コラム
おしゃれな中庭がある暮らし
洗練された印象になる効果的な仕上げ方
家づくり
2025.04.19

マイホームに中庭を取り入れたいものの、実際には「どのようなデザインにすれば暮らしやすいのかわからない」とお悩みの方も多いかもしれません。中庭のある家はおしゃれで個性的な雰囲気を実現しやすい一方で、間取りの決め方などいくつか注意点もあります。
この記事では、おしゃれな中庭をつくるためのポイントや、中庭のメリット・デメリット、おしゃれに仕上げるための注意点などを解説します。最後に施工事例も紹介しているので、中庭のある家に興味のある方はぜひ参考にしてください。
おしゃれな中庭に仕上げるポイント

中庭をおしゃれにしたい場合、どのような要素を取り入れたら良いでしょうか。以下では、おしゃれな中庭をつくるポイントを9つ挙げて解説します。
スタイルを決める
まずはお庭のスタイルを決めましょう。例えば、モダンやインダストリアル、トロピカル、カントリーなどのスタイルです。スタイルを考える際は、建物のデザインとマッチしているかどうかを念頭に置いたうえで、植栽や設備を配置しましょう。
素材にこだわる
どの素材を使用するかによっても、お庭や家全体の雰囲気が変わります。例えば、モダンなお庭にするなら金属を、ナチュラルな雰囲気にしたいなら石材や木材を多く使うと良いでしょう。素材にこだわることで、より個性的で洗練された印象を演出できます。
植栽を配置する
中庭にシンボルツリーなどを配置すると、華やかさが増しておしゃれな雰囲気になります。植える樹木や植物の種類によってお庭の印象が大きく変わるため、スタイルに合った植物を選ぶことが大切です。また、植栽に高低差をつけることで、お庭に奥行きが出て広く見せる効果も期待できます。
機能性を考慮した設計にする
中庭は生活スペースの一部でもあるため、使いやすさにこだわることが大切です。子どもが遊ぶスペースやBBQを楽しむ場、ガーデニングなど趣味のスペースなどさまざまな用途に活用できるので、用途に合わせて設計し、必要な設備を整えると快適に過ごせるでしょう。
アクセントカラーを採用する
中庭にアクセントカラーを取り入れることで、メリハリのある洗練された雰囲気を演出しやすくなります。例えば鮮やかな色の花を植えたり、明るい色のタイルを置いたりするなどです。お庭にフォーカルポイントとなる色を配置し、ワンランク上のおしゃれな中庭を目指しましょう。
室内と中庭が一続きになるようフラットにつなげる
室内と中庭をウッドデッキなどでフラットにし、一続きの空間にすることで、室内を広く見せる効果が期待できます。室内と中庭がつながっていれば、食事やリラックスの場としてさまざまな使い方が可能です。
大きめの窓を設置する
中庭は外庭と異なり、通行人の視線を気にしなくて良いことがメリットです。中庭に面する壁に大きめの窓を配置することで、人目を気にせずに外の眺めを楽しめるでしょう。大きめの窓は、採光性や通風性をアップすることにも役立ちます。
ライトアップする
中庭に照明器具を置き、夜間にはシンボルツリーなどの植栽をライトアップすることで幻想的な空間を演出できます。シンボルツリーの影が建物の外壁に映るように工夫すると、おしゃれさがアップして日中とは異なる表情を楽しめるでしょう。
水を取り入れる
中庭は水との相性も良好です。中庭に池や噴水、滝などの水の要素を取り入れることで、より自然を感じられるリラックスした空間を演出できます。水があれば、水生植物や水生生物を育てることも可能です。
中庭のある家のつくり方 メリット・デメリットや間取りのポイントを解説は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
中庭のある家のつくり方 メリット・デメリットや間取りのポイントを解説
中庭をつくるメリット

マイホームに中庭をつくるメリットは、どのようなものがあるでしょうか。以下では、中庭ならではのメリットを3つ紹介します。
プライベート空間をつくれる
中庭の最大のメリットは、人目を気にせず過ごせるプライベートな空間を持てることです。子どもが小さいうちでも、安心して外で遊ばせられます。また、外から家の様子が見えにくくなるため、防犯対策としての効果も大きいです。
採光・通風の確保が可能
中庭に大きな窓を配置することで、室内に光や風を存分に取り入れることができます。特に、住宅密集地などで日当たりが悪い場合、中庭を設けることで明るく開放的な空間を実現しやすくなるでしょう。
デザイン性が高くおしゃれな空間になる
中庭は、一般的な住宅とは異なる個性的なデザインのお庭をつくりたい方にもぴったりです。家の中からしか見えないプライベートな空間は、周りの目を気にせず自分のこだわりを存分に実現できます。
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中庭をつくるデメリット
中庭をつくるメリットが大きい一方で、気をつけたいポイントもあります。以下のようなデメリットには、あらかじめ対策が必要です。
動線が不便に感じやすい
中庭のある家は基本的にコの字やロの字の設計となり、部屋同士の移動距離が長くなる傾向にあります。家事動線が悪くなったり、高齢者が生活しにくくなったりする可能性を考慮し、部屋の配置を十分に検討することが大切です。
居住スペースが狭くなる可能性がある
土地の広さによっては、中庭をつくることで居住スペースが狭くなってしまうことも考えられます。居住スペースと中庭の広さのバランスを考えたうえで、購入する土地の広さも検討しましょう。
おしゃれな中庭をつくるときの注意点
ここでは、よりおしゃれで快適な中庭をつくるために意識すると良いポイントをまとめました。デメリットの対策としても有効なので、中庭の設計をするときの参考にしてください。
排水計画を立てる
中庭は、建物に囲まれていることから水はけが悪い傾向にあります。排水機能が整っていないと、湿気やカビ、大雨が降ったときの浸水の原因となりやすいため注意が必要です。太めの排水管を設置したり庭に勾配をつけたりして、水が外に流れる工夫を取り入れましょう。
窓のサイズ・配置・断熱性能を考慮する
中庭を楽しむために窓を多く配置すると、室内の断熱性が下がりやすくなります。また、開口部が広いと耐震性が弱くなりやすい点にも注意が必要です。中庭をつくる際は、窓のサイズや位置、性能などを検討し、おしゃれなだけでなく快適性も実現できるようにしましょう。
効率的な生活・家事動線をつくる
中庭をつくると生活動線が悪くなりやすいため、できるだけシンプルで効率的な動線を確保した間取りにすることが大切です。例えば、水回りを一カ所にまとめて家事をしやすくしたり、回遊動線をつくって部屋の行き来がしやすいようにしたりするなどの工夫が有効です。
中庭のある家は後悔する?事前に知っておきたい対策方法とは、こちらの記事で詳しく紹介しています。
中庭のある家は後悔する?事前に知っておきたい対策方法とは
おしゃれな中庭のある注文住宅の施工事例
最後に、実際にコラボハウスで建築した中庭のある注文住宅の事例を紹介します。ぜひマイホームのイメージづくりの参考としてお役立てください。
中庭が暮らしに明かりを灯す平屋

真っ白で清潔感のある室内から、シンボルツリーと玄関の土間が見渡せる平屋の中庭です。住宅が密集する都市部でも室内に明るい光を取り入れることができ、周囲の視線も気にせず快適な暮らしを実現しています。
おしゃれな中庭で木々も踊る平屋

リビングに大きく配置された窓から見える中庭は、ダンスが楽しめるコンクリート敷きの床がポイントです。向かいの外壁を背景にして植えられた植物が、奥行きのある空間とリラックスした雰囲気を演出しています。
中庭を中心に設けた、子どもも愛犬ものびのびと過ごせる平屋

リビングの床とフラットに設置した中庭デッキ、2面に設けた大きな窓によって開放感を演出した事例です。晴れた日には中庭で家族で食事をしたり、愛犬を日光浴させたりと、さまざまな楽しみ方ができます。
中庭を中心に設けたた子どもも愛犬ものびのびと過ごせる平屋の施工事例を見る
光と木がつなぐ、くつろぎの中庭リビング
勾配天井の木目が心地よく広がるリビングと、中庭がつながる開放的な住まい。大きな窓から自然光が柔らかく広がり、四季の移ろいを身近に感じられます。薪ストーブを中心に、家族がゆったり集まる時間が生まれ、外にも内にもくつろぎが続く設計です。
プライバシーを確保しながら、アウトドア気分も楽しめる中庭は、読書やティータイムにも最適。暮らしに豊かな余白を与える、心落ち着く住空間です。
静けさを招く、緑と暮らす中庭×ナチュラルリビング
木の温もりがやさしく広がるリビングに、季節の彩りを映す中庭を添えた落ち着きのある空間。開口の大きな窓が外と内をさりげなくつなぎ、ゆったりとした時間が流れます。柔らかな照明とグレーのキッチンが上品に調和し、穏やかなくつろぎを演出しました。
緑の景色を眺めながら過ごすティータイムや家族の時間は、日常に深い心地よさをもたらします。プライベートを守りつつ、自然と寄り添う暮らしが叶う住まいです。
静けさを招く、緑と暮らす中庭×ナチュラルリビングの施工事例を見る
おしゃれな中庭に仕上げてこだわりの住宅を叶えよう

防犯性が高く個性的な空間を実現できる中庭は、おしゃれなマイホームを建てたい方におすすめの設計です。おしゃれに仕上げるポイントを踏まえ、家族だけの特別な中庭をつくってみてはいかがでしょうか。
コラボハウスでも、事例で紹介したような機能的でおしゃれな中庭のある家のご提案が可能です。アウトドアリビングや趣味を日常で楽しみたい方は、ぜひお気軽にコラボハウスまでご相談ください。
おしゃれな中庭づくりに関するよくある質問
“おしゃれな中庭”に共通しているポイントは何ですか?
施工事例に共通するポイントは以下の5つです。
・窓の配置(シンメトリー・スリット窓)
・床素材(ウッド・タイル・砂利)を統一
・植栽を1本だけ置く“引き算”デザイン
・夜のライトアップで影をデザイン
・外観の素材と中庭を連動させる
特に「植栽1本+照明1灯」の“ミニマル構成”が最もおしゃれに見えます。
おしゃれな中庭にするための床材は何がおすすめ?
施工事例で人気の床材は以下です。
| 素材 | 特徴 | おしゃれ度 |
| タイルデッキ | 高級感・メンテナンスしやすい | ★★★★★ |
| ウッドデッキ | あたたかい雰囲気・LDKと相性◎ | ★★★★☆ |
| 化粧砂利+飛び石 | 和モダン・コスト◎ | ★★★★☆ |
| 天然芝 | 青々とした雰囲気 | ★★★☆☆ |
「タイル×植栽×間接照明」の組み合わせは“王道のモダン中庭”です。
おしゃれな中庭に必要な広さはどれくらい?
用途によって変わりますが、“おしゃれに見える”だけなら 3〜4㎡(1.5〜2畳) で十分と言えます。
植栽+ライト:3㎡
ウッドデッキ+チェア:6〜8㎡
アウトドアリビング:10〜12㎡
レイアウトと素材の組み合わせによっても、必要になる広さが変わります。
おしゃれな中庭に欠かせない要素は?
以下の3つが特に重要です。
① 植栽(シンボルツリー1本)
・オリーブ
・シマトネリコ
・ソヨゴ
・アオダモ
1本だけ植える “ワンツリー設計” が最も美しく見えます。
② 照明(影をデザインするライト)
・アップライト(足元から木を照らす)
・間接照明(壁をふわっと照らす)
・グレアレスライト(まぶしくない灯り)
③ 室内からの見え方
・窓を“額縁”のように見せる
・縦長窓でスリムに抜く
・低い窓で植栽の足元を見せる
室内からのフレーミングが“おしゃれ”の決め手です。
照明を使って夜の中庭をおしゃれにする方法は?
夜の中庭を美しく見せるコツは以下です。
・木の影を“壁に映す”配置にする
・明るくしすぎない(光量は控えめ)
・足元ライト+壁面ライトで立体感
・スイッチをLDKから操作できるようにする
“暗い中に1〜2灯だけ柔らかく光る”のが最もおしゃれなポイントです。
中庭の植栽は地植えより鉢植えがいい?
おしゃれさ・メンテナンスの両方の面で鉢植えが人気です。
理由は、以下の5つです。
・室内から見える位置への移動が楽
・デザイン性の高い鉢で雰囲気UP
・根の広がりを抑えメンテナンスが簡単
・大きくなりすぎない
・季節にあわせて植える花や植物を変えられる
地植えにすると成長しすぎるケースがあるため、おしゃれ重視なら“鉢植え1本”が最も安定します。
中庭をおしゃれに見せる窓の選び方は?
おしゃれに見える窓の特徴は以下です。
・縦長のスリット窓
・大開口(掃き出し窓)
・FIX(はめ殺し窓)
・高窓(壁面にアクセント)
特に「FIX窓で切り取る中庭」は、ホテルライクで人気です。
中庭の形で“おしゃれ見え”するおすすめは?
おしゃれに見えやすい形は以下です。
① コの字型(均整が取れて見栄えがいい)
光が回りやすく、窓の配置が美しい。
② ロの字型(完全プライベート)
中庭デザインに集中しやすい。
③ L字型(コンパクト×ミニマル)
狭小地でもスタイリッシュ。
設計の自由度は、コの字型が最も高いと言えます。
おしゃれな中庭でよく使われる色は?
人気の中庭の配色は、
・ホワイト × ウッド × グレー(北欧・ナチュラル)
・チャコール × タイル × シルバー(モダン)
・ベージュ × 植栽 × ウッド(リゾート)
中庭は“素材色を絞る”ことで一気に洗練されます。
3色以内に抑えることがポイントです。
おしゃれな中庭の実例で人気のデザインTOP5は?
①植栽1本×スポットライトのミニマルデザイン
②ウッドデッキ×大開口×外と室内がつながるLDK
③タイルデッキ×間接照明×ホテルライク外観
④坪庭×スリット窓×影を楽しむ和モダン
⑤アクアウォール(壁面に水の演出)×夜景
写真映えし、生活でも使いやすいデザインが人気です。
中庭をおしゃれにすると、費用はどれくらい?
一般的な金額の目安は、
・タイルデッキ:30〜80万円
・ウッドデッキ:20〜60万円
・照明:3〜15万円
・植栽:1〜10万円
・外構工事の調整:5〜20万円
総額は 20〜80万円 が多く、“投資対効果が高い外構”として人気の領域です。
おしゃれな中庭をつくるための設計ポイントは?
・窓と中庭の“見え方をセットで設計”
・壁を活かして“影のデザイン”をつくる
・床素材を統一して“ホテルライク”に
・物置きを置かない(生活感排除)
・植栽は1~2本に絞る
中庭では、引き算の美学が大事です。
中庭や2階建てに関連するその他の情報は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
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