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【事例10選】吹き抜けのある注文住宅
メリットやデメリット、注意点とは

家づくり

2025.02.09

【事例10選】吹き抜けのある注文住宅メリットやデメリット、注意点とは

注文住宅を検討するとき、吹き抜けのある間取りに憧れる方は多いのではないでしょうか。マイホームを建てるときは、長く暮らすことを踏まえて間取りが暮らしにどのような影響を与えるのかを知っておくことが大切です。

本記事では、吹き抜けのメリットやデメリット、注意点など吹き抜けのある家を建てる前に知っておきたいことをまとめています。実際に吹き抜けのある家を建てた事例も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

吹き抜けとは

吹き抜けとは、建物の内部で複数階に広がる空間のことです。2階建ての場合、1階部分の天井を部分的になくし、1階と2階の空間を縦方向に共有する形で設けます。
吹き抜けをつくる場所として適しているのは、リビングや玄関などです。吹き抜けをつくることで、家の中に広々とした空間が生まれます。

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吹き抜けのメリット

注文住宅の吹き抜けには、プラス面とマイナス面があります。建ててから間取りを変更することは簡単ではないため、検討段階でメリットとデメリットをチェックしておきましょう。まずは、吹き抜けのあるマイホームをつくるメリットについて解説します。

開放感のある空間を演出できる

吹き抜けをつくることで天井が高くなり、圧迫感を軽減することが可能です。上を向いたときに視界が開け、開放感が増します。そのため、都市部の狭小住宅のように延床面積が限られている場合でも、開放的な空間の間取りを実現できるでしょう。

採光を確保しやすく室内が明るくなる

吹き抜けの上部に窓を設置すれば、自然光を取り込みやすくなります。住宅密集地では、窓の向こうにすぐ隣家の壁があるような状況が珍しくありません。その点、高窓は周囲の建物の影響を受けにくく、太陽が出ている時間帯であれば、窓の方角を問わず室内を明るく保つことが可能です。屋外からの光が入ってくることで、部屋全体が明るい雰囲気になるだけでなく、光熱費の節約にもつながります。

家族間のコミュニケーションが取りやすい

上階と下階が吹き抜けでつながると、家のどこにいても家族の気配を感じられ、家族間のコミュニケーションを取りやすくなるでしょう。
1階のリビングから2階にいる家族に声をかけるといったシーンでは、吹き抜けのない住宅よりも声が届きやすく気軽に会話できます。また、視線も通りやすくなるため、2階部分から1階にいる子どもを見守ることも可能です。

おしゃれな空間になる

吹き抜けをつくることで家の中に空間的な余裕が生まれ、おしゃれで非日常的な雰囲気を演出できます。吹き抜け部分の広々とした壁に子どもの作品やアートを飾れば、ミュージアムのような雰囲気を楽しめるでしょう。さらに高級感をプラスしたいときは、リビング階段や高窓といったデザインと組み合わせるのがおすすめです。

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吹き抜けのデメリット

吹き抜けは「開放感がある」「おしゃれ」といった理由から人気がありますが、デメリットも存在します。吹き抜けのデメリットについてもあらかじめ確認しておきましょう。

空調効率が悪くなりやすい

吹き抜けをつくると必然的に空間が広くなり、空調が効きにくくなります。特に、暖かい空気は上に溜まる性質があるため、冬は居住スペースが寒くなりがちです。夏の時期も、吹き抜けなしの場合と比べてエアコン効率が落ちてしまうことは避けられません。快適さを保つには、光熱費がかさみがちです。

2階の居住スペースが少なくなる

吹き抜けをつくると、上階部分の床の一部をなくすことになります。そのため、吹き抜けがない場合と比べて上階の居住スペースが減り、場合によっては部屋数も少なくなるかもしれません。居住スペースの少なさゆえにプライベートを守れなかったり、部屋が散らかってしまったりすれば、ストレスの原因にもなるでしょう。まずは必要な部屋数や収納スペースなどを確保し、そのうえで吹き抜けをつくることが大切です。

メンテナンスしづらい

吹き抜けのある家では、吹き抜け部分にも窓や照明器具を設置するケースがあります。高い場所に窓や照明器具があると、おしゃれな空間になる一方で、電球交換や窓拭きといったメンテナンス作業がしづらくなる点に注意が必要です。設計段階でメンテナンスしやすい設備を選ぶなど、快適に暮らし続けるための工夫をしましょう。

ニオイや音が広がりやすい

吹き抜け部分には上階と下階を仕切る天井(床)がないため音が響きやすく、調理中のニオイなども伝わりやすくなります。音やニオイに対するストレスの感じ方は、たとえ家族であっても人それぞれです。特に家族間で生活リズムが異なる場合は、2階の寝室で寝ていても1階の物音で起きてしまうなど、睡眠や休息などに影響を与えることがあります。

吹き抜けに関連するその他の情報は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

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【10選】吹き抜けのある注文住宅の施工事例

ここでは、実際に吹き抜けのある注文住宅の施工事例を紹介します。吹き抜けのある暮らしのイメージをつかむために、参考にしてください。

5人家族がゆるやかにつながる吹き抜けリビングの注文住宅

キッチン横のリビングを吹き抜けにしたことで、家族の気配を感じながら暮らせる家が完成しました。リビングはキッチンから一段下げたつくりで、居住スペースをゆるやかに区切りつつ、縦の空間を最大限に生かすことで開放感を演出しています。

5人家族がゆるやかにつながる吹き抜けリビングの注文住宅の施工事例を見る

柔らかな光が注ぐ吹き抜けリビングの注文住宅

リビングに吹き抜けを設けた家の事例です。高い部分にある大きな窓から自然光が降り注ぐことで、家全体が明るく開放的な雰囲気になっています。縦の空間が生まれ、室内にティピーテントを設置しても圧迫感がありません。

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うちなー時間が流れる高台で吹き抜けのある注文住宅

家族が集まるダイニングに吹き抜けを設けた施工事例です。吹き抜けの壁一面は大きな窓で、景色が見渡せます。高さのある天井部分にオーダーメイドの大型照明を設置したことで、おしゃれな空間が完成しました。

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吹き抜け本棚があるグレーの注文住宅

キッチンのすぐ隣に吹き抜け階段を設け、階段横には大型の本棚をつくった家の事例です。本棚には本や小物を置けるだけでなく、家族の写真を飾るスペースとしても使えます。階段は1階部分をスケルトンにすることで、開放感がアップしました。

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曲線が光と視線を導く吹き抜けダイニングキッチンの注文住宅

できるだけ自然光で生活したいという思いから誕生した家の事例です。吹き抜けになっているダイニングの高窓から光が降り注ぐ設計で、時間や季節の変化を感じながら暮らせます。さらに出入り口や壁に曲線を取り入れ、非日常的な雰囲気がプラスされています。

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階段越しの中庭が美しい吹き抜けのある注文住宅

吹き抜けに設置されたスケルトン階段と、中庭が見える階段横の大きな窓が開放感を演出する家の施工事例です。吹き抜け部分には高窓もあり、やわらかく差し込む自然光が室内を明るく照らしています。吹き抜けに接する2階には、さまざまな用途に使えるフリースペースがあります。

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土間部分が吹き抜けになっている開放感抜群の注文住宅

家の中心に明るさと開放感をもたらす吹き抜けを設けた、ゆとりある平屋の施工事例です。天井の梁を見せることで木のぬくもりを演出し、空間全体が自然素材と調和するやさしい雰囲気に仕上がっています。土間リビングとLDKをゆるやかにつなぐ間取りは、家族の気配を感じながら心地よく過ごせる工夫のひとつ。室内に置かれたグリーンや観葉植物が光に映え、日々の暮らしに潤いを添えています。光と風が巡る、穏やかな時間が流れる住まいです。

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ダイニング上部の吹き抜けが光と開放感をもたらす注文住宅

ダイニング上部の吹き抜けが光と開放感をもたらす注文住宅

天井まで伸びる吹き抜けと大開口が、自然とつながるダイニング空間を演出した施工事例です。夕景の柔らかな光が室内に広がり、時間とともに表情を変える美しい空間が魅力です。天然木を活かした無垢のダイニングテーブルや、黒を基調としたキッチンが、空間全体に上質な雰囲気をもたらします。光と陰のコントラスト、素材の質感、広がりある天井高。そのすべてが、家で過ごすひとときを豊かにしてくれる、設計力が光る一邸です。

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吹き抜けをつくって後悔しないためのポイント

吹き抜けをつくってから後悔しないためには、メリット部分を生かしつつ、デメリットをカバーする工夫が必要です。以下では、吹き抜けをつくる際に押さえておきたいポイントを解説します。

住宅性能を確保する

吹き抜けをつくると家の中に広い空間が生まれるため、空調効率が悪くなる傾向があります。根本的な解決方法として、建物の断熱性や気密性を高めましょう。
高性能な住宅にすることで空調効率がアップするうえに、補助金制度が適用になる可能性があります。補助金を利用してお得に快適な家を建てるには、家づくりや補助金制度に詳しい専門家に相談するのがおすすめです。

高気密高断熱に関連するその他の情報は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

高気密高断熱の住宅とは?特徴やメリット・デメリット、建築時の注意点

窓の種類・サイズ・位置を慎重に選ぶ

窓は外気の出入り口となるため、窓の種類やサイズ、配置によって室内環境を大きく左右します。窓の選び方によって快適性が変わるだけでなく、外観のデザインにも影響するため、光の差し込み方、断熱性、デザイン、防犯性など、あらゆる面での考慮が必要です。吹き抜けの高い場所に窓を設置する場合は、メンテナンス方法についても事前に確認しておきましょう。

照明器具選びを意識する

吹き抜けに照明器具を設置する場合、通常の部屋では難しい大型のペンダントライトやシャンデリアなども選択肢に入ってきます。ただし、照明器具には電球交換や掃除などのメンテナンスが必要なため、長持ちするLED電球や昇降式の照明器具を選ぶのがおすすめです。また、天井ではなく手の届きやすい壁面に設置するのも一つの方法です。

吹き抜けのある家でおしゃれかつ高性能な住宅を実現しよう

注文住宅に吹き抜けを設けることで家の中に開放感が生まれ、家族とのコミュニケーションが取りやすくなります。一方で、空間が広くなる分、空調効率が落ちる可能性があります。吹き抜けのある家で快適に暮らすには、高性能住宅を検討しましょう。国や自治体の補助金を活用すれば、費用の負担を軽減できます。

吹き抜けのある家をご検討の際は、四国・大阪・秋田エリアで豊富な実績を持つコラボハウスの無料相談会へお越しください。こちらからご予約いただけます。

吹き抜けに関するよくある質問

吹き抜けがあると固定資産税は高くなりますか?

吹き抜け自体が直接固定資産税を高くする要因にはなりません。固定資産税は、土地と建物の評価額に基づいて算出されます。吹き抜けがあることで建物の評価額が上がる可能性はありますが、これは吹き抜けのデザインや建築の質、全体の建物の評価に依存します。吹き抜けによって建物の評価が高くなれば、結果として固定資産税が増えることもありますが、必ずしも吹き抜けがあるからといって固定資産税が高くなるわけではありません。

吹き抜けは何坪必要ですか?

吹き抜けに必要な坪数は、家全体の設計やライフスタイル、予算によって異なります。一般的には、吹き抜けを設ける場合、最低でも2〜3坪程度のスペースを確保することが多いです。この広さであれば、開放感を得られつつ、他の居住スペースも十分に確保できます。ただし、吹き抜けを大きくするほど、光や風の通りが良くなり、より開放的な空間を演出できますが、その分、建築コストや冷暖房効率への影響も考慮する必要があります。設計段階で、どの程度の吹き抜けが自分たちの生活に適しているかをしっかりと検討することが重要です。

吹き抜けは床面積に含まれますか?

吹き抜け部分は、建築基準法上の「床面積」には含まれません。床面積は、建物の各階の水平投影面積の合計で計算されるため、吹き抜け部分はその面積から除外されます。ただし、設計上や不動産の表示においては、吹き抜けの存在が建物の広がりや開放感に影響を与えるため、間取り図などでその位置や大きさが示されることが一般的です。

吹き抜けを設置するときの制限は?

吹き抜けを設置する際には、いくつかの制限や考慮すべき点があります。まず、建築基準法に基づく高さ制限や耐震性の確保が重要です。吹き抜けを設けることで、構造的に弱くなる部分が生じる可能性があるため、設計段階でしっかりとした補強が必要です。また、断熱性能や冷暖房効率にも影響を与えるため、適切な断熱材の選定や空調システムの計画が求められます。さらに、プライバシーや音の問題も考慮する必要があり、家族のライフスタイルに合わせた設計が重要です。吹き抜けは開放感をもたらしますが、これらの点をしっかりと検討することが大切です。

吹き抜けに関連するその他の情報は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

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