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高気密高断熱の住宅とは?
特徴やメリット・デメリット、建築時の注意点

家づくり

2025.03.17

高気密高断熱の住宅とは?特徴やメリット・デメリット、建築時の注意点

暮らしやすい注文住宅を建てるには、住宅の性能に目を向けることが大切です。四季を通じて快適な住環境を実現するために、高気密高断熱の住宅に注目が集まっています。その一方で、「高気密高断熱とは、具体的にどういうものだろうか」と疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。

今回は高気密高断熱の住宅の特徴と、メリット・デメリットを紹介しつつ、実際に高気密高断熱の住宅を建てる際の注意点を解説します。快適なマイホームづくりの参考にしてください。

高気密高断熱の住宅とは

高気密高断熱の住宅とは

高気密高気密の住宅とは、空気の出入りや外気温の影響を減らし、エネルギー効率を高めた住宅のことです。

高気密とは、気密テープや気密シートなどを使って壁や床のすき間をふさぎ、空気の出入りを少なくして気密性を高めることを指します。高断熱とは、壁や床に断熱材を用いたり窓を断熱化したりして断熱性を高めることです。

高気密と高断熱を兼ね備えた住宅では、室内の熱が逃げにくく、なおかつ外気温が伝わりにくくなります。

高気密高断熱住宅のメリット

日本では、冬は氷点下まで気温が下がることがある一方で、夏は35度を超えることも珍しくありません。こういった環境で、高気密高断熱住宅にどのようなメリットがあるのかを解説します。

光熱費の削減になる

高気密高断熱の住宅は、季節によって変動する外気温の影響を受けにくくなるため、冷暖房効率がアップします。冬は暖房を入れることで室内がすぐに暖まり、夏も冷房の設定温度を極端に下げる必要がありません。少ないエネルギーで一定の室温をキープしやすくなるため、光熱費の削減につながります。また、住宅全体を気密化・断熱化するため、特定の部屋のみが快適になるのではなく、居室とそのほかのスペース(バスルームや廊下、トイレなど)の気温差が小さくなります。

ヒートショックの防止になる

前述のとおり、高気密高断熱の住宅では室内全体の温度差が生まれにくくなるため、ヒートショック防止に効果的です。
ヒートショックとは、急激な温度変化により血圧が上がったり下がったりすることで、心臓や血管に大きな負担がかかる現象のことです。負荷がかかった結果、心筋梗塞や脳梗塞などの命に関わる症状を引き起こす可能性があります。
特に高齢者の場合はヒートショックのリスクが高いため、建物内の温度をできるだけ一定にしてリスクを減らすことが大切です。

1年を通して快適な室内空間になる

日本では、室内であっても「夏は暑く冬は寒い」という環境が一般的です。これは、外気温が伝わりやすく室内の熱が逃げやすいという住宅の構造が一因となっています。
その点、高気密高断熱の住宅であれば、冷暖房効率が高まることで「夏は涼しく冬は暖かい」という室内環境を実現しやすく、快適性が増します。

家が長持ちする

住宅が傷む原因の一つが湿気です。空気の入れ替わりが少ない高断熱高気密住宅では、換気システムを設置する必要があるため、湿気がこもりにくくなり、建物の劣化につながる結露やカビの発生を防止できます。
家を長持ちさせるには建物が傷む原因を遠ざけ、よい状態を維持することが大切です。換気システムによって自然換気よりも効率的に換気することは、家の寿命を延ばすことにつながります。

高気密高断熱住宅のデメリット

高気密高断熱住宅のデメリット

高気密高断熱住宅には多くのメリットがある一方で、デメリットも存在します。建てた後で困らないよう、デメリットについても確認しておきましょう。

建築コストが高額になりやすい

気密性と断熱性の高い住宅を建てるには、質の高い建材を使う必要があり、工数も増えるため決して安くない費用がかかります。そのため、高額な建築コストをデメリットに感じる方も少なくありません。
ただし、住宅の状態を維持しやすくなりメンテナンスの頻度が減るため、維持コストに関しては抑えられる可能性があります。

空気が乾燥しやすい

気温が低い冬は、空気中に含まれる水蒸気量が必然的に少なくなり、暖房で室内の温度を上げるとどうしても空気が乾燥します。室温を高く保ちやすい高気密高断熱住宅では、暖房器具の種類にかかわらず、乾燥しやすくなる点がデメリットです。
室内が乾燥すると、皮膚や粘膜から水分が奪われ、肌荒れや呼吸器の不調などを引き起こします。乾燥による健康被害を防ぐためには、室内の加湿が欠かせません。

結露・カビが発生しやすい

断熱性能が高い家は、少ないエネルギーで室内を暖めたり冷やしたりできる一方で、外から熱が入ってくると室温が変わってしまい、なかなか元に戻りません。
太陽の熱は、冬は室内を暖かくしてくれるものの、夏は室温を上げてしまい、快適な温度まで下げるために大きなエネルギーを消費します。断熱性能が高ければ高いほど、外から入ってきた熱が出ていかないことに悩まされるでしょう。
断熱性能の高い家を建てるときは、室内に入り込む太陽の熱をコントロールするための設計が欠かせません。軒や庇、窓の面積や方位などを考慮しましょう。

高気密高断熱住宅を建てる際の注意点

高気密高断熱の住宅で快適に過ごすには、家づくりの初期段階からしっかりと計画を立てることが大切です。以下では押さえておきたい注意点を4つ紹介します。

適切な換気システムを導入する

空気の出入りが少ない高気密高断熱の住宅では、換気が十分でないと室内に湿気がこもってしまい、結露やカビの原因になります。結露やカビを防ぐには、高性能な換気システムを設置する必要がありますが、換気によって室内の熱が逃げてしまうという側面があります。
換気で外に逃げる熱の量は、家の中から排出される熱の総量のうち30~35%といわれ、決して少なくありません。ただし、熱交換換気システムなどを導入すれば、外に逃げる熱量の80%以上を取り込むことができます。
室内環境を快適に保つには、まず正しい換気計画を立て、換気口を定期的に掃除するなど、換気システムをメンテナンスすることが大切です。

高性能な窓を採用する

住宅の中で、熱や空気の出入りが最も大きいのは窓です。気密性や断熱性を高めるには窓の数を少なめにしたり、樹脂製サッシを採用したりして、窓の断熱性を高めることも大切です。窓を断熱化することによって、室内をより快適に保つことができます。

モデルハウスや見学会に参加する

高気密高断熱住宅を知るには、モデルハウスを見たり、完成見学会に参加したりするのがおすすめです。実際の住環境を体験することで、高気密高断熱住宅とそうでない住宅との違いが明確になります。
また、一言で高気密高断熱住宅といっても、特徴は建築会社ごとに異なります。理想のマイホームを建てるには、実際の建物をチェックして性能を体感しましょう。

施工実績が豊富な建築会社を選ぶ

高気密高断熱の住宅は、どの建築会社でも問題なく建築できるというわけではありません。建築会社によって技術力や経験には違いがあるため、仕上がりも変わる可能性があります。高気密高断熱のメリットを最大限に生かせる住宅を建てるには、施工実績が豊富な会社に依頼すると安心です。

高気密高断熱の住宅で家族が快適かつ健康な暮らしを

高気密高断熱の住宅で家族が快適かつ健康な暮らしを

四季のある日本で快適な生活を送るには、季節によって変化する外気温の影響を少なくすることが重要です。高気密高断熱の住宅は、少ないエネルギーで室内を快適な温度に保つことができ、ヒートショックの予防にもなります。また、機械的に換気を行うことで住宅が傷みにくくなり、家そのものが長持ちする点も大きなメリットです。

四国・大阪・秋田で高気密高断熱の住宅を建てる際は、ぜひ豊富な施工実績を持つコラボハウスまでご相談ください。無料相談会はこちらからご予約いただけます。