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快適に暮らすガレージハウスの間取り
魅力や注意点とは

家づくり

2025.03.17

快適に暮らすガレージハウスの間取り魅力や注意点とは

住居とガレージが一体となったガレージハウスは、大切な愛車を雨風から守れるだけでなく、室内への移動もスムーズで、車のある暮らしをより快適にしてくれます。しかし、「居住スペースが狭くなってしまうのではないか」「建築費用はどのくらいかかるのか」など、実際に建てる際の疑問や不安を抱えている方もいらっしゃるでしょう。

そこで本記事では、ガレージハウスの間取りの特徴や注意点、費用相場、成功事例などをわかりやすく解説します。愛車を楽しめる住まいづくりを考えている方は、ぜひ参考にしてください。

ガレージハウスの間取りに適した広さ

ガレージハウスの間取りに適した広さ

ガレージハウスの間取りを考える際に重要なのが、必要な広さの把握です。一般的な普通乗用車1台の駐車には、幅2.5m×奥行6mの5坪程度のスペースが必要となります。このスペースに生活空間を加えると、以下が建物全体の目安となります。

  • 1台用:25坪程度
  • 2台用:30坪程度

ただし、最適なガレージの広さは車種や間口の大きさ、使用用途によって大きく変わってきます。将来の拡張性や快適性を考慮すると、余裕を持った広さの確保が必要となるでしょう。

ビルトインガレージについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。

ビルトインガレージを建てると後悔する?事例別に有効な対策を紹介(後日公開予定)
ビルトインガレージの注文住宅|メリット・デメリットや間取り決めのポイントとは(後日公開予定)

ガレージハウスの間取りのメリット

ガレージハウスの間取りのメリット

ガレージハウスは車を守るだけでなく、生活の質を高めるさまざまなメリットがあります。快適な暮らしを実現するガレージハウスならではの魅力を、以下4つのポイントに分けて解説します。

雨風や紫外線にさらされない

ガレージハウスは建物と一体化した屋内空間のため、大切な愛車を雨風や紫外線から守ることができます。屋外駐車と比べてボディの劣化や汚れ、キズを防ぎやすく、車を長く美しい状態で維持できることが大きな魅力です。

動線がスムーズ

ガレージから直接室内へアクセスできる動線は、日々の生活をより快適にします。買い物帰りの荷物の運び込みがラクになるだけでなく、雨の日でも濡れずに移動が可能です。段差をなくせば、ベビーカーや車椅子の出入りもスムーズになります。

さまざまな用途に活用できる

ガレージは、単なる駐車スペース以上の可能性を秘めています。以下のように、家族のライフスタイルに合わせて多目的に活用することが可能です。

  • 車やバイクのメンテナンス空間
  • アウトドア用品の収納
  • 子どもやペットの室内遊び場
  • BBQスペース など

​​​​盗難・いたずらのリスクを防ぎやすい

シャッター付きの屋内ガレージは、外部からのアクセスを制限できます。車上荒らしや車体へのいたずら、物品の盗難など、屋外駐車で懸念されるリスクを大幅に軽減できる点も大きなメリットです。

ガレージハウスの間取りのデメリット

ガレージハウスには魅力的なメリットがある一方で、いくつかの課題もあります。快適な住まいを実現するためには以下のデメリットをしっかり理解し、適切な対策を講じることが重要です。

建築コストが高額になりやすい

ガレージハウスは大きな開口部が必要なため、一般的な木造では強度の確保が難しく、鉄骨造やRC造での建築が推奨されます。鉄骨造やRC造の工法は木造と比べて建築単価が高くなるため、同じ広さの一般住宅と比較すると、建築費用が大幅に上がる傾向にあります。

音やニオイが気になる

ガレージと居住空間が一体となっているため、エンジン音やシャッターの開閉音が室内に響きやすく、近隣への騒音問題にもなり得ます。また、換気設備が不十分だと排気ガスが室内に流入する可能性があり、快適な住環境を損なう原因となることがあります。

居住スペースが狭くなる

1階部分にガレージを確保する必要があるため、その分だけ居住スペースが制限されがちです。特に狭小地では、必要な部屋数の確保や収納スペースの確保が難しくなる可能性があり、限られた空間を最大限活用するための間取り計画が必要です。

ガレージハウスをつくる際の費用相場

ガレージ部分の坪単価は60万〜80万円程度で、通常の居住スペースよりやや高額になります。ガレージ部分の建築費用の目安は以下のとおりです。

  • 1台分(約5坪):約300万〜400万円
  • 2台分(約10坪):約600万〜800万円

生活スペースの建築費用に、上記のガレージ部分の費用が加算されます。また、既存住宅へのガレージ増設は新築時と比べて工事が複雑になるため、さらに費用が割高になる傾向があります。

ガレージハウスの間取りを決める際のポイント

快適なガレージハウスを実現するためには、細かな配慮が必要です。後悔しない間取りにするために、以下の3つのポイントを押さえて計画を立てましょう。

将来も見据えて広さを決める

現在の車の台数や車種だけでなく、将来的な変更も考慮した広さ設計が重要です。家族構成の変化による車の増車や、ミニバンなど大型車への買い替えなども想定されます。一度建てたガレージの拡張は難しく、サイズが合わなくなると近隣に駐車場を借りる必要も出てきます。そのため、ある程度の余裕を持たせた広さ設計がおすすめです。

防音・換気対策をする

快適な住環境を維持するには、適切な防音・換気対策が不可欠です。防音については、ガレージと寝室など静かな空間を離して配置し、壁や床には防音材や遮音材を使用します。換気は、マフラー付近への排気ダクト設置や、大型換気扇の適切な配置が効果的です。また、自然換気を促す窓の設置も、空気環境の改善に役立ちます。

動線を考慮する

ガレージから室内へのスムーズな動線計画は、日常生活の快適性に直結します。買い物帰りの荷物運搬を考慮し、パントリーやキッチンへの近接性を確保したり、雨天時の移動を考えて屋根付きの動線を確保したりすることが重要です。また、段差をなくし、十分な通路幅を確保することで、ベビーカーや車椅子での移動もスムーズになります。

ガレージハウスの間取りを実現した施工事例

ここでは、実際に建てられたガレージハウスの事例を紹介します。それぞれの家族のライフスタイルに合わせた工夫が施された間取りは、ガレージハウスの可能性を広げる参考例となるでしょう。

暮らしも遊びも楽しむ新居浜ベース

暮らしも遊びも楽しむ新居浜ベースの内観

車やバイクが好きなご夫婦のために建てられた、平屋のガレージハウスです。屋根付きガレージは玄関やワークスペースと直結しており、雨の日でもスムーズな動線を確保しています。週末には友人を招いて趣味を楽しむなど、ガレージを中心とした遊び心あふれる暮らしを送っています。

暮らしも遊びも楽しむ新居浜ベースのガレージハウス事例を見る

2つの平屋がつながる家

2つの平屋がつながる家の外観

ガレージライフを起点に家づくりを始めたご夫婦が建てた平屋です。愛車のメンテナンスのためのガレージは、雨の日も快適な動線を確保しています。ガレージと居住空間が調和した間取りによって、海を眺めながらゆったりと暮らせる住まいに仕上がっています。

2つの平屋がつながる家のガレージハウス事例を見る

MINI COOPERの家

MINI COOPERの家の外観

ミニクーパーのような洗練された住まいを目指して建てられた、ガレージハウスの事例です。玄関を入ると、ガラス張りのガレージ越しに愛車を眺められる特別な空間が広がっています。木目とガラスを組み合わせた素材使いによって、スタイリッシュな外観デザインを実現しています。

MINI COOPERの家のガレージハウス事例を見る

​​​​ロの字中庭のあるガレージハウス

ロの字中庭のあるガレージハウスの外観

建物の中心にある中庭を囲むように建てられた、複合型のガレージハウスです。ビルトインガレージは玄関に隣接しており、スムーズな生活動線を実現しています。中庭からの光が室内に差し込むことで、明るく開放的な空間になっています。

​​​​ロの字中庭のあるガレージハウス事例を見る

ガレージハウスの間取りは将来も見越して考えよう

ガレージハウスの間取りは将来も見越して考えよう

ガレージハウスは、愛車との理想的な暮らしを実現できる住まいです。しかし、快適な住環境を手に入れるには、広さ・動線・防音・換気など、さまざまな要素を慎重に検討する必要があります。特に、将来的な変化への対応を考慮した計画が重要です。

経験豊富な設計士と相談しながら、理想のガレージライフを実現する間取りプランをつくってみてはいかがでしょうか。まずは、お気軽に無料相談会へお越しください。