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コートハウスとはどんな家?
後悔しない家づくりのポイントとは

家づくり

2025.04.19

コートハウスとはどんな家?後悔しない家づくりのポイントとは

コートハウスは、プライバシーを守りつつ開放感も楽しめる住宅です。中庭を囲んだ設計が特徴で、自然光や風を取り入れた居住空間を実現できます。メリットの多いコートハウスですがデメリットもあるため、両者を把握したうえで検討することをおすすめします。

本記事では、コートハウスの概要やメリット・デメリット、コートハウスを建てる際の注意点などを解説します。あわせて施工事例も紹介するので、コートハウスの理解を深めたい方や、どのような住宅が自分に合うのかを知りたい方はぜひ参考にしてください。

コートハウスとは

コートハウスとは

「コートハウス」とは、中庭を中心に建物が配置された住宅のことです。外壁や塀で囲われ外から内部が見えないため、プライバシーを確保しながら窓を開け放して風通し良く過ごせます。また、中庭に面してガラス窓を設置することで室内空間と庭につながりが生まれ、明るく広々とした住宅を実現できます。隣家との距離が近い土地でも、コートハウスであれば快適に過ごせるでしょう。

 

中庭のある家のつくり方 メリット・デメリットや間取りのポイントを解説は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

中庭のある家のつくり方 メリット・デメリットや間取りのポイントを解説

コートハウスの種類

コートハウスには「コの字型」「ロの字型」「L字型」の3種類があります。ここでは、それぞれの特徴について見ていきましょう。

コの字型

コの字型は庭の三方向を建物で囲み、一面のみ開放した形状です。日当たりや風通しが良く、中庭の湿気がこもりにくい点がメリットです。プライバシーを保ちながら、ほど良い開放感を求める方に適しています。

ロの字型

ロの字型は、建物で中庭を四方に囲むレイアウトです。外から中庭が完全に見えないため、プライバシーをしっかりと守りたい方に適しています。また、中庭を中心に回遊動線ができ、室内を移動しやすい点もメリットです。

L字型

L字型は、建物の二面が直角に庭に接しているレイアウトです。3つのタイプの中でも特に開放的な空間となります。狭い敷地や変形地にも対応しやすい形状で、比較的建築コストを抑えられます。

コートハウスのメリット

近年では快適な暮らしを実現するため、コートハウスを選択する方が増えています。ここでは、コートハウスのメリットについて見ていきましょう。

プライバシーを確保した外部空間をつくれる

都心に多い住宅密集地などでは近隣との距離が近く、室内の様子がわかりやすかったり、生活音や声が聞こえやすくなったりします。コートハウスであれば、中庭を囲むように建物が建っているため、外部からの視線や生活音を気にせず過ごせる点がメリットです。
プライバシーを確保できる庭は、子どもやペットの遊び場、家族でのプチアウトドア、ガーデニングなどの趣味スペースとしても活用できます。

半屋外的で開放的な空間になる

中庭をつくることで、半屋外の空間が実現します。LDKなどと一体化させるように室内と中庭をフラットにしたり、窓を大きくしたりすることで、より開放感を演出できるでしょう。中庭でリビングのように過ごすことができ、ゆとりある空間によって生活の幅が広がります。

採光・通風に優れる

家の中心部に庭を配置するコートハウスは、自然光や風を室内に取り込みやすい構造です。中庭に面する壁に窓を設置すれば、外部からの視線を気にせずに大きめの窓を取り付けられます。
また、湿気により家はダメージを受けやすくなりますが、コートハウスであれば風通しが良く、住まいを長持ちさせられる点もメリットです。

防犯性を高められる

コートハウスは防犯性が高く、安心して暮らしやすくなっています。道路に面する外壁の窓やサイズを制限することで中の様子がわかりにくくなり、外部からの侵入を防ぐ効果も期待できます。在宅の有無が周囲にわかりにくい点はメリットの一つです。また、外から中庭が見えにくいため、人目を気にせず洗濯物を干すことも可能です。

周辺環境の変化による影響が少ない

長く同じ場所に住み続けると、周辺環境が変わる可能性があります。しかし、仮にすぐ近くに家が建ったり道路ができたりした場合でも、コートハウスは建物の内側に開けているため、周囲の影響を受けずに生活を続けることが可能です。

コートハウスのデメリット

コートハウスのデメリット

上述のようにメリットの多いコートハウスですが、いくつかデメリットもあります。ここでは、コートハウスのデメリットを解説します。

居住スペースが狭まる

コートハウスは中庭を設置する分、居住スペースが狭くなりがちです。敷地面積が限られている場合は十分なスペースを確保できず、想定していたよりも狭く感じてしまうかもしれません。狭い土地でもしっかり居住スペースを確保できるよう、間取りの工夫が必要になります。

建築コストが高くなりやすい

コートハウスは複雑な形状の建物なので、シンプルな形状のものと比べて建築コストが高くなりやすいです。中庭の面積が大きくなるにつれて、庭に接する建物の外壁面も広がりさらにコストが上がります。間取りも複雑になりやすく、設計費がプラスでかかる可能性があります。

メンテナンスの手間が大変

中庭にウッドデッキや植栽などを設置している場合、綺麗な状態を保つにはこまめなメンテナンスが欠かせません。植栽の剪定や虫対策、落ち葉の清掃など意外と手がかかります。特に、ロの字タイプは水の逃げ場がないため、排水にトラブルがあると浸水リスクが高くなります。
浸水リスクや害虫対策を行うには定期的にメンテナンスを行う必要があり、手間に感じることもあるでしょう。

耐震性・断熱性が下がりやすい

コートハウスは採光・通風を確保しやすくしたり、中庭を最大限生かした間取りにしたりするため、開口部を大きく設置するケースが多く見られます。開口部の面積が増えることで壁が少なくなり、耐震性や断熱性の低下につながります。安心して暮らすためにも、耐震性を高める構造の採用や、断熱性を高める工夫が必要になるでしょう。

中庭のある家は後悔する?事前に知っておきたい対策方法とは、こちらの記事で詳しく紹介しています。
中庭のある家は後悔する?事前に知っておきたい対策方法とは

コートハウスを建てるときの注意点

家を建ててから後悔しないためにも、いくつかポイントを押さえて家づくりを進めることが大切です。ここからは、コートハウスを建てるときの注意点を解説します。

十分に排水計画を立てる

壁に囲まれた中庭は雨水が溜まりやすいため、排水計画をしっかりと立てておくことが大切です。有効な対策として排水設備を増やす、太めの排水管を設置する、勾配をつける、水はけの良い床材を採用するなどが挙げられます。設計段階から検討し、建築後は排水管が詰まらないようにこまめなメンテナンスが必要です。

生活動線を考慮する

コートハウスは複雑な形状のため、一般的な住宅と比べて動線が長くなる傾向にあります。そのため、水回りを一カ所にまとめる、回遊導線にする、中庭を見えやすくするといった工夫が必要です。効率的な生活動線を確保した住宅にするには、家族の実際の暮らしをイメージして間取りを決めるようにしましょう。

施工実績が豊富な建築会社に依頼する

構造が複雑で設計が難しい家を建てる際は、施工業者の高い技術力が重要です。採光や通風、生活動線、断熱性・耐震性などは暮らしの快適性や安全性に直結します。長く快適に住み続けるには、コートハウスの施工実績が豊富な建築会社に依頼するのがおすすめです。

魅力あふれるコートハウスの施工事例3選

ここからは、個性的で機能性にも優れたコートハウスの施工事例を3つ紹介します。理想の住まいづくりの参考にしてください。

第2のリビングとして活用できるコートハウス

第2のリビングとして活用できるコートハウスの外観

中庭をコの字型に囲んだ平屋は、プライバシーが守られ各部屋から田園風景を楽しめます。動線が複雑になりがちなコートハウスですが、キッチンから脱衣室、ウォークインクローゼットをつなぐ動線で、洗濯時間が大幅に短縮しました。敷地のメリットを活かし、家事のしやすさも考慮されています。また、中庭は第2のリビングとして利用でき、人目を気にせずBBQなど家族の時間を楽しめます。

第2のリビングとして活用できるコートハウスの施工事例を見る

プライバシーを確保したブランチを楽しめるコートハウス

プライバシーを確保したブランチを楽しめるコートハウスの内観

24帖のLDKが印象的な、コの字型のコートハウスです。リビングから続く中庭があり、平屋とは思えないほどの開放感があります。勾配天井と大きな窓により、さらに広さを感じられる間取りとなりました。広いパントリーやウォークインクローゼットも完備し、すっきりとした暮らしを実現しています。リビングには珪藻土の塗り壁を採用し、一年中快適に過ごせるのも魅力です。

プライバシーを確保したブランチを楽しめるコートハウスの施工事例を見る

階段越しの中庭が美しいコートハウス

階段越しの中庭が美しいコートハウス

中庭をコの字型に囲み、開放感とプライバシーを両立したコートハウスです。人通りの多い道路に面しているため、外観は視線を気にせず過ごせるよう閉じたデザインに仕上げました。吹き抜けに高窓を設置したことで、自然光が部屋の奥まで届きます。スケルトン階段越しに中庭を眺めるソファが家族の特等席になっています。また、水回りをまとめて効率的な洗濯動線を確保しているのも特徴です。

階段越しの中庭が美しいコートハウスの施工事例を見る

おしゃれな中庭がある暮らし|洗練された印象になる効果的な仕上げ方は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

おしゃれな中庭がある暮らし|洗練された印象になる効果的な仕上げ方(近日公開)

快適なコートハウスでより豊かな暮らしを実現しよう

快適なコートハウスでより豊かな暮らしを実現しよう

コートハウスはプライバシーを保ちつつ、開放感ある空間で快適に過ごせる住宅です。中庭を中心に家族が集まる場ができ、自然光や風を取り入れた居住空間で、日々の暮らしがより豊かになるでしょう。

コートハウスの設計実績も多いコラボハウスは、理想の住まいづくりをしっかりとサポートします。設計士が直接お客様にヒアリングし、間取りや設備、デザインなどを総合的に提案するのも特徴です。

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