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ガルバリウムのメリットデメリット
皆さんこんにちは!
コラボハウス久万ノ台オープンスタジオの松尾です!
今回はお客様からのご質問をいただくことも多い、ガルバリウム鋼板のメリット、デメリットご紹介していこうと思います。
〇 ガルバリウムってなに? 〇
ガルバリウムとは錆びにくいようにメッキが施された金属の板のことで、屋根や外壁材によく使われています!
普段生活していて耳にすることはなかなかないかもしれませんね(^_^;)
お家づくりが進んでいき、外壁材などを検討する段階に入ると一度は目にする材料かと思います。
簡単にまとめますと
・軽量で耐久性が高い
・金属だけど錆びにくい
・見た目がスタイリッシュ
といった特徴があります。
コラボハウスのお家でもよく使われています!
〇ガルバリウムはどうして錆びにくい?〇
ガルバリウムの大きな特徴の一つとして、「錆びにくい」という特徴があります。
これはお家を守る外壁や屋根に使われる材料として非常に重要なポイントです。
このガルバリウムの錆びにくさを生み出しているのは「メッキ加工」です!
メッキと聞くと、ブリキやトタンを思い浮かべる方も多いかもしれませんね(^-^)
ブリキは「錫(スズ)」を、トタンは「亜鉛」をメッキして鋼板を錆から守ろうという材料です。
では、ガルバリウムはといいますと、
ガルバリウムは鋼板に主に 「亜鉛」 と 「アルミ」 をメッキ加工されています。
この亜鉛とアルミがそれぞれ違った働きをして錆から守ってくれており
亜鉛は、 「犠牲防食」といって内側の鋼板の代わりに表面で錆びて守るといった役割。
アルミは 「不動態皮膜」といって表面に薄い膜を作り、コーティングするといった役割。
それぞれの働きが相乗効果を生み、トタンなどの他のメッキ鋼板に比べても非常に高い耐久性を実現しています☆
〇 ガルバリウムのメリット 〇
ガルバリウムを外壁や屋根に使用した場合のメリットをまとめてご紹介していきます!
① 錆びにくい
ここまでも紹介させていただいた通り、ガルバリウムは非常に錆に強く耐久性の高い材料です。
錆びてしまうと機能的にも、デザイン的にも損なわれてしまうので金属材料を使う場合には重要なポイントになります。
② 軽くて耐久性が高い
ガルバリウムは金属ですが非常に薄い鋼板なので外壁材の中でも比較的軽量です。
外壁や屋根が軽いと耐震性が確保しやすいといったメリットもある為、お家の安全性を高めることにもつながります。
③ スタイリッシュなデザイン
ガルバリウムはシャープでスタイリッシュな印象のデザインを作り出しやすいといった特徴もあります。
カラーも黒や白といった定番色から緑や青といったインパクトある色まで多数のカラーから選ぶことができるので
幅広い要望に対応しやすいといったメリットもあります。
〇 ガルバリウムのデメリット 〇
ガルバリウムを採用する際にメリットだけでなく、もちろんデメリットも知ったうえで採用していただきたいので
ここからはガルバリウムのデメリットを紹介していきます。
① メンテナンスが必要
これはガルバリウムに限った話ではないですが、長年住んでいくにあたって外壁のメンテナンスは必要になってきます。
特にガルバリウムは、不思議と「メンテナンスがいらない」と言われていることもあるようなのでここではあえてデメリットとして紹介させていただきます!
ガルバリウムの耐用年数は一般的に10~20年といわれてます。
外壁の様子を見ながら定期的な再塗装が必要となってくるのですが、
このガルバリウムの寿命は日々のメンテナンスによって長持ちさせることができます!!
メンテナンス方法として「外壁への水かけ」をお勧めしております!
ガルバリウムを痛める原因となるのは汚れの長期的な付着です!
ですので年に1~2回程度水をかけて洗い流してあげることでガルバリウムを長持ちさせることができます。
特に、軒下など雨で汚れが流れにくい部分を重点的に流していただくと効果的です!
② 錆びにくいが錆びないわけではない
メリットの部分で紹介した通り、耐久力が非常に高いのは間違いないですが
全く錆びないというわけではありません。
そして錆びの起こる原因によって発生する錆びも変わってきます。
・白錆
これは表面の亜鉛メッキが参加して発生する錆びです。
外壁の表面に白い斑点のような模様が浮き上がってくるのが特徴です。
外壁が錆びたと聞くと慌てる方も多いかと思いますが、
この白錆びは金属が朽ちたり、穴が開いたりといった機能的に問題となるタイプの錆ではないのでご安心ください。
ただデザイン的にはやはり気になると思いますので、発生した場合は建てられた住宅会社さんに相談してみてください!
・赤錆び
これはガルバリウムの内側の鋼板(鉄)が錆びて発生する錆びです。
通常、発生することはありませんが、ガルバリウムに深い傷がついてメッキの内側がむき出しになってしまった場合に発生します。
物が当たったり、引っかいたりしてしまい、ガルバリウムに傷がついた場合は放置せずに早めに相談しましょう!!
・電蝕
これが一番起こしてしましやすいかもしれません!
金属は異なる金属とふれたとき「電蝕」と言ってそこから錆びが広がってしまうという特徴があります。
例えば、金属のまざったほうきなどを外に立てかけておくと、この電蝕により錆びが発生してしまいます。
ガルバリウムを採用した場合は、金属との接触は気をつけましょう!
〇 まとめ 〇
今回はガルバリウムについて紹介させていただきました!
ガルバリウムは耐久性に優れデザイン性も高く、非常に優れた材料です!
しかし、「メンテナンスが一切いらない」や「絶対に錆びない」といったイメージをもって採用を決めるのは危険です!
様々な材料がある中で選んでいくのは大変かと思いますが、
メリットもデメリットも踏まえたうえで、自分たちに合った材料を選択するのが一番だと思います(^-^)
また、そういったややこしくてわかりにくい部分を真剣に相談できる相談相手に出会えるかどうかも
お家づくりにおいて重要なポイントですね!☆
少しでもみなさんのお家づくりの参考になりますと幸いです!
それではまた!
久万ノ台オープンスタジオ 松尾 政紀