が必要となるため費用がかさみます。一方、平屋は高さがないため、ほとんどの場合は足場を組まずに作業でき、工事の手間やコストを抑えられる点がメリットです。

小屋裏スペースを活用できる

平屋では天井裏の空間を収納として有効活用できるため、生活空間とは分けて収納場所を確保できます。限られた建物面積の中でも、居住スペースを圧迫せずに物を整理でき、部屋全体をすっきりと保つことができるでしょう。

平屋が向いているケース

平屋が向いているケース

家づくりの際は、ライフスタイルや家族構成によって適した構造・間取りにすることが大切です。ここでは、平屋がどのようなケースに向いているかを見ていきましょう。

将来を見据えて長く住み続けたい場合

平屋はすべての生活空間が同じフロアにあって段差が少ないため、バリアフリー仕様にしやすいのが大きな魅力です。階段の上り下りが不要なので、年齢を重ねても移動が負担になりにくく、将来を見据えた暮らしを考えている方にも安心できる住まいです。

安全性を重視して暮らしたい場合

段差や階段がある住まいは、転倒や転落のリスクが高くなる傾向にあります。特に小さな子どもや高齢者がいる家庭では、安全面に十分な配慮が必要です。できるだけ段差をつけないように工夫することで、バリアフリーな住まいも実現しやすくなるでしょう。

コンパクトな暮らしがしたい場合

平屋は生活空間がワンフロアに集約されているため、動線がシンプルで無駄がなく、日々の移動が楽になります。部屋のつながりもスムーズで、少人数の家族や物が少ないミニマルな暮らしを望む方にも適しているなど、快適で機能的な住まいを実現しやすい点が魅力です。

自然を身近に感じて生活したい場合

平屋は広めの敷地に建てられることが多く、庭を活用してガーデニングを楽しんだり、植栽によって四季の移ろいを感じられたりします。屋外へのアクセスもしやすく、中庭を設ければ子どもやペットが安心して遊べる空間にもなります。自然とふれあいながら、のびのびと子育てができる住まいを実現できるでしょう。

平屋のデメリット

続いて、平屋のデメリットを解説します。

広い土地が必要

平屋はすべての部屋や設備を1階に配置するため、2階建てと比べて横に広がる間取りになり、それに応じた広い土地が必要になります。土地面積が増えれば費用もかさむため、コスト面に注意しなければなりません。また、広い土地を確保したとしても、地域ごとの制限によって土地いっぱいに建物を建てられない可能性もあるため、事前の確認が大切です。

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建築費用が高額になりがち

平屋は2階建てに比べて横に広がる構造のため、基礎や屋根、外壁の面積が大きくなり、その分建築コストがかさみやすくなります。さらに、建物の形状をコの字型やロの字型、L字型など複雑なものにすると、凹凸部分の施工に手間がかかり、材料費や工事費が増える傾向があります。建物にこだわりたい場合は、土地と建物それぞれにかかる費用のバランスを考慮することが大切です。

採光・通風の確保が難しい

平屋は建物が低いため、室内の中心部まで自然光や風を取り込むのが難しくなる場合があります。特に隣家との距離が近かったり、周囲に高い建物があったりする場合には、採光や通風がさらに制限されてしまうでしょう。快適な室内環境を保つためには、間取りの工夫だけでなく周辺環境への配慮も重要です。

浸水リスクがある

平屋は建物に高さがないため、万が一水害が発生した際に浸水リスクがあり、家の中で高い場所へ避難することが困難です。逃げ場がなくなる恐れもあるため、建築前には浸水リスクの少ない土地を選ぶようにしましょう。

プライバシーを確保しづらい

平屋はワンフロアで生活するため、外を通る人や隣家の2階からの視線が気になりやすい点がデメリットといえます。また、動線を効率的に設計することで各部屋の距離が近くなり、家族間で音が漏れやすくなることもあるでしょう。プライバシーを守るためには、間取りの配置や防音の工夫が必要になります。

防犯面が不安

平屋はすべての窓が1階にあるため、空き巣などの侵入リスクが高くなりがちです。特に窓は侵入口として狙われやすく、玄関が道路から見えにくい位置にある場合は、不審者に気づきにくいこともあります。安心して暮らすためには、センサーライトや防犯カメラなどの対策を取ることも必要です。

平屋を建てるときのポイント

平屋は暮らしやすさから人気が高まっていますが、平屋ならではの注意点もあります。後悔しない家づくりのために、計画時に押さえておきたいポイントを以下で紹介します。

土地選びにこだわる

平屋を建てる際は、土地選びにこだわりましょう。平屋を建てるには広い土地を必要とし、エリアが限定的になりがちです。また、土地の形状によっては室内の動線の確保が難しくなるかもしれません。家族にとって住みやすいエリアなのか、希望する建物を建てられるのかなど、実際の暮らしをイメージして検討しましょう。また、浸水対策として地盤の強さやハザードマップなどの確認も重要です。

費用相場を把握して予算を決めておく

平屋は土地代や建築費が2階建てより割高になる傾向があるため、事前に土地と建物の費用相場を確認し、諸費用も含めて予算を立てるようにしましょう。近隣で販売中の物件を複数見ることで、土地価格の相場感をつかめます。建築会社を決める際は複数社から見積もりを取って比較検討するのがおすすめです。

ライフプランを考慮して間取りを決める

将来の暮らしまで見据えた間取りにすることで、長く快適に暮らすことができます。家族構成やライフスタイルの変化にも柔軟に対応できるよう、将来的に間取りを変更しやすい設計にしておくと安心です。

平屋のメリットを最大限に享受した家づくりにしよう

平屋のメリットを最大限に享受した家づくりにしよう

平屋の魅力を活かすには、動線や採光、防犯、将来の暮らしまで見据えた設計など、考慮するポイントが複数あります。メリットとデメリットをしっかりと理解し、自分たちのライフスタイルに合った平屋づくりを目指しましょう。

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