BLOG松山久万ノ台スタジオブログ
木造住宅が出来るまで「敷地調査編」
こんにちは。久万ノ台スタジオの設計+大工担当の中野です。
前回は「土地購入編」と題してお得な土地の買い方をお伝えしました。
今回は、無事に希望の土地を見つけれた後のお話しです・・・
希望の土地が見つかれば早速購入といきたいところですがちょっと待って下さい!!
土地購入の前には必ず担当者にプランを作ってもらいましょう。
コラボハウスでは、土地探しから設計士がお手伝いさせて頂いてます。
その土地に何度もプラン作成させて頂いたり、土地が変われば、改めてプラン作成させて頂いてます。
前置きが長くなりましたが今回のテーマ「敷地調査編」ということで、私たち設計士がプラン作成をするときには
必ず土地を確認しにいきます。
その際に「敷地調査」をします。この敷地調査、簡単に言うと敷地の取扱説明書の様なものです。
今日は私たち設計士が必ず行う敷地調査とはどんなものかをお伝えしていきます。
其の一 グーグルマップで敷地の概要を確認
敷地を見に行く前にある程度インターネットで敷地を下調べします。当然現地に出向く訳ですが、グーグルマップを使うと
敷地にまつわる情報は比較的簡単に集まります。
航空写真、地形、ストリートビューと最強の調査ツールを使って敷地の大枠をとらえます。
大事なのはある程度敷地の方位を確認して現地に赴くこと。
夏は遮って室内に太陽の日差しが入りすぎないように設計します。
冬には、最大限取り込むことで暖房エネルギーの一部に活用する。
これがとっても大切です。
補足として、それ以外に道路状況や学校までの距離、周辺建物の高さ関係をざっくり把握して現地に向かいます。
其の二 現地調査
現地調査ではグーグルマップでは分からなかった事を確認します。
コラボハウスの設計士は敷地調査の際、上の写真の様な資料を持参して土地を見に行きます。
〇ライフラインの確認
まずはライフラインの確認。電気、ガス、水道等を一つずつ確認していきます。土地を購入してもライフラインが整備されてないと
思わぬ費用が掛かってきます。事前に確認をしておくことで無理のない資金計画で進めて行くことができます。
〇敷地の確認
グーグルマップで敷地の大枠は確認したものの現地でしか分からないこともあります。
例えば、隣家との距離、窓の位置を確認することで設計に反映していきます。
隣家に配慮して窓の位置を工夫するだけでお互いが視線を気にせず生活しやすくなります。
それ以外に、敷地に立って居心地のいい場所を見つけることも現地確認の重要な所。
どんな敷地にも居心地のいい場所はあります。例えば、日当たりが良いのもひとつですが、私はどんなに囲まれた土地でのその敷地の
中に視線の抜けるところを探します。そこにLDKなどの部屋を配置するなど室内からその風景を見た時にどんな気持ちになるだろうと
想像しながら敷地を読み込んでいきます。そしてそれを敷地に反映します。
こう考えると不動産屋さんが言ういい土地と設計士が言ういい土地は違うかもしれませんね(^^)/
〇工事中の確認
家を建築する際、大きな重機や材料運搬で大きなトラックが敷地内に進入します。その際全面道路が狭い、曲がり角が多いなど
工事に支障がある場合建築費がアップすることもあります。事前の確認で後日、余分な金額を請求されることもないので安心ですね。
あと、工事中の職人さんたちの駐車場も確認する必要があります。
工事中は沢山の職人さんが現場で作業されます。敷地内は足場や資材をおくと車が置けないこともしばしば・・
これも事前に確認しておきましょう・・・
?今日のポイント
・焦って土地だけ購入しない
・設計士は土地のいいとこ探しの天才!?
本日も最後まで読んで頂きありがとうございました。
※設計士+大工 中野 雄志*